第3話、俺?とギルドとオカマ
前回のあらすじ!
シチューうめぇ!冒険者!そうだ、ギルドへ行こう!
フィーと街中を歩く。教えてもらった通り、人間や獣人が沢山歩いている。凄い!『異世界』って感じだ!
あれ?半獣人の姿はあまり見えないな。
というか、宿を出てから物凄く視線を感じる。隣を歩くゴリゴリマッチョのオカマのせいかと思っていたが、どうやら見られているのは俺らしい。
「うふっ♡貴女可愛いし珍しい格好してるからみんなの注目の的ね♡」
!!!そうか!確かに制服姿は目立つか。
「そのお洋服、すっごく可愛いわね♡貴女の住んでいた場所の衣装かしらね?」
「ど、どうなんでしょう。あまり思い出せません」
街を歩いてて気付いたが、このオカマ、やたらと顔が広い。さっきからどこに行っても挨拶をされている。確かに見た目以外はめちゃくちゃ良い人だし人気も出そうだ。
「フィーさん凄いですね!みんなから慕われているんですね!」
「うふっ♡この街には長く住んでいるから街の人とは友達みたいなものなのよ♡」
他愛の無い話をしながらギルドへ向かう途中、フィーが少し買い物をするらしく、少し離れたところで1人待っていたら
「へいへいそこの可愛い子ちゃ〜ん!」
「俺たちと遊んでかねぇか〜!」
いかにもという連中が現れ、俺の腕を掴む。
ふっ、こう見えて元は25歳のリーマンだぞ。甘く見たな。こんな腕、いとも容易く振り解いて……振り解いて……振り!解い!!て!!!
無理でした。
ていうかこいつら力強っよ!!いや、俺が非力なのか?ダメだ、全然解けん。
困っていると男たちの後ろに見覚えのある筋肉……ではなく人影が。
「あぁ〜ら?随分と良い男達じゃなぁ〜い♡私がお相手してあげましょうかぁ〜♡」
「ヒッ!なんだこのオカマ!?」
「と、とんでもねぇ筋肉だ……」
「逃げるぞ!!」
一瞬、臨戦態勢に入る男達だったがフィーの圧倒的筋肉を見て逃げ出してしまった。
「オカマなんて酷いわぁ〜。私はレディーだっていうのに〜」
「それよりリンちゃん、大丈夫だったぁ?」
「は、はい!ありがとうございます。助かりました。」
「うふっ、いいのよ〜!街の人も大体は良い人なんだけど、たまに『ああいう』人達も居るから気をつけてね♡」
そんな事を話しながら歩いていると今までの建物とは明らかに雰囲気の違う大きな建物の前に着いた。
「お疲れ様リンちゃん!ここがギルドよ〜!」
そう言ってフィーがギルドの扉を開ける。
「お、おぉ……!」
思わず声が漏れてしまう。クエストボードやクエストカウンター。鎧を纏った冒険者や杖を持った魔法使い、奥には酒場もあるのか!
The・異世界という雰囲気にワクワクが止まらない。
フィーはそんな俺を笑顔でクエストカウンターまで案内してくれる。
「あら、フィー!こんにちは!」
「フィーさん!今日はどうしたんですかー?」
「お、フィー!横の可愛い子ちゃんは彼女かー?」
凄い。やっぱりこのオカマの人気凄い。
挨拶を交わしながらフィーとクエストカウンターに辿り着く。
「フィーさん、こんにちは。今日はどう言った御用件ですか?それにそちらの子は…」
「はぁ〜いレイちゃん♡この子はリンちゃん。最近知り合った私の友達よ♡ステータスを確認しに来たのだけど…お願いできるかしら?」
「畏まりました。リンさん、初めまして。私はこのギルドの受付嬢をさせて頂いております『レイラ』と申します。」
「は、初めまして!リンと言います。」
レイラさんはサラサラの長い黒髪、紫がかった瞳でメガネをかけている。凄い美人だ。
「き、綺麗……」
思わず口に出してしまった。
レイラさんは一瞬ハッと驚いた顔をしてから直ぐに微笑み感謝の言葉を述べる。
その後
「では早速、ステータスの確認をさせて頂きたいと思います。」
そう言ってレイラさんは奥の部屋へと案内してくれるのだった。
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