71 ウルトラマンが光るのって漢のロマンだよね(ソフビ・イーヴィルティガ編)
完成は8月末でした。
買うべきか、買わざるべきか、それが問題だ。…などと悩みつつ、結局買ってしまうあたし。
だって、千円しなかったんだもん。プライズのジャンボソフビのイーヴィルティガが。
あたしはティガが好きだし、イーヴィルティガも好き。
8月に、スカパーのTBSチャンネル2で毎日放送って知って、契約どうしようか悩むくらいには。あたしの契約が、もう20年以上経っていて、今の契約パターンが終了しちゃってる関係で、チャンネル内容変えると契約変わっちゃうんでパスしたけど。
TBSチャンネル1は契約してるんだよね。当時からあったから。当時は「TBSチャンネル」って名前で、1つしかなかった。今持ってるティガのDVDは、結婚当初に録画したものだから、ハイビジョン画質ですらないんだよねぇ。
白いDVDに画面写真とか散りばめて、レーベルまで作って印刷したのだ。
※ 結局、11月の長期契約者特典で、40話くらいから後はタダで録画できました(^^)
それはともかく。
ジャンボソフビの中古相場は千円超だから、700円のイーヴィルティガ(しかも美品)は、かなり美味しい。
うん。白状しちゃうと、同シリーズのティガとイーヴィルティガを対峙させて飾るのは、あたしの趣味だ。
ガシャポンHGとか、ハイパーウルトラマンとか、プライズのディフォルメフィギュアとか、ウルトラアクトとか。
同シリーズで両方揃っているのは、あとジャンボソフビくらいかな?
このジャンボソフビは、造形レベルも塗装レベルも高い、当たりなのよね。
個人的には、カラータイマーが上向きすぎるところが欠点かな。
こいつも、目を光らせてカラータイマーを青←→赤点滅させて、なんて思っちゃったわけだよ、明智君。習作としても手頃かな?
今考えてる、登場ポーズのウルトラマンは、ポーズの都合上、カラータイマーを赤にすると変だからね。いい題材を探していたんだよ、うん。
そんなわけで、イーヴィルティガを改造だ。
まず問題になるのは、目がソフビパーツでできてること。
イーヴィルティガは目が青いから、ほかのウルトラマンのジャンボフィギュアみたいに、“目を半透明っぽく処理しよう”なんて、これっぽっちも考えてない。
ハイパーウルトラマンでも。目のパーツがクリアオレンジとかいう謎仕様だったし、やっぱりメインのウルトラマンじゃないと、扱い悪くなるのかなぁ。
ともかく、目をシリコンで型取りしよう。ついでに、ハイパーウルトラマンのイーヴィルティガの方も型取りだ。
ハイパーウルトラマンの方は、クリアブルーのレジンで目の形を作って、顔の方から目を切り取り、穴を開けてはめ込んだところに裏からちょっとレジンを流して固定する。
顔面パーツが妙に伸縮性あるせいで作業しづらかったけど、とりあえずあっさり完成。うん、光らせなくても少し青く見えるね。
「ほらほら翼、目のパーツ青く作り直したよ」
「いや、俺、わかんないからな!?
俺の年で、ティガとか普通は見てないんだぞ!?」
そんなこと言っても、あんたが初めて映画館で見た映画って、ティガが主人公の「超ウルトラ8兄弟」だったじゃないのさ。
そりゃ、テレビ版のティガは知らないだろうけど、あんた達の世代は「マックス」「メビウス」「大怪獣バトル」ときて、「超ウルトラ8兄弟」に至る“過去キャラ全盛”の世代じゃない。
仮面ライダーなら「ディケイド」、スーパー戦隊なら「海賊戦隊ゴーカイジャー」と、昔のライダーやら戦隊ヒーローやらに変身するのが流行ったじゃん。
…とは思うけど、言わない。
まぁ、翼、高校生だからね。ライダーも戦隊もウルトラマンも卒業しちゃったもんね。
みんな、こうして大人になっていくのさ。よよよ…。
さぁ、気を取り直して、ジャンボソフビの改造いくよ!
左右それぞれとった目の型に、クリアブルーのレジンを薄く流す。目の大きさをちゃんとカバーできるくらい。
固まったら、その裏に、更に白のレジンを薄く流す。こっちは半透明じゃないから、ホントに薄く。これは、イーヴィルティガの目が水色に近い薄青に光るから。
目を光らせるためのLEDを青にするか白にするかはまだ決めてないけど、目のパーツそのものも薄青っぽくしときたいじゃない?
固まった目を型から外してみる。ん、まぁまぁのデキ。
裏からLEDの光を当ててみると、青でも白でも、まぁそれなり。青はやっぱり濃いし、白だと薄い。ん~、更にクリアブルーを重ねて濃くして、白のLEDがいいかなぁ。
次に、顔面パーツを外す。
どっちのパターンかな。ガイアみたいに顔面だけ別パーツ? それともダイナみたいに一体型? 後頭部に接着跡っぽいのがあるから、前者だと思うんだけど。
温めた方がソフビが柔らかくなって作業がしやすいから、朝仕事に行く前に寝室にイーヴィルティガを立てておく。帰ってくると、いい具合に温まっているはず。
夕飯の後、作業タイムになったら、エアコンの効いてるリビングに持って来て作業開始。
うん、いい具合に柔らかいね。
とりあえず、接着っぽい感じの後頭部にカッターを刺してみると、やっぱり接着っぽい。
少しずつ切り進めていくと、段々、ソフビ素材そのものを切ってる感触になってくる。なんだろうね、これ。
ちょっと下向き加減なせいで、顎の辺りはすっごく切りにくかったけど、なんとか切り離せた。
結局、この顔面パーツは、ガイアやティガのジャンボソフビと同じように、蓋付きの後頭部に接着されているという構造だった。
上の方は、接着面を切り離してるのに、途中からソフビを切ってる。要するに、カッターの角度が悪くて、途中から接着面からズレたところを切っていた、ということらしい。
まぁ、無事切り離せたから、結果オーライね。
んで、次は、目のパーツを切り離す作業ね。
柔らかいから、多分、いきなりカッターで切ってもいいよね。いつもはピンバイスで穴を開けてから切るんだけど。
うん、いい感じにズブズブ刺さる。切りすぎないように、慎重に…。
なかなか上手く切り抜けた。うん、十分十分。
天気のいい日に、目をはめ込めばいいよね。
冷静に考えてみると。
顔を剥がして両目をくり抜いてって言うと、あたし、ものすごい猟奇趣味の持ち主みたいね。うん、忘れとこ。あたし梓ちゃん17歳、純情清楚可憐な女の子。よし!
「そんなわけで、お母さん。翼と同じ17歳だから」
「何がそんなわけなんだかわかんない。
なんでお母さんが俺と同い年なんだよ。
いい年して、わけわかんないこと言うなよ」
「お母さんは、永遠の17歳なの! この前、17歳30周年を迎えたの!」
「意味わかんねえよ!」
天さん! 天さんなら、わかってくれるよね!
「そうだな、梓はずっと17歳なんだよな」
そう! そのとおりっ!! やっぱり天さんはわかってる♡
「お父さん、なんでそうやってお母さん甘やかすんだよ。調子に乗って止まらないじゃないか」
「こんなんで幸せな気分になれるんだから、安いもんだろう」
「お父さんも変だ」
翼も、好きな人ができたらわかるよ、きっと。
さてさて、次は目の接着だね。
顔面の縁にクリアブルーのレジンを付けて目をはめ込み、日光に当てる。片目ずつね。
最初は、顔と目の間に隙間ができてるから、裏側から隙間にレジンを垂らしてく。
これを何回か繰り返すと、片目がきっちり接着できる。
もう片方の目にも同じことをして、顔は完成。
本体に顔をはめてみる。ちょっと立たせとくだけなら、落ちないのだ。
うん、思ってた以上に目が青い。これなら、光らせてない状態でもそれなりに見られるよ。
こうなると、カラータイマーのカバーも青くして、光ってなくても綺麗なイーヴィルティガにしたい、なんて気になってくるけど、我慢だ。赤点滅させるなら、カバーは透明じゃなきゃいけない。
んで、目下の問題は、このカラータイマーだよね。一応、もう一度テレビ画面で確認したけど、イーヴィルティガのカラータイマーは、ティガと同じで、もっと正面に向いてる。このソフビのは、ちょっと上向き過ぎなんだよね。
前に、ネットで、同じジャンボソフビのイーヴィルティガを光らせているのを見たけど、やっぱりこの位置からだと顔を下から照らす感じになっちゃうからなぁ。
じゃあどうするかっていうと、カラータイマーを修正して作るしかない。
普通なら、青く塗られてるとこを切り抜いてレジンでカバー作るんだけど、敢えて上の方は青いとこを残して、下の銀の部分を削り取っていく。
どうしても目算にはなるけど、まぁ、そこはなんとかなるでしょ。
残した青い部分は、レジンで段差を埋めてティガのカラータイマーから型を取ったカバーを付けよう。カラータイマー全体を一から作らないのは、光が漏れちゃうんじゃないかって心配があるから。 綺麗にくっつけられる保証もないしね。
ソフビで出っ張ってるとこだから、肉厚で、削るのが大変。
例によって日中放置して、夜、カッターで削る。
幸か不幸か、熱帯夜が心配されるほどの気温だから、はかどるね。
ティガのソフビと見比べながら、カラータイマー下の銀色部分を削り、その内側の肉も削いでいく。
んでもって、カラータイマー上の削り残した青い部分にレジンを盛って、削った断面やレジンに銀色を塗る。こうしとかないと、最初に改造したティガのソフビみたいに、成形色が強く出ちゃって、カラータイマーの光が綺麗に見えないのだ。
同様に、顔の中、というか、後頭部にくっついてる壁の方も、銀色に塗る。
大体これくらい、かな?
後は、目のLEDの位置決めやら、電飾関係の作業だね。
さぁって、顔の裏側から、青のLEDを光らせてみる。…青いなぁ。イーヴィルティガの目って、割と水色っぽいんだよね。
じゃあ、次は白のLEDでやってみようか。…うん、これならOKかな。
あと、顔の材質が薄いせいか、光が漏れるね。裏側に色を塗って、目以外から光が漏れないようにしなくちゃ。
「梓、お前が立てといたウルトラマン、転んでばっかいて邪魔なんだけど」
仕事から帰ったら、先に帰ってた天さんに文句を言われた。
「倒れたの?」
「なんか、しょっちゅう倒れてたらしいぞ。
この、頭が外れるの、なんとかしろよ、気持ち悪い」
どうやら、室温が高くて、ソフビの足が自重で曲がってるっぽい。
「それは、なんとかしないとね」
「翼が、落ちた首を抱えさせたりして、ほんとに気持ち悪いんだからな」
言われて見てみると、顔をヘルメットよろしく抱えたイーヴィルティガがいた。
これはシュールな…。
問題は、転ぶことじゃなくて、顔が外れることだよね。つまり、目を光らせるためのLEDを入れてしまえば、顔を接着できるから、気持ち悪がられる心配もないと。
白のLEDは、砲弾型とチップ型があるわけだけど、どっちにすればいいかな。
どっち使ってもあんま変わらないんだけど、チップ型の方がちょい明るいかなぁ。よし、砲弾型を使おう。
今回は、顔の後ろの壁に開ける穴は1つにして、銅線を通そう。
目が綺麗に光る位置にLEDがくるよう、穴を開ける。LEDの銅線を通して、顔を当ててみてLEDの位置を微調整。瞬着で銅線を穴に接着して固定する。
顔を接着すれば、もう天さんに文句を言われる心配はないわ♪
次はカラータイマーね。実は、この前ダイナを作った後、色々調べてわかったんだけど、点滅回路の電源が独立していれば、点滅させっぱなしの状態でスイッチのオン・オフができるらしい。百円ショップで点滅LEDランプを買ってきて試してみたら、ちゃんとできた。
これはつまり。メインと青・赤切替の2つのスライドスイッチだけですむってことだ。ダイナの時は、メインと青点灯の2つのスライドスイッチと、赤点滅用のタクタイルスイッチの3つを使ってたからね。習作として一歩前進できたぞ、と。
青・赤の切替スイッチは、中央にLEDの-端子に繋がる銅線を、青側に、メインスイッチからくる、目と同じ電池の-端子に繋がる銅線を、赤側には点滅回路の-端子に繋がる銅線を、それぞれ繋ぐ。
スイッチその他のセッティングが終わったら、カラータイマーのカバーをつけなくちゃ。
ティガのジャンボソフビのカラータイマーから型を取って作ったカバーを削ったり盛ったりして形を作る。
これで完成!
「ほらほら天さん、できたよ~~~♪」
「あ~、ほんと、お前は楽しそうだなあ」
アップ
そして、後日、ダイナのカラータイマーの回路も、イーヴィルティガと同じように修正した。うん、やっぱノウハウは活かさないとね♪
ビフォー アフター
プライズのジャンボソフビ
ゲームセンターのクレーンゲームの景品。仮面ライダーや戦隊系が子供向けの直立ソフビが多いのに対し、ウルトラマン系は高年齢向けで、ポーズを取っているものが多い。
造形レベルも高く、ガレージキット並のデキのものも多い。
イーヴィルティガ
「ウルトラマンティガ」44話「影を継ぐもの」に登場するもう1人のウルトラマン。
ティガは、超古代文明時代、地球を守り宇宙に帰って行った光の戦士の“戦うための体”に、光の戦士の遺伝子を受け継ぐダイゴが一体化した存在である。
イーヴィルティガは、ティガ同様、残されていた光の戦士の体に、ダイゴと同じく光の戦士の遺伝子を持つマサキケイゴが一体化した存在である。
マサキがウルトラマンの体に引きずられる形で自我を失ったため、イーヴィルティガが暴走した。
結果的に、シリーズ初の“偽物でない悪のウルトラマン”となった。
本文記載のとおり、梓は無事イーヴィルティガを録画できて満足している。
ハイパーウルトラマン
このコーナーでは、すっかりおなじみの食玩シリーズ。
イーヴィルティガもラインナップされているが、なぜか目がクリアオレンジだった。
梓は散々光らせてきたが、今回、遂に元々透明な目のパーツを作り直すところまできてしまった。
ウルトラアクト
バンダイが2010年頃から発売していたウルトラマンの可動フィギュアシリーズ。
仮面ライダーがメインだったフィギュアーツとは別レーベルとして発足した。別レーベルになった理由としては、ウルトラマン系は上腕などに複雑な模様があることから、可動パーツの構成をフィギュアーツと共有できなかったかららしい。
造形には独自の解釈も多く、一部で「似てない」などと酷評されたりしたほか、フィギュアーツと比べて可動範囲が狭いなどの不評もあり、シリーズ終了した。
現在は、ウルトラマン系もフィギュアーツ枠で発売されている。
マックス
2005年放映の「ウルトラマンマックス」のこと。
民間人であるトウマ・カイトが、防衛軍チームDASHのコイシカワ・ミズキを救ったために危機に陥った時、M78星雲からやってきたウルトラマンマックスが憑依することで事なきを得た。
カイトに“共振する個性”を感じたマックスは、DASHに入隊したカイトと共に地球を守って戦う。という内容。
変身アイテムであるマックススパークは、右手で持って左前腕に装着するもので、マックスの左前腕にそのまま形が残っているほか、カラータイマー周辺がモチーフになっている。
「ウルトラマン」のハヤタ・黒部進、フジ隊員・桜井浩子がレギュラーで、イデ隊員・二瓶正也、「ウルトラQ」の万城目淳・佐原健二、戸川一平・西條康彦、「ウルトラセブン」のモロボシダン・森次晃嗣がゲストで登場するなど、オールドファン向けのキャスティングが有名。
また、怪獣もレッドキングやゴモラ、ゼットン、アントラー、エレキング、キングジョーなど、第1期ウルトラの有名怪獣が多く登場している。
24話「狙われない街」は、実相寺昭雄のウルトラシリーズ最後の監督作品となっている。
当時翼は3歳だったため、親子3人で見ており、天さんは16話「わたしはだあれ?」、20話「怪獣漂流」といったコミカルな話がお気に入り。
メビウス
2006年放映の「ウルトラマンメビウス」のこと。
ウルトラマンシリーズ40周年記念作品で、タロウ以外は当時の役者が変身前を演じているほか、過去作の怪獣がよく登場しており、メフィラス星人など声まで同じだった。
大怪獣バトル
2007年放映の「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」のこと。
ゲーセンのゲームとリンクしており、手に入れた怪獣を操ることで、敵と戦う。主に、同じように怪獣を操る敵との戦いになる。
明智君
怪人20面相が明智小五郎に呼びかける時の呼び方。20面相は、江戸川乱歩の少年探偵シリーズに登場する怪盗。
梓は、1975年放映の「少年探偵団」に登場する20面相を念頭に置いている。
気球に乗って去って行く20面相は、この番組だったはず。
とある回で、少年探偵団の女の子が20面相の銃弾で腹から流血して20面相がショックを受けるシーンがあり、後で女の子が「これ、ケチャップね」と種明かししたのが印象的。
「超ウルトラ8兄弟」
2008年公開の映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」のこと。
ウルトラマン、セブン、新マン、エース、メビウス、ティガ、ダイナ、ガイアの8人が登場する。
本来、ウルトラマン~メビウスの5人、ティガ&ダイナの2人、ガイア、の3つの世界観に属するウルトラマンが一堂に会するため、メビウスが訪れたパラレルワールドを舞台に、その世界のダイゴやハヤタ達が“別の世界でウルトラマンだった自分”を思い出して変身するという、豪快な手法を用いている。
この世界では、ダンがアンヌと、郷がアキと、北斗星司が夕子と、それぞれ結婚している。ハヤタとフジアキコは、別に結婚している必要なかったと思うが、仲間はずれにするのも可哀想か。
ちなみに、ハヤタ役の黒部進氏の実子であるレナ=吉本多香美氏が親子役(レナがハヤタの娘という設定)で登場しているほか、「ダイナ」で果たせなかった“リョウがアスカにお帰りと言う”シーンが存在する。
「ディケイド」
2007年放映の「仮面ライダーディケイド」のこと。
変身ベルト:ディケイドライバーにカードを挿入することで変身したり、技を使ったりするライダー。
ディケイドは、カードを使用することで、平成ライダーに変身したり、その技を使ったりすることができる。
ゲームセンターのゲーム「ガンバライド」とリンクしており、ベルトに付属するカードがゲームで使えたり、逆にゲーム筐体から排出されるカードがディケイドライバーで使えたりする。
平成ライダーには能力がかぶっている者もおり、その共演も話題になった(例:高速戦闘として、ファイズのファイズアクセルと、カブトのクロックアップ)。
「海賊戦隊ゴーカイジャー」
2011年放映のスーパー戦隊シリーズ。
変身ケータイ:モバイレーツにレンジャーキーを挿入することで変身する。
ゴレンジャーからゴセイジャーまでの34の戦隊が同一世界に存在したという設定になっている。
34戦隊は、ザンギャックの地球攻撃をはねのけるために力を失い、その力はレンジャーキーとなって宇宙に散らばった。
ゴーカイジャーは、レンジャーキーを全て集め、34戦隊それぞれのメンバーから認められることで“大いなる力”を得るが、34の戦隊全ての“大いなる力”を得ることで手に入る“宇宙最高の宝”を手に入れることを目標としている。
ゴーカイジャーは、それぞれの戦隊のレンジャーキーを使うことで、そのヒーローの姿に変身し能力を発揮できる。ただし、男性が女性戦士に変身した場合にスカートがなくなったり、その逆に女性が男性戦士に変身した際に、本来ないはずのスカートがついているなど、姿は同一ではない場合がある。
これらの変身は、戦隊名に引っかけて「海賊版」と言ったりもする。
なお、劇場版「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」では、ギャバン=一条寺烈を演じた大葉健二氏が「バトルフィーバーJ」のバトルケニア、「電子戦隊デンジマン」のデンジブルーを演じていたことから、ラストで3人が同時に変身して名乗りを上げ、並ぶというファンサービスがあった。
このシーンは、「宇宙刑事シャイダー」最終回翌週の特番「3人の宇宙刑事」でのギャバン・シャリバン・シャイダーの揃い踏みをなぞらえている。
梓は翼(当時9歳)を連れて映画館に見に行ったが、翼がこのシーンを見て、「シャイダーのあれみたいだね」と言ったことをとても喜んだ。あの頃は、翼も戦隊とか好きだった。