4/4
クエスト
「ったく。遅いんだよ、バーカ。」
「何だよ、バカって言うことないだろ。」
「顔で選ばれたやつが何言ってんだ。」
「うう……。」
こう言われると、何も言い返せない。
それは本当のことだから。
私は例の『かわいさ』で選ばれたST。
だからSPとしてはあまり功績を残していない。
SPのランク付けも『E』だ。
私たちSPはA~Eでランク付けされる。
試験結果やクエスト……いわゆる依頼のこなし方などで点数がつけられる。
「じゃあ、明日のクエストの流れを確認しま~す。」
ルイの軽い、柔らかい声。
「えっと~まず、涼がクライアントをエスコートして。クライアントも女性だから。」
「分かった。」
「それで彰吾が常に監視してて。」
「スナイピングでいいのか?」
「うん。それでいいよ。」
よく分からない人には暗号にしか聞こえないこの会話を説明すると……
クライアントとは依頼人のこと。
今回のクライアントは女性なので私がガードの役目をする。
そしてスナイピングとはいつ何時敵が襲ってきても対処できるように、
銃を構えて見張っている役を示す。
これが結構重労働なのだ……。




