↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/4

第1話 世界樹飛行師団、編成

 数えるほどしかない雲を横目に、晴天を滑るように飛行する。国境沿いの山々を飛びながら地平線を眺めるが、まだ目的の街は見えてこない。

 

 目的地は世界樹。の近くの街だ。初めて訪れるが気乗りはしない。なぜなら、その街のシンボル的な世界樹に関わると良いことは起きなそうだと自分の勘が判断している。

 『オムニ=ヒュリア大陸』の中に『コンコルディア公国』『ヴェントゥス連邦』『ウルティオ皇国』『ネフェル穣国』『アスィラム』という5つの国が山脈や河川を隔てて建っている。世界樹はコンコルディア公国の領地にあり、他の3つの国の境目に極めて近い場所にあるのだが、地形の関係で1つの国に収まっている。世界樹を中心として環状に発展した街には、国境が近い影響で4つの国の特徴が少しづつ混ざり合っているようだ。ここまでは良いのだが、近年世界樹に関する研究が1つ2つ公開された事で何やら各国内部で動きがあるようだ。詳しい事は分からないが、こんな動きを作るような事物に首を突っ込むと碌なことがない。しかも、「世界樹に流れる水を死体に飲ませると蘇る」とか「世界樹には人類には扱えないレベルのエネルギーが入っている」だとか、出ている噂に碌なものはない。

 が、正式な国からの依頼となれば、傭兵業をしている身としては断ることは出来ないと言っていい。国からのお墨付きを貰えれば安定して仕事を貰うことができる。そして何より金銭だ。明日の生活を心配する身としては受けない余地はない。

 

 しばらく飛行していると、1つの巨大な樹が見えた。世界から浮いているような存在に見える。ずっと見ていると遠近感がおかしくなりそうだ。今まで世界を冠する樹木って何だよと疑っていたが、これには世界を冠しても納得だ。

 無意識に樹を越えようとして機首を上げてしまうのを抑えながら、世界樹とぶつかると錯覚するぐらいに近くと、翼下に街の広がりが見えた。どうやら到着したらしい。

 スロットルを絞り、地図を確認しながら旋回する。街には所々に滑走路が見えるが、指定されている飛行場は現在地と少し離れているようだ。街を眺めながら飛行する。市場では人が賑わっていて活気を感じさせる。

 やっと指定の飛行場が見えたのでバンクして着陸の意思を伝える。着陸許可の旗が振られたので、ゆったりと着陸アプローチをする。スプリットフラップを下げ、出力も絞り機体を落としていく。徐々に頭を起こし柔らかく接地する。贅沢に滑走路を使ってゆっくりと減速し、機体を誘導路にのせる。誘導路の整備頻度は高くないのか少しデコボコしているが、大きい飛行場ではこんなもんだろう。先に駐機していた機体の横に大体並ぶように停めて、エンジンをカットする。

 落ち着いた所で機体から出て、収納部分からコックピットカバーを取り出してカバーを被せる。機体から降りると案内人らしき人が歩いて来た。中々大きな袋を持っている


 「『ナガヤ・ヰツ』様でお間違いないでしょうか?」


 「はい。間違いないです。」


 「招集の詳しい理由は建物内でご説明します。ご案内の前にコレを」


 何を渡されるのかと思ったら、チョークを貸してくれるようだ。自分でも予備のチョークは持っているが、やはり飛行場にある奴は大きいからありがたい。車輪止めとしての安心感が違う。

 チョークを設置し終わると、近くにある少々大きい建物に案内してくれた。建物内をさらに奥に進み、ドアを開ける。

 そこには大勢の同業パイロットが座っていた。ざっと数十人規模だろうか?服に縫い付けられている絵柄はどれも見たことがあるものだ。これほどまでに航空傭兵が集められた所は見たことがない。


 「お、思ったより早く来たんだな。」


 適当な椅子を探していると、先に着ていた仲間の1人が話しかけてきた。ちょうど隣が空いていたのでそこに腰掛ける。


 「ああ。小さい故障だったから、少し部品を変えるだけで良くなったよ。──にしても凄い人の数だ。何か聞いた?」


 「いや、まだ何も。全員揃うまでお待ちください、とは言われたけどね。他のこちらに来てる航空機は見かけた?」


 「一機も見えなかったよ。もしかしたら自分が最後なのかも」


 ざわざわと騒がしくしていると、いかにも高そうな地位の人が入ってきた。そしてそのまま前方へ向かって歩いてゆく。そして大きい黒板の前に着くと振り返り


 「全員揃いましたので、始めます。」


 その人が話すと、皆静まり次の言葉を待つ。別に皆が真面目だからという訳ではない。ただ仕事を貰うために真面目である方が有利というだけなのだ。だがここでは、なぜこれほどまでに人を集めたのかという疑問も合わさっている。


 「我々が皆を集めた理由は単純です。輸送と迎撃を請け負って頂きたい。それだけです。一度契約しましたが、もし辞退したいとの旨があればここでこちらにお伝えください。」


 どうやらもう契約はしていたらしい。仕事内容を伝えられてないのに契約していたのか。うちの上司の頭は大丈夫だろうか?それとも金に目が眩んだか。


 「辞退する方はいないという事で大丈夫ですね?では詳しい内容をお伝えします。そして、ここからは途中辞退は出来ませんのでご注意を」


 ドアが開くと、銃を持った男が複数人入ってきた。帰す気は本当にないらしい


 「ではお話します。──我々は現在、世界樹こと『オルタシヴァ』の内部を本格的に調査し始めました。調査を進めていくと、内部に特殊な生物がいることが分かりました。そこまでは良いのですが、その生物達は敵対的であり、偶に外に出てくる事があります。その生物の中の飛翔する種を迎撃して頂きたい。そして、調査で得た資料を運ぶ事もお願いしたい。何か質問はありますか?」


 ざわざわと皆小声で話している。対生物の航空戦は誰もやったことが無いだろうし、ここまで人を集めるほどその生物は外に出てくるのだろうか?


 「その生物に弾を当てられるのか?等の疑問はあると思います。こちらをご覧ください。」


 黒板に大きな絵が張られた。神話に出てくるようなドラゴンに似たような絵だ。


 「こちらが、主な迎撃対象の通称『ヴィルドラシル』です。大きさは小型の航空機程度。ですが、いくら小型機の大きさがあるとは言え生き物です。当てるのは簡単ではない。それに皮膚も硬く、現在流通している弾丸では有効な効果がないことが確認されています。」


 ではどうやって撃退できたのだろうか?と皆考えているだろう。外に出てきて、被害が出たことがあるから集められたのだろうけど、今のところ航空機で撃退できそうにない。何せ制限が多いから重い兵器は載せれないのに、数少ない機関銃に効果がないとなればお手上げだ。


 「ですが、数少ない手法で有効な攻撃を与えることができることが分かっていまず。それは特殊な鋼材とコーティングを施した弾頭と、魔法による攻撃です。」


 魔法。その言葉で一気に騒がしくなる。昔に魔法の顕現に成功みたいな話は聞いたことがある気がするが、御伽噺みたいなもんだと感じていた。冗談だろと吐き捨てて部屋を出たいところだが、体に穴を空けられるのは本望ではない。


 「皆落ち着いてください。気持ちはよく分かります。近年の魔法研究で魔法を安定して使用することができることと、攻撃型の魔法には有効性があることが確認されました。これらの情報は公開されていません。──これら2つの手段を主に用いて対応してください。そこで我々は航空機を新規開発しました。その機体は特殊弾に対応していますし、魔法使いと2人乗りするようにしてあります。機体の性能は保証できます。」


 まぁ今は信じるぐらいしかすることがないので、出てくる疑問は一度捨てることにする。


 「魔法使いとはパイロット1人とペアを作るようこちらが既に決めさせてもらいました。腕については心配無用です。後日、編成の会を行うのでそのときに挨拶して欲しください。ここまでが取り敢えずの説明です。質問がある者はいますか?」


 正直質問をする気が起きない。もうどうにでもなれという気分である。と、どこからか声が上がった


 「編成の会ってことは、我々は所属を捨てるということでしょうか?」


 「いや、そのような事はしません。ただ、この仕事は長期になる予定です。そこは手紙で伝えたので了承済みであると思います。このまま複数の会社が各自で動かれると、こちらとしても困ります。そこで一時的に1つの大部隊として編成してもらって我々からの指示を受けてほしい。けれど小さい部隊で動かすので、そこは会社として固まってもらって構わないてす。ただ、我々の指示が通るようにして頂きたい。他に質問はないですか?」


 その後は小さい質問が続いたがすぐに終わった。もっと詳しい話は後でという感じだ。終わるとドアが開けられた。だが銃を持った人は監視を続けるようだ。


 「うちの会社って全然説明してないよね?事前の手紙に結構内容入ってたっぽいし。しかも契約までしてた──」


 「本当にな。しかも来たら来たで話がデカいし、しかもこれ一時的に政府の直属って感じだろ?なんか堅苦しくなりそう」


 概ね同じ愚痴を言い合い、指示を待つ。すると案内人が来て、会社の名前を言い始めた。


 「あれかな。宿舎とかに案内してもらう感じかな?編成の会は後日って言ってたし」


 「あーかもな。まぁ初日だしそんなもんか。」


 3番目ぐらいに呼ばれ、案内人の元に集まる。会社仲間がぞろぞろと揃うと歩き始める。そして愚痴を言い合う。まぁ内容は先程と変わらず、同じような話で盛り上がる。

 飛行場と近めな場所に着いた。予想どおりの宿舎のようだ。けれど予想よりデカい。流石政府の力といったところか。内装も中々豪華だ。ロビーでそれぞれ鍵を渡され、ひとまず各自の部屋に入る。1人用ベット一つに椅子にテーブル、トイレと基本的なものは揃っていていい部屋だ。部屋を確認した後はまたロビーに戻り、全員が揃ったらスケジュールを確認して解散した。

 解散といっても皆同じく自分の機体のところに行き、機体に積み込んでいた荷物をとって機体に風雨対策のカバーを設置する。そしてまた部屋に荷物を置いて、やっと自由行動をする。といってもこの街について今は何も分からない、しかも聴いたところによると明日に会があるらしい。という訳で、適当に宿舎周りを散歩して夕食を食べて寝るとしよう。


 適当に自分の機体がある場所に向かってゆっくり歩いてみる。周りの建物を見ていると、中々風情のある街だと気づく。建物は主に木材で構成され、直線と曲線の使い方が柔らかい。足元の石畳も丁寧に舗装されていて歩きやすく、街灯には膨らみのあるカバーが使われている。いかに栄えているかが分かる。しかも国境が近い地域だからか、どこか異国の風味が漂っている。

 遠回りをしながら飛行場に入り、また自分の航空機の元に行く。先程のタイミングで会社ごとに駐機場所をまとめており、その場所に運んでもらった。機体のカバーを一部外し、コックピットに入って一休みする。色々している間に夕方になっていたようだ。沈みに向かう太陽からは赤紫色の夕陽が広がり、雲もその色に染まっている。世界樹を眺めると、夕陽を一身に受けて色に染まっていた。

 コックピットで休まっていると、ふと空に一瞬光るものがあった。何かが落ちてくる?その何かの形を認識出来た時には遅かった。槍のような形状のクリスタルが自分の体を貫かんと落ちてきている。反射的に腕で顔を隠したタイミングで空中でクリスタルが砕け散った。だが、その破片が腕に当たる感触もない。周りを見ても欠片の一つも無かった。


 「──幻覚か…?疲れてるのかな」


 そう独り言を漏らし、コックピットから立ち上がってカバーをまた固定する。そして宿舎に戻り、夕食を摂る。食事も宿舎側で用意してくれて食堂ですこし会話しながら食べる。明日は昼ぐらいから会があるらしいので、それに備えて早めに風呂に入って寝よた。


 ∶


 「皆様、全員集まりましたでしょうか?」


 「はい。全員集まってます」


 一晩明けて、皆時間通りに集合し指定の場所に移動した。その場所には案内人がおり、一通りの確認を終えると会場の席に案内された。机は円形であり、椅子の数は明らかに人数より多い。


 「これらの席には、ペアを組んでいただく魔法使いの人が来られますので、横の席を明けてお座りください。」


 初対面の人と、しかも隣で会をしなければならない事に頭を抱える。

 昨日いた全ての人達が席に着くと、またあの昨日の人がステージに立つ。


 「早速ですが、ペアを組む魔法使いの方々と会っていただきます。それでは入ってきてください。」


 その掛け声で案内人と共に入ってきたのは、全員一見普通の女性だった。男性の存在が全く見えない。男とペアだったら気が楽だから、男がペアであって欲しかった。だが、極めて高い確率で女性がペアかもしれない。ちょい絶望である。

 そして一つの集団が案内人に率いられてこちらのテーブルへと訪れた。


 「それでは皆様、ご指定の椅子へとお座りください。」


 そうして、自分の右隣に女性が座った。席の間隔が右隣と近めになっているので、もう殆どの確率でこの人だと言えるだろう。

 

 「ペアはですね、パイロット側の方からは右隣、魔法使いの方からは左隣の方と組むようにしています。ぜひこのタイミングでお互いに簡単な自己紹介をお願いします。」


 ステージ側から右隣の人に目線を移し、相手を観察する。深い赤と黒の生地に銀のポイントが入ったローブを羽織り、首元のペンダントは碧色に輝いている。頭にはティアラよりも存在感が低いが、所々にある宝石が顔を明るく見せる。

 相手もステージ側からの促しによってこちらに顔を向ける。


 「私の名前は『シラハ・ヱナ』。よろしく。」


 その声には、表情には何かの覚悟が宿っているように感じた。

 

 「ナガヤ・ヰツです。こちらこそよろしくお願いします。」


 非常に簡単な自己紹介だけを済ませてステージ側を向く。皆もそこまで長く喋らずに済ませ、すこししたら静かになった。そろそろ準備をしておいた方が良いかと思い、目の前の飲み物の小さな容器を手に取る。他の人も同じ考えなのか、手を伸ばして待機している。


 「終わりましたかね。──では改めまして、ここに『世界樹飛行師団』を編成することを宣言する!」


 「おー」と言いって容器の飲み物を飲み干す。若干甘くて飲みやすい。この慣習はいつから出来たのか分からないが、気づいたら当たり前のようにやっていた。恐らく皆もそうだろう。けれど魔法使いの方々はすこし戸惑っていたので、一般的な慣習とはなっていないようだ。


 「そして申し訳ないんですが、この会は今後のスケジュール確認も行います。本当は早めに終わらせて別の日にしたかったのですが、世界樹調査の日にちが少々繰り上げされました。なので、早めにお伝えしておきます。」


 内容は今後の活動や訓練のこと、部隊の名称や任務区域のこと、ルールのこと、政府施設等の利用に関することなど、多くの確認事項が含まれていた。自分達は第3飛行隊という名称になっているようだ。


 「慣熟飛行を早く行いたいため、機体の受領と機種移行訓練も繰り上げます。何とか数機がこちらにあるので、1飛行大隊に1機渡しますので簡単な確認をしておいてください。それでは編成の会を終えます。お疲れ様でした。」


 終わると、かなり周りが騒がしくなってきた。まぁペアの人と親交を深めるのは良いことだ。戦友となるわけだし。


 「俺は新しい機体を見に行くけど、お前らはどうする?」


 上司、いや隊長がそう皆に問いかける。そして全員が見に行くとの旨を言った。どうやら魔法使い側の人も確認したい事があるようだ。

 またまた案内人に率いてもらい、機体がある場所まで来た。


 「「「あ〜、やっぱりデカい」」」


 パイロット側の意見は同じようなものだった。今まで使っている機体の一回りぐらい大きく、全てが大きい。同じ2枚プロペラ、9気筒エンジンなのに規模が違う。固定脚のスパッツも形状が洗練されている感じで、エンジンカウルはヘルメット・カウルのような凹凸がなくスッキリしている。低翼配置の主翼は膨らみのある楕円翼で、垂直尾翼には小さめのドーサルフィンが付いている。水平尾翼の下には小さめな支柱が1本付いている。コックピットの広さは少し広がり、快適性が上がっている。視界も確保されており、過度に見えない場所はなさそうだ。機首には機関銃が2門。殆ど隠れて見えないが、前からは銃口はハッキリと見える。整備兵を呼んでもらってエンジンをかけてもらう。エンジンが唸り、2枚プロペラは強烈に回転する。もう皆がワクワクして早く飛ばしたがっている。

 後席側もひとまずは確認ができたようだが、初めの航空機なのか少し慣れない様子だ。


 「よし皆。明日から本格的な訓練だ。マニュアルは確か部屋に届けられると言っていたから、少しぐらい事前に読んでおくこと。では解散!」


 今日の予定は全部なくなったので、適当なテラスにあった椅子に腰掛け、いつの間にか沈みかけている太陽を眺める。小ぶりな机の上には灰皿があり、ちょっと一休みと思いフルーツ煙草を取り出し、火をつける。するとペアのシラハさんが歩いて来た。


 「隣に座っても?」 「イイですよ。煙草は大丈夫ですか?」 「まぁ大丈夫。本当はそんな好きじゃないけど、その煙草そこまで臭くないし……いつも吸うの?」 「そこまで頻繁にではないですかね。偶に一区切りついたなって思ったら吸ってます。そういえばどうしてここに?」 「暇だったからね。ペアだからすこし話しておいた方が良いかと思って。」 「なるほどです。訊きたい事は山程ありますけど、日が沈みそうなので次の機会に取っておきます。」 「そうしてくれると助かるわ。じゃ、夕食を食べるからこのぐらいで」 「そうですね。ではまた」


 その後、煙草を吸い切り食堂へと赴き、たまたま友人がいたので一緒に食べて、明日に備えて寝るのであった。

 


 

 


 


 

 


 

 


 


 


 

 



 

 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。