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宮瀬はNHKだった

▽第二種接近遭遇


 ちょっとムッとしたけど、ほらアタシってば心がひろいやん?だから笑顔でこう言ってあげたの。

「なんじゃいこのヘタレメガネ!ケンカ売ってんの!?」

 びっくりしてクラス中の目が集まる中で、

「…事実をいってるだけだよ」

 暗い顔して、目線をそらして、メガネは呟いた。

「………バスケなんか、一生懸命やっても仕方ないよ。

 身長も、ジャンプ力もない日本人には……バスケは不向きなんだよ」

 メガネはなんかを諦めるように、言ってた。

「………何より、全くお金にならない」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「宮瀬のヤツ、ホントにそげなことゆうたと?」

「うん、あのころの宮瀬は…なんかバスケを嫌ってた」

 きーちゃんのびっくりまん丸な目がおかしくて、プッと吹き出しつつ答える。

「ただのスポーツ嫌いの運動音痴だと思ってたのになぁ…」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 腰に手を当てて、そのいけすかない奴にイヤミをいってやったのさ。

「なんだお前、NHKか」


「え…えねえち、けえ…なんで?」

 なんで国営放送?と目を丸くして、初めて戸惑いを見せた宮瀬に、アタシは笑い飛ばしてみせる。

「N→にほん

 H→へなちょこ

 K→きょうかい

 の略でNHKだよ。

 日本人はへなちょこだからスポーツで〇〇に勝てないって通ぶって言いまくるヤツだよ」

 ぽかん、と口を開けた奴の鼻先に指を突きつける。

「お前みたいに、さ」

 むぐ…と言葉に詰まった。



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