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遭難から始まる国造り 魔法が使えるのは私たちだけ? 遭難して言葉も通じないけど何とかなりそう 120話保証  作者: ぐわじん
4章 ニバン国国王

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04-42 ウエライト、オオキナウエーノのとの戦争03

 レフートとヒダリオークがニバン側についたという情報は、まだウエライトには届いていなかった。ウエライトでは時間稼ぎをすることでオオキナウエーノからの援軍を期待しているが、直ぐに援軍が来るとも思えず数か月、半年を超えて時間を稼ぐことは難しいと思っていた。

 籠城してもニバンは攻城戦が得意なため籠城も良い手とは思えず、野戦で戦うのが唯一の勝機ではないかと考えた。一万の兵士と徴兵で集めた六万で陣を張り、ニバン五万の軍を迎え撃つ。そしてその後背から四万の兵士で挟撃する計画を立てた。


 ウエライトは王都から十kmほど離れた丘の上に陣を構えた。王都に向かうにはその丘の横を通るか、もっと遠くに迂回して進むしかない。周囲にも丘は存在するが六百mは離れており、丘の上からウエライト陣地に遠距離攻撃するのは投石機を利用しない限り難しい状態であった。ウエライトの陣地には投石機が四機準備されており、ニバン軍が近づいてくるのを待ち構える。


 陣地を構築しながら一週間程ニバン軍を待っていたが一向に現れない。そこに伝令が入ってきた。


「ニバンは道を戻り、大きく迂回して王都の東側に進んでおります」

 その報を聞いて方針を再検討した。東側経由の場合最短でも十日は掛かるため、ニバンが確実に遠ざかったことを確認してから配置転換を行う事にした。一日待機しニバンが更に離れていることが確認できたため、一旦半数を王都の東側に向けた。挟撃の部隊は更に北部に向けて移動し始める。


 ニバンは途中の小さな町や村、砦などを攻略したり、食料などの物資の補給を受けながら進んでいるため、想定よりも遅い侵攻速度になっておりウエライト側は余裕をもって迎撃態勢を取ることが出来た。



~二週間程前のオールドリバー~


 オールドリバーは東西南から投石機による攻撃を受けていた。オールドリバー側からも投石機やカタパルトを使って反撃しているものの、ニバン側で怪我人が出てもポーションを利用しているため、直ぐに復帰している様子が見えた。


「何だよれあれ、反則だろ!」

 攻撃によりニバン兵が倒れたのにポーションで回復して戦いに復帰する姿をみると勝つのは難しいと感じる兵士の数が少しずつ増えていった。


 街は四辺のそれぞれが一.五kmほどあり、それを高い石壁で囲っている。ニバン軍は三日三晩、昼夜を問わず投石、火の付いた藁、腐乱した死体などを撃ち込み続けた。壁は高いが街が大きいため、壁を越えた攻撃はどこかしらに被害が発生していた。そして四日目の夜に大きな動きがあった。

 東側のニバン軍から石壁がオールドリバーの門に向かって伸び、オールドリバー側の東門の前が完全に塞がれた。そしてその石壁は北側に向かって伸びいく。北側が終わったら西側、南側と伸びていき、壁は二時間ほど掛けて全ての門の前を封鎖した。

 これで騎馬兵などは門から出撃することが出来なくなった。城壁から梯子などを使って下に降りることは可能ではあるが、敵に囲まれている中でそのような行動は大きな被害に繋がるため、簡単にとることは出来ない。


 ウエライトはオールドリバーで主攻十万のニバン兵を引きつけていることが出来ているため、遊撃の五万に対応するための作戦が行えていた。

 実際にはニバン軍は少しずつニバン側に戻しており、オールドリバーには七万程の兵士しか居なかった。石壁で門を閉鎖して三日後、更に軍を引き上げた。四万の兵士がフラットマウンド側に進軍し、当然それはウエライト側にも伝わった。ニバン国境側からも三万の兵士がフラットマウンドに到着しており、王都の南側当初ウエライトが陣地を張っていた場所に向けて進軍した。


 既に北側に戦力を集中させたため、南側からの進軍に合わせて防衛線を張ることは叶わず、南側から接近してくる七万の兵士に対して、どのような対応が取れるのか協議を重ねていた。


 王都の東側にはニバン軍三万、南側には七万、対するウエライトは東側に五万、北東側に四万、南側アクアライフに居る一万の兵でほぼ拮抗している。アクアライフの一万は後背から攻撃して挟撃したいと考えていたため、動かすタイミングを計っていた。


 そんななかオールドリバー陥落の報が入ってきた。


 深夜、オールドリバー東側の石壁が崩れ落ちた。ニバンが石壁の土台部分を広範囲に削ったためだった。直ぐに侵攻に警戒して東側に戦力が集中したタイミングで、西側の壁からは崩さない程度の穴を複数開け、そこからニバン側の兵士が街の中に入って火を付けながら暴れまわった。

 (きょ)を突かれた守備兵は混乱し、町の西側では火災が広まり消火の目途が付けられないほどの火の手が上がっていた。ニバン軍は開けた穴から撤収し穴を塞いで去っていった。夜が明けても火の勢いは収まらず、家を燃やしていった。そして午後になり火の手が大分収まったが、今度は北側の壁に穴を開けてニバン軍が侵入し、北側の家を燃やして行った。


 一晩中火消しに力を入れていたため、ウエライト側は疲労困憊であり、余力が無かった。ある程度火の勢いが強まった時点で再度ニバン軍は撤退していった。食料の多くが焼け落ちてしまったこと、ニバンは何時でも石壁に穴を開けて侵入し出来て縦横無尽に活動出来ることを考えたら、防衛するのは困難だと判断し降伏することになった。

全然伸びないよー。他の人の目に触れる機会が少ないみたい。

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