04-43 ウエライト、オオキナウエーノのとの戦争04
ウエライト王城ではニバン軍の対策会議が行われていた。オールドリバーが陥落し、レフートとヒダリオークがニバン側に付いたことに激しい衝撃を受けていた。オオキナウエーノが持ち直す可能性はかなり低くなり、どうやっても勝ち筋が見えなかった。
王城の東側ではニバンが山の上に布陣し防御を固めている。ニバンが攻め来たら防御で引き付けて挟撃しようと考えていたが、攻めてこず防衛陣地を築いたの想定外であった。石壁を多用した防御壁であっという間に砦が出来ており、無理に攻めれば被害が大きくなると見込まれている。
野戦をしたくてもニバン側はいつでも砦を作れることを証明したため、野戦の最中に砦を作られてしまったら、被害が大きくなる可能性があるため迂闊にに攻撃できなかった。まだ残存している兵士が多い状態であれば停戦条件を有利に持っていける可能性を信じ、停戦に向けた交渉を行う判断に至った。会談は行われているが戦闘や占領などの行為は継続している。ニバンはウエライトの時間稼ぎに付き合うつもりがなかった。
高官による会議では、ニバンからは降伏を要求し、ウエライト側では領土の割譲することで国としての維持を求めた。互いに条件を少しずつ譲歩の条件を詰めていったが、アクアライフが陥落したことでウエライトは降伏を決めた。王族の所持金として金二十kg相当の財産所有を認めニバン国内で蟄居すること、民は三等国民の立場を与えられ、奴隷化や物資の略奪はしない、ポンポ教を国の宗教とすることが決まった。
侵攻から二か月が経過しウエライトを征服したニバン軍はオオキナウエーノに戦力を集中させた。国の四分の一が既に占領されており、そこに十万を超える兵が追加で進軍したことでオオキナウエーノも降伏を選択した。
レフートとヒダリオークが占領した国境の街やその他周辺地域は、それぞれレフートとヒダリオークの所有となった。それ以外のオオキナウエーノ国土の七割はニバンが統治する。
戦争で被害が多かった地域の復興を最優先とし、孤児院の設立、無償の学校及び給食、新しい国の制度の周知に力を注いだ。また今回の戦争で負傷した者は三等国民であってもポーションやアリスやケンの治癒魔法で癒していった。
国王や王妃が直接国民に施しを与えた事で好意的な印象が旧敵国側で広まっていった。戦争で負けたのに奴隷になることもなく、税金はほぼ変わらず将来的に二等国民や一等国民になれば税金が安くなると伝えられており、皆前向きに取り組む者が多かった。
間近に迫った建国祭の準備も急ピッチで進められているなか、ニバン王城ではケンを含めた首脳陣が今後の方針について会議をおこなっていた。
「ニバン、旧ライト領、旧ウエライト領、旧オオキナウエーノ領を統治することになり、ニバンの領土は以前と比較して約二.五倍の領土を得ることになった。そこでニバン王国から神聖サンフラワー帝国と名称を改めることにしたい。領土や住民の数はデカーオ帝国に匹敵するほどの力を持つことが出来た。
まだデカーオ帝国の国力は高くなる可能性が高い、これに慢心せず国力を増やさないとならない」
「ケン、ウエウエ国やオクライト国、ミギオーク国やサンガーク国などがデカーオ帝国の間にあるけど、それらの国も併合するの?」
アリスは方針について確認した。
「ウエウエ国を占領するとデカーオ帝国と隣接することになる。よって、ウエウエ国とは同盟を結びデカーオからの防壁になってもらう。オクライト国は早めに併合したい出来れば外交の圧力だけで済ませたい。
ミギオーク国も併合するとデカーオ帝国と隣接することになるがそことも同盟を結んでしまうと北に侵攻するルートが無くなってしまう。なので同盟は行わずに将来的には占領したい。しばらくは内政に力を入れ、ミギオークに帝国が攻め込まれることがあれば援軍を差し向ける。代わりに領土の一部割譲か謝礼を貰い国力を弱らせ、侵略する機会を伺おうと思う。
サンガーク国は険しい山に囲まれているため、占領しても帝国に攻められることも無いが、あえて占領する程の脅威も感じられない。属国として保護することを条件に残しても良いと思っている」
ケンからの方針を受けて詳細を詰めていった。そして建国祭で神聖サンフラワー帝国の建国を宣言した。ケンは二十七歳で皇帝となり、この大陸を征服することを改めて決意した。
四章はこれで終わります。
五章はもっと評価が増えたら作ろうと思う。
転生、転移、回帰、ゲームの世界、そんな話が多いかったので
それ以外で書いたら、評価してもらえるかなと思ったんだけど、全然伸びなかった。
気持ちが続かなかった。
なので、次回作は転生物にする。
ハッピーバレンタイン。といっても誰かに何かが貰えるわけでもないんだけど。




