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魔法少女ルキア ~魔法使いは時空を越えて世界を救う~  作者: Kira
第3章 夜明け(アトランティス編)
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(24) 仲間と試練


5月中旬には更新したいと思ってます!


 誰かの叫び声……いや泣き声が聞こえる。

 これは……ファタールの声? どうして泣いてるの?


 私はどこにいたんだっけ。確かレイラを探していたらシャドーが現れて……


 閉じていた目を開く。目の前には何人かの人が立っていた。そしてその空間を支配する闇の魔力。まるで妖精王の部屋が闇に覆われていたときのようだ。もしかしてあのときの記憶?

 よくわからない粉末をかけられたせいで意識を失って夢を見ているのかもしれない。

 ……そういえば前にリリィが夢の中で夢だと認識する夢があるって言ってたっけ。なんだっけ……明晰夢?


「リュンヌ!」


 どうやって夢から覚めようかと考えていると、ファタールの鋭い声が耳に入った。こんなにファタールが叫んでいるのは始めて聞いた。え? もしかしてあのときの記憶じゃない?


 はっきりとした景色が見えてきた。

 私の斜め前にファタールが立っている。その顔は少ししか見えないが泣いてるようだ。キラキラと涙が舞っている。

 そしてファタールが見据える先には禍々しい闇の魔力を放つ何かと、それに捕らわれている意識を失っている女の子。


 あれは……見たことがない人だけど、ファタールの呼びかけ的にリュンヌってこと?


 じっと目を凝らしていたが、だんだんと目の前の風景がぼやけていった。



「……ルキア! ルキア!」

「うぅん…………ソレイユ?」

「良かった! 起きた!」


 ソレイユの声で目が覚めた。確かファタールがいた景色を見ていたはずだったのだが……ここは?

 心配を浮かべた表情でソレイユが私を覗き込んでくる。頬に冷たい地面が当たっていること、それにソレイユが横に立っている見えることからどうやら私は寝転んでいる状態らしい。

 地面に手をついて起き上がる。


 座り込んだ姿勢になり、辺りを見渡すと私とソレイユ以外には他に誰もいない。物音もしないし、近場には誰も何もいないのかもしれない。


「ここは?」

「わからない……いやたぶん神殿?」

「神殿? あぁそういえばなんか試練を受けろ! って言われたような?」

「そうそう! そのままみんな意識を失っちゃったから無言で連れてこられたんだよ」

「そうだ! みんなは!?」


 意識を失う前のことを思い返して焦りを浮かべる。そしてそのままソレイユへと詰め寄った。

 ソレイユは慌てて言葉を紡ぐ。


「マスコットの姿になるわけにもいかないし、そのまま見てることしかできなかったんだよ!」

「どこにいったかとか見てないの!?」

「うん。ソールとルキアがまず最初に運び出されたから。……あ、ソールとはこの部屋に入る直前でバラバラされてたような」

「なら近くにいるかも!?」


 早くみんなを見つけようと走り出した。

 ちなみにソレイユが変身して私に装着する時間が惜しかったから、そのまま掴んでスタートした。



 石畳を1人分の足音が駆けていく。金髪の少女だ。その少女が手に持っているのは小動物のようなマスコット。そしてそのマスコットから聞こえるのは叫び声。




「ルキアー! 止まって! 聞こえないの!? 止まってー!」


 ソレイユは叫び続けている。なぜか知らないが、敵にバレるので叫ぶのは辞めてほしい。でも急いでいるので無視させてもらう。


「え!? なんでこんな叫んでるのに返事しないの!? ちょっと!」

「……」

「ていうかどこに向かってるの!?」

「もう! ソレイユ静かに!」


 いくら無視しても叫びを辞める気配がないので、仕方なく返事する。けれども足は止めない。


「やっと返事した! 一旦止まって!」

「無理! みんなを探さなきゃ!」

「いやほんとに止まってって! あ! ノックス」

「え!?」

  

 ソレイユがノックスを発見したようで、ポツリと呟いた。その小さな呟きを耳で拾って、思わず急ブレーキをかける。

 その場で辺りを見回す……がいない。すぐに止まったはずなんだけど、通りすぎちゃったか?


 一旦もと来た道を戻ろうとしたが、ソレイユに止められた。


「ストーップ!」

「え? なに?」

「ごめん。ノックスがいたの嘘」

「嘘!? なんでそんなくだらないことを」

「だってルキアが止まらないからでしょう?」


 ソレイユは悪びれた様子を見せずその場でクネクネと動いている。なんだか腹立つ動きだ。


「でも聞こえてないかなって思ったけど……さすがルキアはノックスのことには敏感だね」

「どーいう意味?」

「あー、わからないならいいや」

「はぁ……?」


 よくわからないがバカにされているような気がする。

 でも今はそんなことはいいか。とりあえずソレイユがそこまでして話すことがあるということだろう。


「ソレイユなに?」

「え?」

「だから何か話さなきゃいけないことがあるんでしょ?」

「あ、うん! ルキア魔法少女に変身しなきゃ!」

「あ」


 ソレイユに言われてまだ私が変身してないことを思い出した。

 さっそく変身ステッキを取り出し構える。


「メイクアップマジック!」


 私の体が光に包まれていく。

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