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茶目っ気と悪戯心(恋心)

長らくの連載ストップ失礼しました。


2月14日。

深夜二時三十分

「眠れない……」

ベッドに飛び乗って布団に潜り込んで三十分。

アタシは夢を見ることもできず、ゴロゴロし続けていた。

 あの日の宮瀬を思い出して、アタシの心はドキドキ鳴りっぱなし。


このまま何もせずに、何もできずに朝を迎えてしまったら…

………絶対に、後悔する。

悔いを残す。


それなら


どうせ後悔するなら、

やらなかった後悔よりも、

やっちゃった後悔の方が、

アタシはアタシを許す事ができる。


言葉にするのは、恥ずかしい……


せめて


(……形に、しないと)

ナオキへの想いを。


ふらふらとアタシは台所へ。

甘いチョコの香り残る、台所へ。


溶かす前の、ほんのひと欠片。



仕方ないから手作りは諦めて、コンビニにでも買いにいこうかな。


でも、どんなの買えばいいのかな?


本命チョコ渡して砕けちって、二度と顔合わせできなくなるか。

義理チョコ渡して、他の女と同じように記憶に埋もれるか。

………ダメだ。悪いイメージしか浮かばない。



アタシは財布を取りに行こうとして


テーブルの上に鎮座する


大きな


丸い


せんべいに


ぴこーんと閃くアイディア一つ。


本命とは違う。


義理とも違う。


アタシなりの、


アタシらしい、


バレンタインのやり方を。


「うっふっふっふ…」


左手にせんべいを


右手にチョコの残りを


アタシのひねくれた愛情に、イタズラ心をスパイスにして。

ミスっても気まずくならない。


「待ってろよぉ〜みぃやぁせぇ〜」


2月14日深夜3時(………アタシのなけなしの乙女心)

完成するアタシ人生初のバレンタインチョコ!(?)

(宮瀬!あんたにぶつけてやるから覚悟しとけよ)


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