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シズカな時間  作者: 大星雲進次郎
Season3 ミッシングリンク!
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90/90

第99話 泣いてばかりいる子猫ちゃん 〜銀河最強の戦士が異世界に転生?④〜

謎のTOKYOで、暴走トラックに轢かれたシズカは無事異世界に転生を果たした。

同時に召喚された勇者たちとは異なり、「転生」。暴走トラックに轢かれたというか、ぶつかられて無傷だったシズカは、元の魂とこの世界での魂の2つを持ち、いわゆる残機1の状態である。

途中のじゃロリ神に恨まれ、王には威圧をかまし、自ら退路を断ったシズカは今、街の噴水広場のベンチに座って瞑想していた。


「もうちょっと情報集めてから出てくるべきだったか......」


序盤があまりにも「ゲーム」「ライトノベル」過ぎたので、世界の真実をいきなり悟ってイキってる主人公ムーヴをかましてお城を出てきてしまった。もしくは巻き込まれ聖女召喚の達観しているタイプ実は私が聖女でした、か。

追いかけてきた宰相が渡してくれた小銭と、のじゃロリから貰った異世界の言葉がわかる能力で、何とか数日は風雨をしのぐことができそうだが、なるべく早く独り立ちせねばなるまい。


まずは1も2もなく「冒険者ギルド」。

ここで小銭を払えば、この全世界で通用する身分証を発行してもらえるはず。そして異世界チートでいきなりAランクの魔物を狩って、「私なにかやっちゃいました?」をぶちかますのだ。


シズカは半日かけて王都中を歩いたが、「冒険者ギルド」というものは存在しなかった。買取所とかも無かった。

あんな資金の出どころの怪しい便利ショップなんて、あるわけないよねなどと、負け猫の爪隠しをするシズカだが、実は困っていた。

彼女の有り余る超パワーを駆使して、手っ取り早くお金を稼ぐことができないのだ。


もはや何度目か、ステータスを開いて何か打開策が載っていないか確認してみる。

新しいスキルがNEWしているかもしれないから。


・顔イラスト:清楚な笑顔の猫姉さん(#誰だお前は!)

・名前:シズカ

・レベル:1

・職業:猫

・HP/MP:222/222

・所持金:99800

・スキル:身体強化、高速移動、並列思考、毒無効、魔法経験値2倍、異世界言語、ステータスシステム


のじゃロリ神は、律儀に言った通りのスキルをつけてくれていた。そしてこの世界では猫はニャンと鳴くことも推察された。

そもそもこの世界でも強いのか、わからなくなってきちゃった。HPが222って。

シズカは小さく


「にゃぁ......」


と鳴くと、目を見開いた!


「うわっ」


誰かがびっくりした。

うわっ、て驚かれたので少し楽しくなったのだが、元々表情筋が死んでいるシズカはおすまし顔だ。


「君、ちょっといいかな?」


と声をかけてきたのは、ポリスメンだった。

左腕に「警ら」と書いた腕章をつけていたからわかったのだ。二人一組。

警察部門は、時空監察官のお仲間であり、日頃から彼らには敬意を感じているシズカは、武器を携帯した相手が確殺エリアに入ってきても先制攻撃を行うことはない。

対して憲兵はとても慎重にシズカに話しかけた。

おとぎ話に出てくる魔獣は、とても美しい女性に化けて人を襲うのだ。


「はい。何でしょう?」


憲兵達はホッとした。魔獣は言葉を話さないからだ。人語を解するのは高位の魔物だが!


「ここで二時間も、座ったままの女性がいると通報があってね、何かトラブルでもあったのかい?」


気付けばもう夕方。泊まる宿を決めていない。

野宿は全く苦にはならないが、良い場所はもう取られてしまっているだろう。


「トラブル......かもしれない」


シズカは素直に認めた。


「ここじゃ目立つから、詰め所に来てもらえるかな」

「うん」


異世界初日。シズカはお巡りさんに連れて行かれた。


ごめんなさい。トータル90話目なのに、タイトルは99話になっていますね。これは「幻の第79話!」とかがあるわけではなくてですね、「沖縄編」が細切れ10話くらいに再編集した版に合わせているのです。だから内容は最新の版と99%は同じです。

まあつまり、次回は100話目のインターミッション回という事で......

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