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詩集「キマグレタン」  作者: 維酉
あべこべな時計
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22/35

除湿

だれかに

会いに行きたいわけじゃない

ただバスに乗って

すこしデコボコな道路を

いい道だなぁなんて思いながら

眠っているだけ


気を紛らわすには

空気を吸うのがいちばんいい

ふかく

ゆっくり

吸って

吐いて

するとね

湿った六月の空気が

穏やかに肺を満たすのだよ

でも

それだけ


エアコンの温度を

二十六・五度にして

除湿する

六月の空気は

バスを満たしている

肺を満たしている

夢の世界を満たしている

除湿しないといけない

いつかは

かならず

除湿しないといけない

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