ごめんね、レナ
こんにちは、私はフランス人の作家で、自分の作品が日本の読者により向いていると思ったので、「小説家になろう」で公表することにしました。文章や文法が粗っぽく見えるかもしれませんが、どうかご容赦ください。もし修正すべき点があれば、遠慮なく感想やご意見をいただければ幸いです!
私の書いたものを気に入っていただけると嬉しいです。私の本を読んでくださってありがとうございます!
「正義の英雄は好きですか?」
正義の英雄は好きですか?
ええ、そうですよね? 実際、あなたはイエスと言うでしょう。誰だってそんな質問にはイエスと答えます。
でも、私は?
私は知っています。彼らは存在しないと。
「正義の英雄」……そんなの、何のクソだって話ですよ?
***
それは夏の午後のことでした。蝉が平原の背の高い草の中であざやかに鳴いていました。
私は先を走るレナを追いかけていました。彼女は笑っていました。
レナと私はずっと前から知り合いでした。初めて出会ったのも、この平原でした。それ以来、私たちはほとんど毎日ここに来て、一緒に遊んだり話したりしていました。
レナは生まれつきいたずら好きでした。彼女はいつも、私が無謀な考えを止めようとするのにもかかわらず、私たちをトラブルに巻き込む方法を見つけていました。
突然、レナの足が背の高い草の中に隠れた岩に引っかかりました。
私も同じ岩につまずき、転んで彼女の後を追うように草の中へ転がりました。
動きが止まった時、私たちは顔を上げて目を合わせました。
「ははははは!」
「ひひひひははは!」
私たちは笑い転げました。
私は空へと視線を上げました。
巨大な石の壁が水平に私たちの頭上高くそびえ、透明な人工の青空にそびえ立っていました。
魔法は本当に奇跡を起こせるのです。
古代の文献によれば、塔の創設大魔導士たちはすべてのエーテルを使い果たし、私たちが永遠に塔の中に安全にいられるよう、自らを犠牲にしたといいます。
もし外の世界が本当に彼らの言うほど恐ろしいものなら、私は彼らに感謝していました。
その午後のそよ風は優しいものでした。
「ねえ、レナ……」
「うん?」
「塔の外に何かあると思う?」
「上の階のこと?」
「違うよ。僕は……」 私は深く息を吸いました。「外のことだよ。」
彼女は答えず、私は彼女の方へ頭を向けました。
彼女は空に向かって微笑み、それから小さくくすくすと笑いました。
突然、彼女は私の方を向き、両手を掴んでしっかりと握りしめました。
彼女の目は輝いていました。
「大きくなったら、一緒に確かめに行かない?」
彼女が私の答えを待つ間、その視線の強さは倍になり、私は少し赤面しました。
私はうなずきました。
「うん!」
その後の午後はあっという間に過ぎました。レナと一緒にいると、時間はいつも早く過ぎていきました。
人工の太陽はゆっくりと階層の端にある丘の陰に沈み始めました。赤みを帯びた光が雲を染め、谷の草一本一本を照らし出しました。
レナが立ち上がりました。
「そろそろ帰らなきゃ。暗くなってきたから。」
私もゆっくりと立ち上がりました。温かい草に押し付けられていた体が離れると、冷たい風が私を震えさせました。
腕を擦って体を温めながら、遠くの村を見つめるレナの方へ向き直りました。
彼女の金色の髪は、夕暮れの中でバラ色に染まっていました。
本当に、私は彼女の髪を必要以上に崇拝していました。普通の人なら私のことを狂っていると言うでしょう。
でも、私は確信していました。夕暮れ時のレナの髪を見た人は、誰も目を離せないはずだと。
しかしその夕方、別のものが私の注意を引きました。
最初に、全身に震えが走るのを感じました。
それから額に汗が浮かび始めました。
レナが私の方に向き直り、まっすぐに私の目を見つめました。
「……」
彼女は何かを言おうとしていました……
「……」
……でも言葉が出てきません。
彼女のパニックに満ちた視線が私の目を探り、きっと慰めを求めていました。でも無駄でした――私も同じ表情をしていたに違いありません。
遠く、先ほどレナが見ていた方向で、私たちの村が灼熱の光に包まれていました。
悲鳴や叫び声の断片が、地獄の炎の中から聞こえてきました。
何がそんな炎を引き起こしたのか? モンスターの襲撃か?
そんなはずはない。第一階層でモンスターが侵入したことなど一度もありませんでした。まさにその理由で、ほとんどの人々がここに家を建てていたのです。モンスターは少なくとも第五十階層より前には現れないのですから!
私たちは逃げなければなりませんでした。早く。
避難場所を見つけなければ。
私はレナの手を掴み、村から引き離そうとしました。
しかし引っ張ると、腕が抵抗に遭いました。
レナは私を見ていました。目に涙を浮かべて。
「弟が……お母さんと一緒に残ってるの。」
それは本当でした。
私は彼女の腕を放しました。
彼女は袖で涙を拭いました。「助けに行かなきゃ。」
私の母は、騎士団の騎士である父と一緒にいるからきっと無事でしょう。でもレナの母は、レナと弟の三人だけで暮らしていました。
私は歯を食いしばりました。
「行こう!」
私たちは全力で走りました。風が耳元で唸りました。冷たい空気が肺を焼き、息をするたびに喉が痛みました。
村に近づくほど、悲鳴がはっきりと聞こえるようになりました。冷たい夕方の空気は、徐々に炎の熱に取って代わられました。
石造りの村の壁と正門は、まだ通行可能でした。
中に入ると、悲鳴はまれになっていました。まるで……叫ぶほど生きている者がいないかのように。
突然、レナと私は恐ろしい軋む音の方へ向き直りました。
いや――それはどちらかと言うと咆哮でした。
私たちは立ちすくみ、燃える木のパチパチという音を聞いていました。数秒後、私たちはレナの家へ向かって再び動き始めました。
もはや疑いの余地はありませんでした。
モンスターが村を襲ったのです。
その事実は私を少し安心させました。モンスターが関係しているなら、騎士団もすぐに到着するでしょう。
レナの家に着いた時、それは完全に破壊されていました。
レナは立ち止まりました。
恐怖の寒気が私の背筋を走りました。
瓦礫の中に男が立っていました。
彼は不気味な黒い装束をまとい、上着はだらしなく肩に掛けられていました。彼の背中と服の上には、赤みがかった目玉の模様が蠢き、あらゆる方向に動いていました。
彼の顔は、口元に当てた丸いものの後ろに隠れていました。
彼は私たちの方を見て顔を上げました。彼の顎は血で覆われていました。
「おや! 訪問者がいるようだね。」
彼はレナの母の首を、重々しく地面に落としました。
その男は、私の頭の中にただ一つのことだけを思い起こさせました。
「すまないね、片付ける時間がなかったんだ。気にしないでくれるといいんだが。」
私は、父が誕生日にくれていた騎士団の叙事詩の中で、似たような話を読んだことがありました。
「せめて見苦しくない格好をしておきたかったんだが……」
私が存在しないと思っていた伝説の存在たち。
しかしそのうちの一匹が、今まさに私の目の前に立っていました。
「ところで? 自己紹介をしていなかった――私はどこで礼儀を忘れてしまったんだろう……」
空中に、子供が描いたような赤みがかった笑みが彼の顔の前に現れました。
[そうそう、君の頭はどこにあったんだ? バカ! バカ! バカ!]
彼は謝罪の表情を作りました。
「わかってる、わかってる。」彼は芝居がかったように両手を合わせました。「許してくれ。」
笑みは現れた時と同じくらい突然に消え去りました。
「私の名はカラマイト。そして私は――」
その言葉が私の口からこぼれました。
「吸血鬼だ。」
私の目の前で、レナは震えていました。彼女の脚はがくがくしていました。
カラマイトは彼女を見つめました。「君は……君は――」
彼の服に描かれた目玉たちは、レナをよく見ようと身をよじり、押し合っていました。
「あはははは!」
彼はヒステリックに笑い出しました。
「なるほど。君は彼女の娘か。」
彼は両手で顔を覆い、笑いをこらえようとしました。
「僕の弟は!」
「は?」カラマイトは笑い止め、赤みがかった目を私たちの方へ上げました。
「私には母さんと一緒に住んでいた弟がいるの。どこにいるの?」
悲しみと怒りが混ざった彼女の声が、パチパチと燃える炎の上に響き渡りました。
「ああ、あの子のことか……」
カラマイトは自分の脇に闇の塊を召喚し、子供の体を取り出しました。
「ノア!」レナの声が引き裂かれました。
「返して!」
カラマイトの顔に笑みが広がりました。
「どうしてもと言うなら。」
彼は少年を地面に置きました。少年はうめき声を上げ、私たちの方へ這い始めました。
「ノア……」彼女の声は安堵で震えていました。
少年がゆっくりと近づくにつれ、レナは前に飛び出しました。私は彼女の腕を掴んで止めようとしましたが、間に合いませんでした。
レナはノアを腕に抱きしめ、涙を頬に流しながらしっかりと抱えました。
私はカラマイトの方へ視線を上げました。
彼はその光景を見ていました。
微笑んで。
彼は微笑んでいたのです。
私は再びレナの方を見ました。
彼女の肩越しに、ノアの赤みがかった目が、冷たく虚ろな視線で私を見つめていました。
時間が遅くなりました。
私はできるだけ速くレナに向かって突進しました。
彼女の肩の上で、月明かりの下で牙が光りました。
私のまぶたの下に涙が溢れました。
カラマイトの笑みは、彼の目がレナを食い尽くすように見つめるにつれて、より恐ろしいものになりました。
私の右腕は彼女に向かって伸びていました。
ノアの顎が、ゆっくりとレナの裸の首に閉じようとしていました。
私の足は瓦礫で滑りました。
私は転びました。
顔を上げた時、レナは地面に倒れていました。ノアは彼女の首にしがみつき、顔を上げていました。彼の口は血でいっぱいでした。
私は全力で脚を踏みしめ、レナに向かって飛びかかりました。
私はノアを激しく押しのけ、彼女の前で滑り込むように止まりました。
優しく、私は両手を彼女の背中に当て、彼女を平らに寝かせて顔を向かい合わせました。
私の右側でカラマイトがケタケタ笑い、ノアが唸るのが聞こえました。
でもそんなことはどうでもよかった。
なぜなら、レナの美しい、天使のような髪が彼女の血で濡れていたからです。
私たちは目を合わせました。
彼女は微笑みました。
重い涙が私の顔を伝い、彼女のドレスに滴り落ちました。すすり泣くうちに鼻水も出てきました。
彼女は私の右手を握りしめました。
彼女の血がゆっくりと周囲の瓦礫を染めていきました。
「レナ……」私は嗚咽しました。
彼女は口を動かしました。
「ごめんね。」
私はパニックになって彼女を見つめました。
「違う。違うよ!」
私は手で彼女の傷口を押さえて出血を止めようとしましたが、レナはその手を掴み、自分の心臓の上に置きました。
「やめて!」私は叫びました。「レナ!」
でも、彼女の視線はもう虚ろでした。
私は彼女の温かい血に浸っていました。やがてそれは冷たくなり、時間とともに消え去っていくでしょう。
彼女を失いたくありませんでした。
彼女に私を置いて去る権利なんてありません。
彼女にそんな権利はありませんでした。
胸に鋭い痛みが走りました。
まるで空洞のように。
レナはもういません。
彼女は二度と戻ってきません。
彼女があの嫌いだった変なあだ名で私を呼ぶことは、もう二度とありません。
彼女が背の高い草の中を笑いながら走るのを、私が追いかけることも、もう二度とありません。
彼女が外の世界についての馬鹿げた質問をすることも、もう二度とありません。
彼女の笑顔を、もう二度と見ることはありません。
私は周囲を見回しました。
「助けて!」
レナの動かない体が、私の腕の中にありました。
「誰か! 助けてくれ!」
「あはははは!」カラマイトがヒステリックに笑いました。
誰も来ませんでした。
英雄も。
騎士も。
誰も。
「お願いだ! 助けてくれ!」私の叫びは嗚咽に変わりました。耳をつんざくような沈黙だけが、私に返ってきました。
本当に誰かが助けに来ると思っていたのか?
私もそう思っていたのに……




