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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第3章・エグ・マリン王国での生活
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75・小桜 暮羽

 連日投稿出来なかったので、今日は二話投稿ですわぁ♪

 新キャラ登場や♪

 夕暮れ時、訓練を終えたユリアンは隊長の仕事を行う、執務室へと向かう為、四番隊の兵舎の中を歩いていた。

「ユリアン」

 其処に背後から声がかけられた。

 ユリアンが振り返ると其処には、やや短めの黒髪にやや鋭い目つきをした女性が立っていた。アメリカンスリーブの様な肩から露出した黒い服に、深緑色の長ズボン、腰の裏には鞘にしまわれた短剣。そして両肘から手にかけて袖の様な飾りを身に着けた女性…。

「暮羽」

 ユリアンがその女性の名前を呼んだ。名前は小桜(こざくら) 暮羽(くれは)。エグ・マリン王国騎士団五番隊隊長である。

「任務で離れていた筈だが、帰還したのか?」

「ああ、先程な」

 固い口調でユリアンに答える暮羽。

「ところで話に聞いたが、嘗てと同じ様に異世界から来た者達を、お前の部下に引き入れたとか?」

「別に俺は引き入れた訳ではないぞ。たまたま俺の部隊が最初に発見して、その事から陛下と総隊長から、迎い入れろと指示されただけだ」

 事実の為ユリアンは、暮羽にそう伝える。

「これも聞いた話だが、お前はその内の一人と戦ったらしいが、勝ったのか?」

「…引き分けだ」

「? 四番隊隊長であるお前が、異世界から来た子供と引き分けたのか? 情けない奴め…」

 呆れる暮羽に、ユリアンが告げる。

「お前はあの子の戦いを見てないからそう言えるんだ。お前に伝えた奴も恐らく自分の目で見たのではなく、俺の部隊の兵士から聞いて解釈したんだろ」

「それを伝えたのは、待機を命じていた私の部下だ…だが、お前と互角に戦ったその子供…少し気になるな…」

 暮羽はユリアンと引き分けた子供‐零華‐に興味を持った様だ。

「お前の部隊は暗殺・諜報がメインの部隊だろ。その子達は今、剣術訓練を始めたばかりだから、今はまだ手を出すな!」

 そう言って止めようとするユリアンだが…。

「お前と戦った子供は、少なくともお前と戦える程の強さはあるんだろ? なら問題は無い筈だ。私はその子供にしか興味が無い」

 どうやら暮羽は、どうしても零華と戦いたい様だ。

「だとしても、零華だけ戦わせるのは不自然だろ? 俺の時は向こうから身の安全保障と引き換えで挑まれたものだから」

「零華というのかその子供は…ならこうすれば良いだろう?」

 暮羽はユリアンに、自然に闘いに持ち込む、ある提案を告げた。

「…其処迄して戦ってみたいのか…お前って冷静に見えて、結構好戦的だな…言っておくけど、あくまで訓練だからな。本当に殺そうとするなよ」

 何を聞いたのか分からないが、ユリアンは暮羽にそう釘を刺した。

「分かっている。そんな事をすれば私が陛下からの信頼を失うだけだ…では明日頼むぞ」

 そうユリアンに告げると、暮羽は踵を反して去っていった。そんな暮羽を見送りながら、ユリアンは呟いた。

「…すまない…零華…」

 零華への謝罪の言葉であった。

 


 暮羽のモデルは、某死神の漫画の隊長さん。美人さんなので僕のお気に入りだったので…名前のモデルは、零華の名字のモデルの人が、共演していた声優です♪

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