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(琥珀を連れ戻せばいい。簡単だ。校舎に入る前に何とかなるだろ。)
そう思っていた頃もありました。
・・・世の中そんなに甘くない。
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おそらく琥珀は西校舎の方から校内に入るはず。
確か、あちらの塀のどこかに人が一人ぬけられるだけの穴が開いていた。
先回りをして穴の前で待っていると案の定琥珀はやってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ。此処までくれば・・・」
「こんな所で何をしているのですか?。」
「え!?」
息を切らせながら忍び込もうとした琥珀に声をかける。
まさか他に人がいるとは思っていなかったのだろう。彼女は目を見開き固まっていた。
「いつまでそんな面を僕に見せているつもりですか。」
「え、れ、いかちゃん・・・。どうしてこんなところに?」
「それは僕のセリフです。まさか校則を知らないとはいいませんよね?」
僕も人の事は言えないがこれは忠告をしにきただけだと自分のことは棚に上げておく。
「それは、その忘れ物をしちゃったから取りに来たんだよ。」
「忘れ物、ですか?わざわざこんな時間に忍び込むほどの」
「う、ていうか、零香ちゃんこそなんでいるのよ!・・あ!もしかして私と同じ?きっとそうね!やっぱり私達気が合うわね!!さすが大親友なだけあるわ!!!」
え、ナニコノ娘。電波なの?電波だね。もう嫌だ帰りたい。いいよね。忠告したし。僕には今後どうなろうと関係ない。そう思い僕は帰ろうとした。そう、したんだよ。なのに・・
「そうとわかれば早く行きましょう!!さ、夜の学園に潜入よ!!!!」
「え、ちょ、何するんですか!?」
ガシッと琥珀に腕をつかまれ強制的に僕は学園の中に足を踏み入れたのだった。
ナニコノ娘。ヒロインだよね?なんでこんなに力があるの?
・・・・・・・・・・・申し訳ない。亀投稿の上に文字数少ない最悪の状況。
零香「いつまで待たせる気ですか」
申し訳ない。