インタビュー 1
アナウンサーの言葉で、画面が切り替わる。またどこか別の体育館。
『宮瀬くんの登場によって注目を増した日本のバスケ界ですが、ディフェンディングチャンピオンである大阪デストロイヤーズの選手達は面白くないようです』
たこ焼き顔あんちゃんが、カメラに写っていた。
テロップには、大阪キャプテン・本吉選手の文字。
『なんやっちゅーねん!
どっいっつっもこっいっつっも宮瀬宮瀬ミヤセみやせ!
オマイラ宮瀬以外はバスケちゃうっちゅーんか!?』
コテコテの関西人は怒り心頭というか怒髪天をつくというか、のっけから凄い剣幕だった。
『ワシラはリーグ開幕からこれまでずっとの三連覇を!』
これ見よがしにビシっと人さし指を突き立てて、叫ぶ。
『三連覇を!!』
続けて、二本目の指、中指を立ててビシィっと突き出される。
『三! 連! 覇! を!!!』
更に三本目の指、薬指を突き立てて、顔を真っ赤にして腕をプルプルさせて主張する。
(あー、もうわかったから。はいはい三連覇ね)
聞いてるこっちが笑うしかないほど、くどい。サスガハカンサイ。
『優勝を三連続でしとるディフェンディングチャンピオンやで!
わしらの報道は全くなしに流れるのは宮瀬ばーーーーっか!わしら存在全否定かい!?こんなん偏向報道やん!?
たかがダンクの一本二本でぎゃーぎゃー騒ぎすぎやって!みんな!』
ひとしきり文句を言った後、カメラを通して宮瀬に宣戦布告。
『ええかぁ宮瀬よぉ!!オマエなんてなー全然大したことないっちゅーねん!』




