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詩集「キマグレタン」  作者: 維酉
anyone else
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anyone else

小さめのボートで

大海原をわたっていく

細い櫂

いまにも折れそうで

心細くて

ためいきをひとつ


流されて

流されて

いやになりそうですよ

でも

もう一緒じゃない

もう一緒じゃないから

もう一緒じゃない


パン

と頬を叩いて

眠気を吹っ飛ばした

ひととおりじゃない言葉に

騙されないように

いつしかたどり着いた

山の裾野の

静かに広がる草原の

照らす太陽

真っ白なスニーカー

そこにいたのはきみじゃない

たぶん他のだれかなのです


まるで長い長い夢を見ていたようだよ

あとかたもなく消えていく

みんなみんな

あとかたもなく消えていく

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