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カインドラ  作者: 深緑蒼水
騎士のソニア

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14/82

14:火の国:ルボトス

『騎士のソニア 【14:火の国:ルボトス】』


木々を進む中、ジメジメとした森に入っていた。

熱帯雨林だ。

この先に灼熱たる国がある。そう思わせる気温をすでに感じる。


―シュアアアア!!!―

硬く頑丈な大地が広がる。熱に焼かれ、屈強に日々を生きた地面が。


―火の国:ルボトス―


(リットリオ)「流石に熱いな…。」

(ソニア)「大丈夫なのか?」

(リットリオ)「体力に自信はある。それに、スーツはただ着るものじゃない。ヒーローにとっては、自分の象徴でもある。」

(ポゼ)「ねぇ。」


ポゼが言うその先には、気球のような形をした小型の物体があった。


(ヤチェリー)「なにこれ?」

(風花)「祭りですよ。」

(リットリオ)「風習だ。ルボトスには、死者に想いを送る“冥火祭”がある。そのための物だろう。」

(ソニア)「…。」

(リットリオ)「どうした?」

(ヤチェリー)「…なんでもないよ。」

(リットリオ)「…。すまん、やはり休んでいいか?やっぱり暑かった。」

(ソニア)「あぁ…。」


―スタッ…。スタッ…。―

灼熱たるその国に一瞬だが、冷たい空気が広がった…。

休みたいと言うリットリオのため、宿を探す。


(リットリオ)「おい。少し来い。」


ソニア達の列から少し離れ、リットリオが風花に話す。


(風花)「はい。」

(リットリオ)「知ってたか?」

(風花)「いいえ…。」

(リットリオ)「お前にも分かるか。あれは、“死人がいる目”だ…。」

ーーーーー

宿へと着いた一行。

ソニアとヤチェリーに話題を振ることも出来たが、やる気はなかった。

宿のデッキにて…。


(リットリオ)「あれはだいぶでかいものだ。ラキエルとは違う。」

(風花)「しばらく一緒にいるので分かりますが、あそこまで凍りついたことはないですよ。」

(ポゼ)「僕には分からないや…。でも、とっても怖いものだとは思うよ。大切な人が消えても、生きていかなくちゃならないこと。」

(リットリオ)「お前達はないように見えるが。」

(風花)「えぇ。」

(リットリオ)「…いや、パネルで見たな。風の化身が死んだと聞いたぞ。」

(風花)「そうですが、まだ可能性はあります。彼の心臓を取り戻せたのなら…。」

(ポゼ)「リットリオは?」


少し沈黙があったが、リットリオは話してくれた。


(リットリオ)「正確に言うのなら俺ではないがな。だから、俺にも分からない。生きる目標である存在が消えた時、どう歩んでいくのか…。」

(ポゼ)「冥火祭には行くのかな?」

(リットリオ)「あいつら次第だな。」


火の国:ルボトスへと到着したソニア達。

それぞれが、いつもより長い夜を過ごしただろう。


―宮殿―


―ドス!ドス!―

王が住む宮殿を、巨体のゴーレムが進んでいる。


―ザッ!!!―

王がいるその扉の前、少数精鋭の戦士達が立っている。


(ハルドピサラ)「俺だ、メイド隊。」

(カリデュピス)「ハルドですか。どうでしたか?」

(ハルドピサラ)「ネオ・ランドの復興。少しだが、終わらせてきた。まだ何度か物資を運びに移動するが、“ゼノ”に伝えたい事があって来た。」

(カリデュピス)「分かりました。」


―ゴゴゴゴゴ!!!―

巨体のゴーレムである、ハルドピサラより大きな扉が開かれた。


(炎王:ゼノ・グランオー)「ハルドか。」

(ハルドピサラ)「戻ったぞ、炎王。」

(ゼノ)「すぐ戻るのか?」

(ハルドピサラ)「あぁ。だが物資を積んでいたとき、いい話を聞いた。」

(ゼノ)「ほぉ。気になるな。」

(ハルドピサラ)「ネオを救ったヒーローが、ルボトスにいるそうだ。」

(ゼノ)「…!」


火を背負うゼノ。その威厳は老いてなお輝いている。

そしてこのような、興味のある話に惹かれるのも、若い時と変わっていない。


(ゼノ)「そうか…。なら、会いに行く!!!」

"2026/01/23"読みやすくなるよう変更を加えました。流れの改変は行っていません。

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