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武術国家アーツノルド

「シルヴァ様、今日の夕方前には着きそうですね。」


なんだかんだで順調に進んでいるようで予定より早く着くらしい。


「着いたらまずはどこに行こっか?」


リリィに話しかけたつもりだったのだがなぜかリリィがいる位置とは逆の位置から答えが返ってきた。


「そうね、まずは…その場所の有名なお菓子を食べるっていうのはどうかしら?」


「うむ、それも捨て難いな、だが!!!血湧き肉躍るところに行こうではないか!」


カトレアは甘味にハマってしまい、ラーミはブラッドアーツを使えるようになって未だにテンションが上がりっぱなしだ。そしてドッペルはどこでもいいといった感じだ。


「時雨さんたちは着いたらどこに行くんですか?」


「え?普通にギルドっすけど?」


普通そうなんじゃないすか?すか?というような顔で真っ当な意見が返ってきた。


「そうですよシルヴァ様、まずはギルド!それか騎士団のところに行かなくちゃですよ!」


「も、もちろん!そのつもりだったよ…はは。」


そんなことを言っても既に遅くみんなのジト目が刺さる。


休憩をとりつつ歩き続けて数時間、段々と周りの景色も変わってきた。


周りの木々が少なくなってきて、道もかなり綺麗に整備されている。この道の先にはまだ結構な距離があるにもかかわらずその大きさからたじろいでしまうくらいの壁と門が見えた。


「すごーく大きいですね!」


「すごいじゃない、色々楽しめそうね!」


「ふむ、これは猛者たちの匂いがするな…」




門に近づくと少し列ができているのが見えた。


「少し並んでるんだね。」


国の中へ入れるまで時間がかかるのかなと思ったが並んでみると案外と早く進んで、犯罪履歴があるかないかの確認のみで入ることができた。


「それじゃ、シルヴァっち!また今度っス!」


「はい!それじゃ、また!」


中に入ると時雨さんたちとは別れまずは、騎士団のところに行くことにした。


「みんなはどうする?」


別にみんなで行く必要もないのでそれぞれの意見を聞いてみる。


「心配だからついていってあげるわ。」


「私もついていきま〜す。」


「我ももちろん行こう!」


「わ、私もです、シルヴァ様!」


「それじゃ、みんなで行こっか。」


とは言っても場所もわからないのでいろいろお店を見つつ騎士団の場所を聞きながら行くことにした。


「よし!それじゃ、適当にお店を回りながら行こっか!」


そしてまずはカフェに入ることにした。


「こちらの席でお願いいたします。」


と言われテラス席に案内された。


「ありがとうございます。何にしよっか?」


早速メニューを開き見る。


「私はこれ!」

「我はこれだ!」

「これ〜」

「私はこれにします。」


みんな決めるの早いな!

うーんこれにしよ!


「ビィーは一緒に食べような!すいませーん!」


「ビィ!」


「はーい、ただいま!」


「オリジナルワッフルのアイス乗せにソースがブラットベリー1つ、レッドベリー1つ、ハニーハニー1つ、チョコレート2つでよろしくお願いします。」


「承知いたしました、しばらくお待ちください。」


「「「おいし〜」」」


「うまいのじゃ!」


「本当に美味しいね!ここ入って当たりだったね!」


ワッフルの外はサクサクで中はもちっとしていて上になっているバニラアイスはさっぱりしている。

別添えのソースも味変に最高だ!


デザートを堪能した後に店員さんに騎士団の詰め所を聞いたところ案外と近かったのでそのまま行くことにした。


「すみませ〜ん。」


「シルヴァ殿!お待ちしておりました。ささ、こちらへ」


そう言われて通されたのは奥の重要そうな部屋だ。


「まず、こちらが報酬になります。金貨10枚になります。」


そう言って金貨の入った袋を渡された。

もらえて2〜3枚くらいかと思ったら10枚も!さすがは騎士団だ!


「ありがとうございます。…何か物々しい雰囲気ですけど何かあったんですか?」


「そうですね、率直に聞くとあのグリムとかと言うモンスターとの関係を教えて欲しいのです。」


確かに、あんな風に会話をしていたら誰しもが気になるだろう。もちろん隠すこともないので話せることは可能な限り全て話した。


「なるほど、そう言う関係でしたか。それと王の夜会については何もご存じないと。いえ、ありがとうございます。」


何とか納得してもらった矢先、急にドアが行き良いよく開けられた。


「団長!見つけました!例のことについてです!」


取り乱しながら入ってきた団員の顔を見てなにかを察したのか団長から誘いがあった。


「もし良かったらシルヴァ殿も聞いていってくれ。」


団員の持ってきたそれは王の夜会についてであろう文献だった。


「何とも厄介だ、最悪どこかの国いや、複数の国が滅びるぞ。」


団長がそう言葉をこぼす。


内容としてはこうだ。

特別な称号を持った上位種の魔物たちがそれぞれの配下を連れて行軍してくるそうだ。

普段は協力しない魔物同士であっても何かに取り憑かれたように隊列を組みまるで軍隊のように進行してくる。

そしてその周期は不定期で文献が少ないのは狙われた国が滅ぼされる事が多いためらしい。


「思ってた以上に厄介ですね、でもグリムと話していた感じだとまだ猶予がありそうでした。」


「それならまだいいのだが、各国に通達。そしてもしものために備えておかなければ。」


「僕たちも何かわかったら連絡しにきます。」


「ありがとう、今日は時間をとらせてしまって済まなかった。」


「いえ、こちらこそです。」


そう言って部屋を後にした。



「みんなはどう思う?」


もしかしたらと言う望みをかけて聞いてみた。


「もしかしたら精霊王様達なら何か知っているかもね、私たちは何も知らないわ。」


そもそも住んでる世界が違うしなど言い始めたのでこの話は終わらせることにした。


そしてそのまま先に来てたギルメンに用意してもらっていたギルドへと帰っていく。


「ここか、立地も悪くないしいい場所取れたんだね!」


とりあえずはギルド用の土地は先についた人に時間に余裕があったら任せる方針になっていた。


外見は全く一緒、早速中へと入ってみる。


「すごい!本当に中で繋がってるんだ!」


「やっぱり、何だか落ち着くわね。」


精霊達の表情も何だかいつもより穏やかになっているような気がした。


ギルドハウスにはほとんどのメンバーが揃っていた。


「おー!シルヴァ遅かったな!シルヴァは武術国家アーツノルド行ってたんだよな?」


「そうです!皆さんはどこに行ったんですか?」


話を聞くと皆の行き先はこんな感じだった。


武術国家アーツノルド

シルヴァ

ルルナ

ヴィルノス

我王


魔導国スペルディア

ユウスケ

デスパペット


剣王国ウェーブル

ロバスト

TKG

ソウタ

斬十郎

時雨

ヴィルヘルム


まとめるとこんな感じだ。どうやら剣王国が人気らしい。国名に剣とついているが武器全般について学べるらしく、プレイヤー比率はダントツで高いということだった。

次点で魔導国、そして最下位が武術国ということだ。


そしてその国の教育機関で一定期間鍛錬することによりスキル、運が良ければギフトがもらえるらしい。

魔導国は教育機関が2種類あり魔法学校と魔術学校があるらしい。それ以外は各国に一つしか無い。


「とりあえずは全部の国に行き来できるようになったから、いきたい国を思い浮かべてドアを開ければいいからなー。」


「わかりました!ありがとうございます、ヴィルヘルムさん!」


そしてその日は他のギルメン達とも交流を深めた後そのままログアウトした。



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