#32 一度は真似をしてみたいこと
保健室のベットで寝ていたシルバーが目を覚ます。
(あ…知らない天井だ………)
そう思ったシルバーはもう一度、瞼を閉じた。
(一度はやりたかったんだよな)
と達成感に浸っていたが、ゆっくり起き上がった。
「てか、俺なんでここで寝てるんだ…?」
シルバーの声を聞いて、保健室の先生がカーテンを開けた。
「お、目覚めたね、体調はどう?」
「あ、先生、どうと言われましても…なんで俺ここにいるんですか?」
「どうしてって…まさか覚えてないの?!」
そう言われたシルバーは頭を抑えた。
「うーーん…そこだけぽっかり覚えてないですね」
シルバーは先の戦いだけをきれいさっぱり忘れてしまったのだった。
場所は変わって、屋上へ出れる扉の鍵を近藤が開けていた。
そしてなぜか、先程まで入れなかったはずなのに、屋上で1人の男が缶コーヒー片手にスマホをいじっていた。
「おかしいな、鍵は掛かっていたはずなのに、なぜここにいるのかな?…松永君?」
「なぜって、落ち着く場所だから以外にありますか?」
そう言いながら優作はコーヒーを飲む
それに対し、近藤はため息をつきながら、優作に近づいて行った。
「はぁーまた外壁を登ってきたか?危ないから止めなさいと言ったはずだが?」
「これぐらい俺からしたら、危ないの内に入らないんでね」
「他の生徒が真似しないかの心配をしているんだよ…」
そう呆れる近藤をよそ目に優作がここに来た理由を聞いた
「んで、何の用です?」
「あーそうそう、彼が目を覚ました、戦いの前後の記憶を無くして、な」
その話を聞きながら優作はコーヒーを飲み干した。
「助かりますね、これであいつと何気なく接することができる」
そう言いながら空の缶を回していた。
その横で近藤は、思っていたことを優作に話した。
「そう言えば、本気を出すとか言っておきながら、全然本気を出していなかったな」
その疑問を聞いて優作は缶を回していた手を止めた。
「流石にバレましたか、でもねーあれも本気なんですよ、遊びで出せる、ね」
そのタイミングでスマホが鳴ったので、優作はその場を後にしたのだった。
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。




