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規則
「涼ーーーー!!!!!!」
朝から私の名前が寮中に響き渡る。
私は眠い目をこすりながら部屋を出た。
「……なによーもう。」
戸の閉まる音を聞きながら、長い廊下を歩く。
夏……ということもあってかちょっと蒸し暑い。
その時廊下の向こうから誰かが走ってきた。
私は人目で気づいた。
それが誰なのかということに。
「涼!今日はSTの会議あるって言ったのに!」
「あーホントだ~。」
私のその一言に愕然としてる。
金髪をなびかせて。
「もう彰吾はきてるんだよ?」
「あーじゃあ今から行く。」
「早く来てね。男子寮の1……」
「知ってる。100号室でしょ?」
「うん、じゃあ早く来てね。」
早く来てねって何回言うんだお前は。
そうツッコミそうになったが抑えた。
これ以上耳元でギャーギャー言われたくない。
ルイ・A・メイリア
これがあいつの名前だ。
名前からも分かるようにこいつは生粋の外国人……というかイギリス人。
日本語を学ぶついでにこの学校に入学したらしい。
しかしもうルイの日本語は完璧だ。
そして、ルイは数少ないSTのひとりでもある。
頭脳明晰な1人……ということで学年トップの天才。
自称、15ヶ国語を話せる……らしいのだが、本当かどうかは分からない。




