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17話 全自動ハウスの進化!

世界の『ブラック魔王』の封印が解け始めたという衝撃の警告から一晩が明けた

朝日が眩しく差し込むリビングで 俺たちは温かい朝食を囲んでいた


「レン様! 今日のフレンチトーストも絶品ですニャ!」

ミーナが口の周りにハチミツをつけながら幸せそうにほお張り ルナが「もうミーナったら子供じゃないんですから」と笑いながらナプキンで拭いてあげる

「レン殿 昨日の体調はもう完全に回復されたのですか?」

シルフィアが心配そうに紅茶を差し出してくれ エルナも俺の顔をじっと覗き込んでくる

「うん みんなのおかげでバッチリだよ ごめんね心配かけて」


俺はみんなに優しく微笑みかけながら 新しいスキルの画面を開いた

システムを自分の意思で書き換えたことで 俺の【全自動スキル】はこれまでの「スローライフ用の自動化」から「世界の因果すら塗り替える真の力」へと大きく進化を遂げていた


『思考:全自動ハウスの移動形態および機能拡張プロセスの実行』

【全自動拠点拡張:キャンピング・キャッスルモードを起動します】


「きゃっ!? な 何ですかこの揺れは!?」

ルナが驚いて立ち上がると同時に 家全体がふわっと浮き上がるような感覚に包まれた

窓の外を見ると これまで見慣れていた森の風景がゆっくりと眼下へ遠ざかっていく

なんと 全自動ハウスの周囲の庭や温泉 全自動農園までもが丸ごと巨大な『浮遊城』のように空へと持ち上がっていたのだ


「す……すごいですレン様! 家ごと空を飛んでいますよ!?」

エルナが目を輝かせて窓にへばりつき シルフィアも「我が目を疑うような光景です……城郭ごと移動する魔法など聞いたこともありません……!」と呆然と呟く

「これなら移動中も今まで通り快適に生活できるし いつでもどこでも温泉に入れるからね」


『追加機能:全自動索敵レーダーおよび広域ホワイト化コンパス展開』 


脳内に表示された新しい世界地図には 世界各地に点在する『ブラックな支配に苦しむ地域』が赤く点滅していた

その中の最も近くで強く点滅しているのは ここから西に位置する『獣人たちの過酷な鉱山国』だった

どうやらそこでは 悪徳な貴族と闇の組織が獣人たちを不当な奴隷労働で苦しめているらしい

「よし……最初の目的地はあの鉱山国にしよう」

俺が地図を指差すと ミーナがピクッと耳を立てた


「鉱山国……あそこにはミーナと同郷の猫耳族や犬耳族の仲間たちがいっぱい働かされている噂を聞いたことがあるニャ……」

ミーナの表情が少し陰り 小さな拳をギュッと握りしめる

俺はミーナの頭を優しく撫でた

「大丈夫だよミーナ 俺たちの全自動スキルで その過酷な現場をまとめて最高に快適なホワイト職場に変えてやろう」

「レン様……! うんッ! みんなを助けてあげてほしいニャ!」


ミーナがパーッと明るい満面の笑顔を取り戻す

「ふふっ ブラックな労働環境を全自動でホワイト化する……まさにレン様らしい行動ですね」

ルナも嬉しそうに微笑み シルフィアは「悪徳貴族どもに全自動の鉄槌を下してやりましょう!」と気合十分に剣を握り直した


こうして 俺たちの移動式ホワイト要塞『全自動キャンピング・キャッスル』は 青空を優雅に泳ぐように西の空へと舵を切った

快適なリビングで美味しい紅茶を飲みながら 空の旅を楽しむ俺たち

——だがその頃 目的地の鉱山国では

「ヒッヒッヒ……今日中にあと10トンの鉱石を掘り出さねばメシ抜きだぞ奴隷どもめ!」

鞭を振るう悪徳貴族と その裏で蠢く『新たなブラック魔王の影』が まだ見ぬ空飛ぶ家の接近を前に怪しい笑みを浮かべていた

星やブクマなどつけてくれると嬉しいです!

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