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エピローグまたはプロローグ【クリコ誕生】
東の果ての日出処。
やがて世界を巻き込んだ、大きな戦いが始まった。
火の雨が降って、大都会は一夜にして焼け野原。
真っ昼間の青空が、突然ピカっと輝いて、巨大な爆音が轟いた。
真っ暗闇に雨が降り、人影だけがそこに残った。
丸焦げになって燃えつきて、全てが灰と化した島。
それでも地球のどこよりも早く、陽が昇り沈む島。
焼け野原にバラックが建ち並び、いつしかビルが聳そびえ建つ。
闇夜はネオンに照らされて、人々が街に溢れ出た。
その昔、黄金郷と呼ばれた夢の島。
今では、成金島と呼ばれる眠り郷。
大都会にある、とある病院で、
「ンギャー、フギャー、ウギャー」
「生まれました、元気な女の子です」
「パパ見てこの子の蒙古斑、まるで桃みたい。名前は桃子にしましょうよ」
「桃というよりは、栗だろう……」
「それもそうね。栗子の方が、ナウイしね」
「それならカタカナで、クリコはどうかな」
「さすがパパ、センスいい」
「いやはやまったく」
今は昔、今は今、今は未来の物語。
おしまい




