#67 明かされる名
豪剣を倒したシルバーの前にウインドウが出てくる
【おめでとうございます…次の準備中お待ちください…】
<豪>「おめでとう」
拍手をしながら豪剣が話しかけてきた
<シ>「豪剣!!なんで!それに腕が!」
<豪>「なに驚いている。試合が終わったから戻ったんだよ」
<シ>「ああ、そうか」
そんな会話をしているとウインドウが出てくる
【準備が完了しました…フィールドを変更します…】
<シ>「どうやら時間が来たみたいだ、ありがとよ豪剣、お前は間違いなく俺の成長の糧になったぜ!じゃあな!」
そう言ったシルバーは次のステージへ転送されたのだった。
<豪>「それは本体が聞いたら喜ぶだろうな、また会おう…シルバー」
こうしてシルバーと豪剣の戦いは幕を閉じたのだった。
場面は変わってシステム室
<神>「安藤、すまないがデータ収集はここまでだ、これ以上は了承できない」
<安>「はぁ…分かりました、でも見るのは良いんですよね?」
そう言いながら椅子を180度回して2人の方を向く
そして聞かれた神田は後ろにいるカミナリの方に目線を送る
<カ>「いやいや、あなたがいいならいいんじゃないですか」
<神>「そうか…データに残らないから、いいか」
<安>「ならこの目に焼き付けておきます。神の極致ってやつをね」
そう言うと安藤は椅子を回してモニターの方を向いたのだった。
そんな会話が行なわれている時、シルバーは準備フィールドでウインドウを操作していた。
<シ>「次のステージを選択出来ますと言われてもねー結構あるんだな、は?宇宙ってバカかよ!」
おふざけのようなステージにツッコミを入れながらも、1つのステージに目をつけた。
<シ>「テーマパークにするか、バーチャル世界とは言え、久々に行ってみたいし」
【テーマパークへ転送します】アナウンスが終わるとシルバーは次のフィールド【テーマパーク】へ転送されたのだった。
【サポートAI紅を確認…起動します…】そんなアナウンスが流れたが、シルバーはフィールドの凄さに驚いてそれどころではなかった。
<シ>「スゲーな…あっちは夢の国風、こっちは遊園地…とりあえず色々な場所を合体させたみたいなフィールドだな…それに人っ子1人居ない…あ!そうだ!空から見てみるか!」そう考えたシルバーは空高く飛び上がり、空中で止まって周りを見渡した。
既にシルバーからすると魔力のコントロールは造作もなかった。
<シ>「おお改めてスゲーな!観覧車にジェットコースター、空中ブランコにアスレチック!あれは…お化け屋敷か、いやはやこの景色は圧巻だな」
シルバーは上から見下ろしたのち、軽くフィールド内を飛び回ってこの世界を一通り堪能して地面に降り立った。
そしてそんなシルバーの背後から聞き覚えのある声で誰かが話かけてきた。
<?>「観光は済みましたか」
<シ>「まさか!?」
突然の声かけに驚き、後ろを振り向く
<シ>「優作?なんでここに…まさか最後の相手って…お前か?」
シルバーの後ろにいたのは、腰に刀を差した優作だった。
<シ>「確かにお前が相手なら不足はないが…」
<優作?>「あ、すまんが俺は優作と言う奴ではない、この姿は仮だ」
<シ>「え?どういうことだ」
<M>「俺はまだ製作段階、モデルが作られていないので、神の姿を模倣した」
<シ>「神?ああ製作者ってことか、じゃーあんたはいった誰なんだ?」
<M>「俺のコードネームは【making】そしてお前に死の恐怖を教える者だ」
※以降作品内はM
<シ>「メイキング…?その見た目で名前が違うとややこしいな優作でいいか?」
<M>「好きに呼んでもらって構わない」
<シ>「それなら優作って呼ぶは、それにしても死の恐怖を教える者とは…強気に出たな、今の俺を倒せるとでも」
そう言うと魔力を解放して見せた。
<M>「魔力ごときで天狗になるなよ、恥をかくぞ、さっさと神の力と共鳴しろ」
するとシルバーの前にウインドウが出てくる
【刀を装備してください】
<シ>「どういうことだ、じゃーこの魔力ってのは何なんだ…」
<M>「魔力は基礎ステータスを向上させるもので、神の方は装備ステータスみたいなものだ」
<シ>「それは…結構分かりやすい説明だな」
<M>「そうか、それなら良かった、ならさっさと刀を装備しろ」
シルバーはMに言われるままインベントリから刀を取り出し、腰に差した。だが1つの疑問が浮かんだ。
<シ>「なぁなんで刀が必要なんだ?」
<M>「その刀に宿ってんだ【アマテラス】って奴が」
予想を上回る回答にシルバーの頭は軽くパンクしていた。
<シ>(うん?なんだって?アマテラスってあの神様か?それが、この刀に宿ってる…?いつから?あーもうわけわかんねぇ)
とりあえずシルバーは聞くことにした。
<シ>「あのー一体いつから?」
<M>「最近だ、お前が土手で横になっている時に空から飛んで来ただろ」
それを聞いたシルバーは数週間前に白い彗星が降ってくる夢を見たのを思い出した。
<シ>「うん?……え?えええ!!あれか!あれ夢じゃなかったんか!!」
<M>「じゃなかったみたいだな、だがそんなことはもう関係ない、お前は今日その力を失うからだ」
<シ>「あーもう次元が違う話過ぎて頭が痛てぇよ…でも分かったことがある。とりあえず俺は、魔力に神の力の2つが使えるヤバイ奴ってことだ。だろ?」
<M>「シンプルに言えばそうなるな、そしてなまじ力など持つと、余計な物まで背負うことになる。そしてそれはいつか、自分自身を破滅へと導く物に成り果てる。だからこそ俺はお前から神の力を没収する。」
<シ>「要は俺を心配してくれてるってことね、だけど今の俺にとっては余計なお世話だ。だが俺をなめんじゃねぇ」
そう言うと刀を抜いてMの方に向けた。
<シ>「俺にはな、肩を並べたいそして追い越したい奴が居る。そのためなら魔力だろうが神の力だろうが使ってやるよ!破滅がなんだ?そんな未来は強くなってぶち壊してやるよ!それぐらいの覚悟はとうに出来てんだよ!!」
【共鳴の準備します…】そのアナウンスが流れるとシーツがそれに反応した
<紅>「膨大な魔力を検知、裏コード発動…防衛システム機動」
魔力に反応したスーツはシルバーの全身を覆うように広がっていく。全身を覆いきるとどこぞの戦隊ヒーローのような姿になった。そして次にスーツはシルバーと融合を始めた。融合が終わりシルバーの姿は元通りに戻った。
【準備完了…共鳴を開始します…】すると刀から魔力が溢れ出し、シルバーの体へ流れ始めた。
一連を動じずに受け入れていたシルバーの前に【共鳴完了】のウインドウが出てきた。そして体を動かし調子を確認し始める。
それを見ていたMは一言呟いた。
<M>「今回は支配されなかったか」
呟いたMは刀の鍔に指をかける。
<M>「軽く説明しておく。この世界は【死】以外は全て現実と同じだ、そしてお前はインベントリある武器、魔力、体術、剣術、己の全てかけて挑んでこい。そんなお前に俺は、圧勝して【余計な力など持たなければ良かった】と思える程の絶望を教えてやるよ」
それを聞き終えたシルバーはいつもの構えをとった。
<シ>「そうかい、だが俺はどんなにやられようと意思が変わるような男じゃねぇよ」
<M>「己の考えが間違えだったと後悔させてやるよ」
<シ>「後悔なんて言葉は、もう迷わねぇと決めた日に忘れちまったな」
<M>「なら思い出させてやるまでだな…いくぞシルバー」
<シ>「見せてやるよ優作…俺がどれほど強くなったか」
そして次の瞬間2人の刃が交わり、戦いの火蓋が切られたのだった。
今まさに、アマテラスの力を持った覚醒者VS全知全能の力を持った者、言わば【神VS神】の戦いが始まったのだった。
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。
作者の一言
次回修行パート最終回 69話に閑話、70話から国内大会編へ突入します




