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トップになるのはラクじゃない  作者: ぎんろろ
35/65

#34 弾む会話

次の日、俺は優作と一緒にタクシーに乗ってどこかに向かっていた。


30分ぐらい経ったか、俺は一体どこへ向かっているのだろうか、分かるのは、どんどん都会の方へ向かっているという事だけだ。


確認したくても、優作は早々とアイマスクを付けて寝たし…仕方ない運転手に聞いてみるか


「すいません、これってどこに向かっているんですか?」


「そちらのお客様に、秘密にしてくれって言われているんで、お伝え出来ないんですのね」


シルバーは左横で寝ている優作を睨む

(別に教えてくれても良くないか?隠す必要をそこまで感じないんだが…てか、運転手の口を封じるなよ)


今度は逆に、運転手の方がシルバーへ話しかけてきた。

「ずっと思っていたんですが、テレビや新聞に出てたことある有名な方ですよね?」


「有名かどうかは別として、一応出たことはありますね」


「やっぱりそうでしたか、ずっとそうなんじゃないかって、思ってたんですよ、後でサイン貰えませんか?」


「ええ…まぁいいですけど…」


「本当ですか!いやー嬉しいな~」

そう言った運転手は上機嫌だった。


それから何だかんだで、運転手さんと意気投合していろんな話をした。


数十分後


優作が目を覚まし、アイマスクを外した。


「それ、自分もなんですよ~悩みますよね~」


シルバーと運転手が楽しく談笑していた。


「何の話してるんだ?」


「お、起きたか、今は注文する時、悩み過ぎて時間掛かるって、話」


「あーお前長いもんな、いつもそんなに悩む必要あるかって思ってるし」


「ですって運転手さん分かってないですよね」

シルバーは運転手に話を振った


「えぇー人生において食事は大事な大事な選択なんですよ、後悔しないためには慎重に選ばないといけないじゃないですか、終わり良ければ全て良しって言いますから、定食とかも何で終わるか考えて食べないと後悔しますよ」

その熱弁にシルバーは頷き


「な…なるほど…」

優作はその圧に押されたのだった。



それから数分後目的地にシルバー達は着いた。


「お客さん、着きましたよ」


「あ、そうだ」

そう言うと運転手はグローブボックスを開けて色紙とペンを取り出した。


「準備いいですね」


「ええ、まぁ何があるか分からないんでね」


シルバーは色紙とペンを受け取りサインを書いて運転手に渡した。


「いやいやありがとうございます」


「俺のサインなんて何の価値もありませんけどね」


「なに言っているんですか、ランキング2位ってだけでも相当凄い人なんですよ、あなた、それに優勝したら最も凄い人になるんですよ、だから価値が無いなんて言わないでくださいよ」


(そうか、俺はそう思われるのか)

「確かに、そうですね、凄い価値つけますよ、そいつに」

それを聞いたシルバーは改めて自分の置かれている立場を思い知った。


支払いを終えて2人はタクシーを降りた。

するとタクシーの窓が開いて運転手が話しかけてきた。


「あ、そうだ、忘れてました、大会頑張ってください、応援してますよ」


「あ、ありがとうございます!頑張ります!」

そしてタクシーはその場を離れて行った。



至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。

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