#41 VRトレーニング3戦目
闘技場の門が開き3体目が出現した。
「フードを被った人型…魔法使いか」
3体目のモンスター【シャドウライズ】フードを被った人型モンスター
シャドウライズはその場で正拳突きを繰り出した。
「え…やべ!」
シャドウライズの正拳突きは拳圧を生みだし、遠距離攻撃となって、シルバーに襲い掛かった。
シルバーは間一髪で避けることができた。(こいつ絶対魔法使いじゃない!)
シルバーが言う通りシャドウライズは魔法使いではなく、拳主体で戦うモンスター
攻撃を躱したシルバーがシャドウライズの方を見ると、既に次の攻撃モーションに移行していた。
(間髪入れずに次の攻撃かよ!近づけさせないつもりか!だが、なめんなよ!)
シャドウライズが飛ばす複数の拳圧を躱しながらシルバーは接近していった。するとシャドウライズは構えを変えた。
(ボクシングのような構えになった、あの構え状態だと拳圧を飛ばさなくなるのか?まぁいい接近戦なら、リーチの長さでこちらに分があるはずだ、あいつの構えがボクシングのようになる距離を保ちつつ、慎重に戦おう)
そう考えたシルバーは堅実に戦い続け、3分弱の攻防戦はシルバーの方が優先だった。。しかし…シルバーは一旦距離をとった。それに適応するようにシャドウライズも離れて構えを変え、拳圧を飛ばし始める。
(正直こいつの攻撃を避けるのはそこまで難しくはないが、ダメージを与えられている手応えがない…攻撃が当たってもあいつの体に傷1つ付いてねぇし…)
拳圧をサクサク躱しながら、シルバーはこの戦いを俯瞰していた。
(それに…段々日が沈んできていやがる…これはまずいだろうな、あいつの名前は【シャドウライズ】シャドウは影、ライズは確か…昇るとか上がるとかだったか、何はともあれ…色々加味するとおのずと見えてくる、こいつは…夜になったら強くなるタイプだろ)
シルバーの予想通り、【シャドウライズ】は夜の間は、全体的にステータスが大幅アップする仕様となっている。
(夜まで後どれくらいだ、だが、このままいったら確実に俺が負ける…だからそれまでに倒さなければならないのに…ダメージを与えられない…なにか、なにかないかあいつにダメージを与える方法は!)
シルバーは周りを見渡すが、闘技場なので使えそうな物は何1つ存在していなかった。
(逆に夜になったらダメージを与えられるようになるとか…いや可能性は低いだろうな…それにそんなリスクを取りたくはないし…まずい…疲れてきた…ちくしょう…なにかアイテムとかで回復できればいいんだが…あ!アイテム!)
シルバーはすぐさまインベントリのウインドウを開いた。
(確か安堂さんがインベントリ確認とかどうこう言ってたよな、ゲームで相棒が握れるのに興奮して、忘れてたぜ!なにかあいつに有効なのがあってくれ)
シルバーはシャドウライズの拳圧を躱しながらウインドウを操作した。
(武器…違う、次!装備…違う、次!回復…見なかったことにしよう…次!道具…もーこれじゃん)
道具の欄には1つだけアイテムが入っていた。
そしてシルバーはそれを、インベントリから取り出した。
「この勝負、勝たせてもらうぜ!この【サンサンクリスタル】使ってな」
それは片手に収まる程度のクリスタルだった。シルバーはそれを握り潰し使用した。
アイテムを使用したことによって、シルバーの体からは光が溢れ始めた。それと同時に効果時間のウインドウが出現した。
「効果時間は5分か…これは日が沈むまでの時間と同じだったんだろうな、そうなると後1分もないんじゃないか…だが、30秒あれば充分だ!一瞬で倒してやるよ」
そしてシルバーの宣言通り、本当に一瞬シャドウライズを倒し、勝敗が決まったのであった。
「ふぅ…にしてもアイテムを使う前は、全然刃が通らなかったのに、アイテム使った途端、簡単に一刀両断できちまったよ…それにこいつを使えばさっきの試合も簡単に勝てたんだろうな…煽るかのように回復の欄に1個置きあがって…まったく…最初にインベントリ確認しておけば良かったな…」
と、後悔していたシルバーの左手には人参が握られていたのだった。
サンサンクリスタル
日光を沢山吸収したクリスタル
使用者に5分間、光属性を付与する
美味しい人参
体力を10回復する
料理に使えば回復量が上がる
特定のモンスター種には罠に使える
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。
次回は明日、外伝の方を投稿予定です。




