82 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(ウルトラマン目覚まし時計&カラー麺タイマー編)
この前、寝過ごしてしまった。
祝日は、ことば検定のポイントが2倍になるというのに。
あたしは、二度寝ができないタチなんだけど、最近疲れてるせいか寒くなったせいか、ベッドから出られないんだよねぇ。普段は、土日だって6時前に起きてる。
なのに二度寝して寝過ごした。それで嘆いてたら、天さんに
「いっそウルトラマンの目覚ましでも使えばいいんじゃないか?」
ってからかわれた。
“ウルトラマンの目覚まし時計”って市販されてる…されてたのよね。それも、セイコーから。
ちなみに、仮面ライダーはシチズンから発売されてた。
そんなわけで、買っちゃいました。セイコーのウルトラマン目覚まし時計!
「なにい!?」なんて車田調で驚いて遅いよ、天さん。もう買っちゃったからね。
この目覚まし、カラータイマーがアラームのスイッチになっていて、アラーム音の代わりにウルトラマンがしゃべるのだ。
「私はウルトラマン。ねぼすけの君を起こしにやってきた。(ピコーン、ピコーン)しまった!時間がない!早く起きるんだ!」
というのを、止めるまでエンドレスで続ける。
最初は、カラータイマーが緑で点灯していて、(ピコーン、ピコーン)のところから赤点滅に変わる。もちろん点滅音つき。カラータイマーを押してアラームを止めると
「よく起きたね。シュワッチ!」
と言って終わる。もちろん、声は全くの別人だけど。いいじゃん、ゴルゴダ星でしゃべった時だって別の人だったんだし。
うん、目覚まし時計としての効果には若干の疑問があるけど、スマホのカラータイマー音のアラームに比べると心臓に優しそうだね(第12回参照)。
まぁ、ご多分に漏れず、カラータイマーは青く光らないんだけど、多分、BGMヒーローズのメビウスみたいに黄緑と赤の三極型LEDを使ってるんだろうから、青と赤の三極型LEDに取り替えればいいよね。
てなわけで、早速バラしてみました。背面にスピーカー、足裏に電池ボックス、前面にカラータイマーと時計本体という具合に、銅線があちこち繋がってるから、ボディを完全に外せないんだよね。一応外して脇にどけるくらいはできるから、その状態で作業することになるかな?
時計合わせ用のつまみを力尽くで引っこ抜くということになかなか気付かずに苦戦したけど、あとはスムーズに分解。
胸の裏側から、カラータイマー部分のユニットを外して、ユニットからタイマー部の青いカバーを外して、黄緑・赤の三極型LEDのハンダを溶かして抜き取って、青・赤の三極型LEDをハンダ付けする。
あとは、カバーを戻してユニットをはめ直して、ボディをネジ留めすれば作業完了。
LEDのサイズが二回りくらい小さくなったせいで、カラータイマーのカバーの中でLEDが光ってるのが目立つけど、ま、そのくらいはしょうがないね。
ともかく、LEDの砲弾部が随分小さくなっちゃったけど、無事完成ね。
やっぱりカラータイマーは青く光らなくちゃ。
さぁ、実際に使ってみよう。
天さんの目覚ましはスマホのアラームで、スヌーズがない。機能的にはあるのかもしれないけど、天さんは使っていない。
あたしは、天さんのアラームで起きるけど、天さんはしばらくベッドから出てこない。
そんな関係で、あたしが二度寝なんかしちゃおうものなら、2人して寝過ごしてしまう危険もあるわけ。
なので、あたしは、せっかくだからこのウルトラマン目覚ましを保険にすることにした。
天さんのアラームの10分後にセットする。で、あたしが起きた時に解除する。二度寝してしまった時は、ウルトラマンが起こしてくれるってわけだね。
今のところ、保険が役に立ったことはない。
活躍しないことがベスト、これこそ保険のあるべき姿ね。
万が一、あたしが解除し忘れてしまった時のために、天さんにも解除の仕方(カラータイマーを押す)は教えてある。これも保険よ。
そして、ついにその日が来てしまった。
「梓、ウルトラマン、うるさいし眩しい」
ある朝、味噌汁を温めてたあたしに、天さんが文句を言ってきた。
「あれ? あたし、解除しなかった?」
「しなかったから鳴ったんだろ。
なにが“私はウルトラマン”だよ」
「う~、ごめん」
「あれ、眩しすぎるぞ。目がチカチカする」
カラータイマー、結構明るいからねぇ。
「う…善処します」
漢に二言はない。なんとかするっつったら、なんとかする。
要するに、少し明るさを落とすだけのことだしね。
手っ取り早く、LEDとカラータイマーのカバーの間に白いレジ袋の切れっ端を挟んで緩衝材にしよう。
今時レジ袋は貰ってないけど、古いやつなら残ってる。雑品入れに使ってる小さなコンビニ袋のベロのところを少し切り取った。
そして、再び目覚まし時計を分解。カラータイマーのカバーを外して、中に折り畳んだ切れ端を詰めて、またはめる。
そんなに大きく変わらないとは思うけど、一応前より眩しくなくなった。
まぁね。なんだかんだ言ったって、ダイソンの充電ランプの方が眩しいと、あたしは思うんだ。
でも。
「梓! だから眩しいって言ってんだろ!」
「え~? ちゃんと光押さえたよ~」
「眩しいんだよ!」
うぐぅ…。結局、ウルトラマンのアラームは封印されてしまった。
お次はカラー麺タイマー。
これは、2011年に発売された3分間タイマーで、言うまでもなくカラータイマー型。実物大だそう。
青いレンズ部分全体が押しボタンになっていて、押すと青く光ってウルトラマンの変身音が鳴る。
で、2分を過ぎたあたりから赤点滅を始めて、2分20秒くらいから点滅が早くなる。3分目前でスペシウム光線の音が鳴って、「シュワッチ!」の声と飛行音が鳴って終了。全体としては3分3秒くらいで、タイマーとしての精度は正直微妙ね。
3分の間の音声は、ウルトラマンの音だけのパターンと、怪獣の声もあるパターン、バルタン星人の声も出るパターンの3種類。これは、ランダムみたい。
カラー麺タイマーは、当時としてはかなり画期的なギミックのアイテムだったから、あんまり中古が出ないのよね。出てきても3000円とかするから、正直微妙で。
それが、今回、ジャンクで1000円で手に入った。
もうすっかりジャンクで手に入れて修理する流れが出てきてる気がするなぁ。
ちょっとバラして掃除したら、きっちり復活したし、大儲けね。
これが手に入ったとなれば、当然、ヒカルナルとの共演をさせなきゃ。
ヒカルナルは1分20秒くらいには点滅を始めて2分50秒くらいで止まっちゃうから。並べるとタイミングの違いに笑っちゃう。




