第4話、俺?とステータスとオカマ
前回のあらすじ!
ギルド!レイラさん!ステータス!
ステータスを確認する為、レイラさん、フィーと共に奥の部屋に向かう。
レイラさんに扉を開けてもらい、中を覗くと
そこには大きな魔法陣が床に描かれていた。白い線で描かれている魔法陣は「発動前」って感じだ。
「ではこちらのカードをお持ち下さい」
そう言うとレイラさんは1枚のキャッシュカードくらいの大きさのカードを渡してくれた。
「そのカードを両手で持ち、魔法陣の中心に立って頂きます。貴方のステータスや特性がカードに印字されますので動かずにお待ち下さいね」
そう言うと微笑んで魔法陣へ案内してくれる。
案内されるがまま、魔法陣の中心に立つ。なんだろう、凄くドキドキする。
「では、用意が出来ましたら『ステータス』と唱えて下さい」
「すぅーーー……『す、ステータス!』」
そう唱えると魔法陣が青色に輝き始める。
少しすると持っていたカードに文字が刻まれて行く。
文字を刻んだ後、魔法陣は輝きを失った。体感では5分くらいだったが時計をみたら30秒程しか経ってなかった。
「お疲れ様です」
「お疲れ様、リンちゃん♡」
そう言って2人が歩み寄り、共にカードを確認する。
「あら……これは……」
フィーは少し顔をしかめる。
「特殊…ですね」
レイラさんも顔が少し驚いている感じだ。
えっ!?なになに!?なにその反応!超怖い!!
フィーが口を開く
「あなた、…魔法適性が異常な程高いわ」
「ま、魔法適性ですか!じゃあ魔法使いになれますね!」
なんだよ〜!いいじゃん魔法使い!
嬉しさに笑みが零れる。が、しかし…
「それが……申し上げにくいのですが…」
レイラさんが困ったように口を開く。
「『支援魔法のみ』の適性となっています」
「……へ?」
状況が読み込めず口を開いて立ち尽くしていると、フィーが説明をしてくれた。
「リンちゃん、『魔法』って言うのはね、大きく分けて3種類あるの」
「1つは『攻撃魔法』、2つ目は『弱体魔法』、そして最後が『支援魔法』」
「魔法使いになる人はね、基本的にこの3種類を組み合わせたりするのだけど……」
フィーは少し間を空け
「……貴方には『支援魔法しか』適性がないの」
「そ、それってつまり……」
「はい、フィーさんの言う通りリンさんは支援魔法以外の魔法は使用する事が出来ません」
俺が魔法使いになれると思い、喜んでいる姿を見ていたからか残念そうに教えてくれる。
しかしその後取り繕うように続ける
「で、でも!支援魔法の適性は私も見たことないくらい非常に高い数値ですから!」
もう一度自分のステータスカードを見ているとふと、ある事を思い出した。
「あ!!!!!!」
思い出した。このステータス、俺がネカマしていた頃の『りんりん』のステータスじゃないか!?
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あの頃は周りのプレイヤーさん達が戦ってくれたから後方からの支援に徹していた。
だが勘違いしないで欲しい。支援魔法を使うにしてもやるからにはトップを目指そうと思い、支援魔法をかける人、つまりバッファーを極める事にしていた。
俺がやっていたゲームでは、後衛で攻撃も出来ず、かと言って回復魔法の様に「味方に貢献してる感」があまり感じられず、置物の様な立場である事から人気の無いクラスだった。
だが、ネカマ界の女王に相応しい実力を得る為に血反吐を吐く思いで努力し、バッファーを極めた者にのみ送られる隠し称号「バフマスター」を取得していた。世界でもこの称号を持つ人は10人も居ないとまで言われたいたがそれも納得できる程長い道のりだった。
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これもあの神みたいなな奴が言ってた「罪」なのだろうか。
ん?待てよ?
やり慣れたを通り越してやり疲れたと言ってもいいバッファー。
だけど逆に言えば、慣れた支援魔法をこの世界でも使う事が出来る!?
これは俺だけのアドバンテージなのでは!?
そうと決まれば…
「私、やります!」
「リンちゃん?やるって…何を?」
「この世界で一番のバッファーになって皆さんのお役にたちます!!」
こうして、俺は異世界で冒険者としての一歩を踏み出すのであった。




