抑えられない欲望
「もう身体も冷えてきたし、おばさん寒うなったわ・・・早うお風呂入ろ」
おばさんは、抱きついている僕の腕を自分の手で離すと、そう言った。
「お風呂、入ったら、させてくれる?」
僕は、もう本当にその気に火がついていたので、しつこくおばさんに駄々をこねた。
「もう、無理な駄々こねても、いけんもんは、いけんのよ・・・」おばさんは、少し強い口調で僕に言った。
でも、すでに、やりたいモードに入ってしまった僕の耳には届かなかった。
「したい、したい、したい・・・」僕は、おばさんにまとわり付き、駄々をこね続けた。
「もう、いい加減にしなさい」
駄々をこね続ける僕が本当にあつかましくなったのか、おばさんは、さらに強い口調で僕をたしなめた。
「おばさん、もうお風呂に入るよ」
おばさんは、まとわりつく駄々っ子の僕を自分から引き離して、お湯に浸かると「ケンちゃんも早う入り」と言って僕を誘った。
おばさんちの風呂釜は僕の家の物より少し大きく、大人と子供であれば余裕で入れる広さがあった。
「お風呂入ったら、させてくれるの?」
僕はもう一度同じことを聞いた。
僕の頭の中には、もうすでにおばさんの大事なところに、僕のおちんちんをもう一度挿入することしかなくなっていたのだ。
「もう、しつこい・・・しつこい男子は女の子に嫌われるよ・・・・・・」
「いつまでも、そんなとこにおったら身体が冷えて、なんぼ夏でも本当に風邪ひくよ」
事実、僕の身体に付いた水滴が僕の体温を奪い、少し肌寒くなってきていた。
僕は、寒いし、お風呂に浸かれば狭い浴槽の中でおばさんと肌と肌を触れ合わすことができると思い、少し“したい作戦”を変更することにした。
「じゃあ、お風呂入ったら、僕のおちんちんが入ったおばさんの大事なとこ見せて」
僕は、母親におもちゃをせがむ時、はじめから高価な欲しいおもちゃを言うと、その時点で「ダメ」ということになり、おもちゃ屋にさえ来てくれないので、そういう時はいつも、手ごろな金額のミニカーとか安いプラモデルが欲しいと言って母をおもちゃ屋まで連れ出していた。
その後、時間をかけて徐々に高いおもちゃに目移りするふりをして、最終的に粘り勝ちで、最初から欲しかったおもちゃを買ってもらっていた。それが、欲しいものを手に入れる時の僕の常とう手段だった。
おばさんは、『そのくらいで、この駄々っ子が収まるなら』と思ったのか? それとも、『本当に風邪をひかせてしまってはいけない』と思ったのか?・・・は定かでないが、「分かったから、早く入りなさい・・・」と言った。
そのあと「なんで男の人は、あんなとこ見たがるんかね?」とため息をつきながら小声で言った。
僕は、「やった!」と喜んで、おばさんの白い身体が浸かる湯船に飛び込んだ。