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煉獄

(王女様が全身火傷で失明しているってのは世間体が悪いんだろう。魔法があるなら回復魔法とかないんだろうか?)


彼女は一体何を祈っていたのだろうか。神に祈りを捧げたこともないし、神と言われて想像するのが邪神が微笑みながら手を振る姿の時点で考えたくもない。


「フィリスさん不躾な質問で大変申し訳ないのですが、その包帯の下は」


「重度の火傷ですよ。昔住んでいた場所が火事になりまして、全身に大火傷をして目は焼け爛れ失明し最愛の母を亡くしました」


感情のない声で淡々と発する少女


「父は一角の権力者でして、魔法使いを雇い回復魔法を昼夜を問わず掛け続けさせたと言います。命は助かりました。ですが女としては死にました。父には感謝していますが恨んでもいます。母が命を賭して崩れゆく建物から私を護ってくれたのに、父は地位を捨ててでも命を救うため財を投げうったのに、私は二人を心からは」


一国の王が末妹の為に自らの地位を捨ててまで父として助け出そうとした、母は娘に生きて欲しいため自らを盾に生き永らえさせた。


さぞかし美談として語り継がれるだろう。


そしてその為に少女は生かされるのだ愛の結晶として。


ヒトの生ではなく象徴として生かされ続けるのだ。


(回復魔法でも駄目とか再生速度の問題か?それともこの世界の魔法の標準レベルが低いのかな?どちらにしても試してみる価値はあるかな。)


頭をチラリと過ぎったのは邪神の微笑み


(そうだな、邪神の力を使うんだからそれっぽくやってみるか。えっと【邪悪なる気配】を限定使用してっと、ちょっとした芝居でもしますかね)


『娘よ、前の姿に戻りたいか?』

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