表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラクがしたい冒険者~誰か俺を養って~  作者: あさまえいじ
第二章
32/50

第31話

本日2話目です。よろしくお願いします。

モンスター討伐を終えた俺達はギルドに報告に戻ってきた。今日はリオンがウルフを、キールがボアを討伐した。キールは三日前に魔法を覚えたばかりだし、リオンも一週間前から始めたんだ。成長が著しくて俺も嬉しい。

「キール、リオン」

「はい。」「なんですか、キッドさん。」

「今日はよくやった。リオンはウルフを討伐できた。後は周りを見て、仲間を頼ることができればいいと、俺は思うぞ。キールは魔法を覚えてまだ、3日だ。それでボアを倒せたことは誇るべきだ。後は魔法に慣れることだ。」

「はい。キッドさん。」「わかりました。キッドさん」

二人はおれのアドバイスを聞いてくれた。二人はもっと強くなる。そうなれば俺の将来も安泰だ。


「モンスターの討伐が終わった。確認してくれ。」

「はい。少々お待ちください。」


俺はエリーにクエストの報告を行って二人のところに行くと、誰かが二人に話しかけていた。


side リオン

「こんなところに何でガキがいるんだ。」

俺とキールはキッドさんがいない間に見知らぬ冒険者に絡まれていた。

「おい!聞いてんのか」

俺達が無視していることに気を悪くした冒険者は更に凄んできた。

「なんか用?」

「なんか用だと?、おい!ガキ、てめえ誰に断ってその席に座ってやがる。」

「誰って、椅子に座って何が悪い?」

「てめえ、俺様が誰だと思ってやがる!俺はE級冒険者のメンチだぞ!わかったらさっさと俺の前から失せな!」

なんかどうでもいいことで難癖付けてきた。

というより会話が成立していない。どうしようかな、簡単に倒せそうだが、それをやるとギルドに迷惑がかかりそうだし・・・

「おい、俺の仲間に何か用か。」

「あん!なんだ、てめえは!」

「俺はキッド。C級冒険者だ。それでお前はなんだ。俺の仲間に何か用か」

「キ、キッド!!す、すいませんでした。ま、まさか、キッドさんのお仲間とは知らずに・・・」

「用がないなら、失せろ!」

「は、はいーーーーーー!!」


すごい、さすがキッドさんだ。キッドさんに睨まれて、逃げていく。俺もキッドさんみたいになりたいと思っていると、「リオンやキールは、あんな下らん冒険者にはなるなよ。ミレーユが泣く。」そう言った。いやいや俺が成りたいのはキッドさんみたいな冒険者だ。あんなのこっちから願い下げだ。俺とキールはならないよ、と笑って言った。


side out


全く、あんな下らん冒険者に毒されて、折角のリオンとキールがダメな大人になったら、あいつどうしてくれようか。まあ、リオンとキールにあんなのになるな、というと、『ならない』、と言ってくれた。あんなのになるとミレーユが落ち込む、いや泣くな。俺も泣く。


「リオン、キール、今日のクエストは完了した。今日はどうする。このまま帰るか、どこかよるか?」

二人は考え込み、

「キッドさんはどうしますか?」

「俺は一度ダイクの店に行く。双剣の手入れを頼みに行く。」

「俺も行きます。キールは?」

「じゃあ、僕も一緒に行きます。」

「そうか。では行こう。」

俺はリオンとキールを連れてダイクの店に向かった。



「ダイク。いるか」

俺達はダイクの店に着き、ダイクを呼んだ。

「おお、キッド!、よく来た。今しがたできたんだよ!」

ダイクが興奮しながら、できたことを強調してきた。

「そうか、出来たか。では見せてもらえるか。」

「おうよ!こっちだ、来てくれ。」

俺はダイクについて行く。リオンとキールはよく分かっていないながら、後をついてきた。


「キッド、これだ!おれの自信作だ。」

俺はダイクが渡してきた武器を受け取った。

その武器は1mを越える『カタナ』に似た武器だった。

「ほう、二日前より良さそうだ。」

「だろ!だろ!二日前にお前に折られたのより、硬くなっているはずだ。」

「では、早速・・・」

俺はダイクから渡された、『カタナ』に似た武器を持ち、試し斬り用の丸太の前に立った。

「フン!」

「うわあああ・・・」

『カタナ』に似た武器は根本がポッキリ折れていた。刃が丸太に刺さったままだった。


「今回もダメだったか~」

「すまない、ダイク。」

「いや、キッドが悪いわけじゃない。俺が悪いんだ。また挑戦させてもらうぜ。」

「ああ、何度でも付き合うさ。」


一週間前に『カタナ』を見た後に、ダイクは『カタナ』を越える『カタナ』を作ろうとしている。前回の試作が二日前、今回のが二作目だ。でも、二つとも折れた。『カタナ』の作り方が分からないため、色々試しているが、折れてしまう。これからも研究が必要だ。


「ダイク、双剣の手入れを頼みたい。」

「おっと、そうだった。いや、すまんな。」

「構わない。そうだ、リオンのも見てもらえ。」

「そうですね。ダイクさん、お願いします。」

「おうよ、見せてみな。」

俺とキッドが双剣を取り出し、ダイクに渡すと、刃をジッと見つめる。


「キッドの方は特に異常はないな。少し、磨いておこう。リオンの方は、右の方が少し刃こぼれがあるな。まだ、震えてやがるな。」

「うう、今日もウルフを狩ったときに右がぶれたと思いました。」

「だろうな、お前さん、右の力が弱いんだろう。少し、右だけ重量を落とすか?」

「いや!俺は今のを使いこなします!」

「馬鹿野郎!意地張ってどうすんだ。今の武器を使いこなすんじゃなく、使いこなせる武器を使うんだよ。そんなんじゃ死んじまうぞ!」

「リオン、今使えなくてもいずれ使えるようになる。だから今は待つことも大切だ。」

「待つ・・・分かりました。キッドさん。ダイクさん、お願いします。」

「おう!任せな。」

リオンが無理な意地を張らなくなった。いい傾向だ。このまま育ってほしいものだ。


俺がそんなことを考えていると、キールに目がいった。

「氷よ、今ここに、集まり、敵を、貫く、槍、となれ・・・」

キールは小さな『氷の槍』を作っていた。

「キール、どうした。」

「キッドさん。・・・すぐに作れるように練習しています。今日も最初から、二発目と同じものが作れていれば、魔力切れにならなかったのに・・・」

「キール、今日初めての実戦はどうだった。」

「怖かったです。でもキッドさんがいてくれたから、魔法が使えました。でもいつもより緊張して、無駄に魔力を込めて、大きいけど、鋭くない、ただの氷の塊でした。あんなのじゃ、キッドさんを助けることなんて・・・、でも僕はあきらめません。絶対にキッドさんを助けられる男になって見せます。」

「そうか。わかった。あてにしているぞ、キール。」

「はい!」

キールは俺を養うために頑張ってくれる。頼もしい奴だ。



俺達はダイクの店を出て、

「ダイク。感謝する。」

「ダイクさん、ありがとうございました。」

「おう。キッド、俺は必ず完成させるからよ、また付き合ってくれよ。」

「ああ、ではまた。」

俺達はダイクの店を出て、孤児院に帰っていく。


「ただいま。」

「ただいま。」「ただいま。」

俺が孤児院に帰り、ただいま、というとリオンとキールが後に続く。

「おかえりなさい。みんな。」

ミレーユが出迎えてくれる。そして、

「リオン、怪我はない。」

「大丈夫だよ。ミレーユ姉ちゃん。」

「キールも怪我してない?」

「大丈夫ですよ。ミレーユお姉さん。」

ミレーユの健康チェックが始まる。二人が冒険者になるにあたり、大層心配したミレーユに怪我がないかいつも確認したらどうかと、提案したところ、今のようなことになった。


「ミレーユお姉ちゃん、夕飯の支度が大変なんだから、早く戻ってきてよ。」

「ルーナ。ごめんなさい。今戻ります。」

ミレーユが台所に戻っていく。ルーナはこっちを見て、口を動かした。

貸・し・ひ・と・つ

そう動いたように見えた。二人はため息を吐いた。どうやら借りを作りたくない相手のようだ。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ