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反乱軍

「日本代表に、なれない…?」

 前橋のぼやきに、サッカー部の有田が反応した。

「なんだ?あの人なんかやらかしたのか?」

 南部を指差して、問いかける。

「南部さんがやらかした………っつーか」

 ふーーーっと、大きく大きく溜め息をつく後田と前橋。

「やらかしたのは、この日本のバスケ界そのものなんだけどな」

有田が渋面になる。きっと頭の中が

「???」なんだろう。 ブザービートの余韻に浸る、クォーター間の休憩の中、

「サッカーと野球はいいよな、ちゃんとしたプロリーグがあってさ。

 正直、羨ましいぜ。」

 有田と折田を見る前橋の口からため息が漏れる。

 言われた二人の方は更に頭の中の

「?」が増えたようで、互いに目を合わせ、目をしばたたかせたあと、

「何いってんのお前?」

「今やりよっとが、プロのバスケやなかとか?」

 二人して、巨人達と宮瀬がいるコートを指差した。

「ああ、確かにJBAはプロリーグだよ」

 溜め息は大きく、重く………

「ただし、非公認のプロリーグだけどな」

 前橋はそれっきり口を閉ざしてしまった。

「……………?」

「……どゆこと?」

 説明投げっぱなしにされてしまった二人が、困った顔をアタシに向けた。

「…アタシはアメリカのバスケにしか興味ないから、国内のゴタゴタは詳しくは知らないけどさ」

 そう前置きして、アタシが説明を引き継ぐ。



「日本のバスケ界は分裂してるんだよ」


「………すっごく、悪いほうにさ」


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