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スタイリッシュ武器屋  作者: 弘松 涼


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69 スタイリッシュ防具屋

69 スタイリッシュ防具屋


 アイゼンハードの武器屋ストリートから、ちょっぴり離れた小汚い裏通り。その先にある資材置き場に、突如奇妙な防具屋ができた。

 

 

 アイゼンハードの武器屋メインストリートには、王者の鎧やダイヤモンドメイルといった高価な防具が並んでいるというのに、その防具屋に売られている商品はただひとつ。

 

 それは布の服。

 

 布の服とは、針と布さえあれば、大した技術や専門知識がなくても作れてしまう、いわゆるアノ、おしゃれ感ゼロの簡素な服のことである。

 

 たった5ゴールド。

 そして防御力たったの1のアイテムが、この防具屋で売られている。店内では、一着一着が、まぁわりと埃や糸くずの付着した微妙に小汚いショーケースの中に展示されている。

 

 

 店主の名は、糸尾(いとお)。

 


 本名か偽名かは不明である。

 七三に分けたヘアスタイルで黒縁の眼鏡をしている三十歳前後の少し腹の出た男性が、本人なりに選んだ細身でスタイリッシュなスーツへ、少し腹を押し込むようにして無理やり袖を通し、この店を切り盛りしている。

 

 客が一人も来ない日も、彼は毎朝、三着の布の服を縫ってショーケースへ並べていた。

 

 

 彼は自分で自分の事をこう呼んでいる。

 

 

 ――スタイリッシュ防具屋、と。

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― 新着の感想 ―
[一言] うわ、この人自分でスタイリッシュって言っちゃったよ……。 まず痩せなさいよ。そのままだとお客さんから小太り防具屋って言われちゃいますよ。
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