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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第3章・エグ・マリン王国での生活
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72・測定検査の意味

 すいません。ホンマの予定はもっと長かったのですが、睡魔に勝てなくて想像力が低下してしまい、此処で次話に持ち越しになりましたわぁ。

 明日は休む予定なので、明後日にまたお会いしましょう。

 検査が終わり、ユリアンの部下達が測定器を片付けた。

「測定を君達にやってもらったが、その訳は分かるか?」

 ユリアンが2‐A全員に問いかけた。少し沈黙が広がったが、それに対して零華が答えた。

「僕達も保護とはいえ、騎士団の一角に仮所属をしている訳ですから、他の兵士の方々と同様の事をしろって事ですよね?」

 冷静に答えた零華。その零華の答えに他の皆は動揺する。

「…そうだ」

 ユリアンは零華の答えを肯定した。それと同時に零華の勘の鋭さも驚いていた。

「ただ昔なら兎も角、今のエグ・マリン王国は、他国と戦は行ってない上に、俺の部隊は街中の治安維持が主な任務だ。君達はその手伝いをしてくれれば良い。その為に訓練を行ってもらう」

 ユリアンにそう言われ、零華以外の皆は動揺しながらも、行く当てのない自分達を居させてもらっている上に、危険性が低そうだと考えとりあえず同意した。

「あの…実はこの世界に、魔王とか居る…って事は無いですよね?」

 ラノベ好きの里香が尋ねるが、ユリアンは『物語じゃあるまいし、そんなの居ない』と返された。

 里香は、『クラス転移系に良くある、『魔王や邪神を倒せ』っていうのじゃなくて良かった』と、一人呟いていた。

 更に言うと、零華達桜花学園2―Aの三十名を呼んだのは、この国ではないらしく、何故来たのかは不明らしい。

『…二十年前に来た人達…彼らは戦を行ったのかな…』

『今』は行ってはいないが、それはつまり『嘗て』は行っていたという事であった。自分達より先に来た人達…彼は戦があった時に来てしまったのでないかと、零華は考えた。

 零華が考えていると、ユリアンは話を再開した。

「まあ、今日の訓練はこれで終わりだ。午後からは違う事をしてもらう」

 訓練は終わりと聞いて、クラスメート達は安堵の声を上げるが、午後に行う事に対して、不安も感じてしまう。

「昨日兵士から報告を受けた。どうやら君達は日用品が必要らしいな」

 それを聞いて、零華以外の男子は驚いた。何せ昨夜自分達が話していた事だが、その事は兵士には話していないからだ。零華は真相を知っているが、バレない様に驚いたフリをして隠した。

「先程陛下に相談した処、支度金を与えられる事になった。昼食をとった後に支給しよう。それで日用品を購入すると良い。買い出しには俺の部下の兵士を十五名程付かせるから、街で迷う事も無い!」

 ユリアンが説明すると、生徒達は一斉に歓声を上げた。その様子を見て零華は…

『…ハニトラした事が、無駄にならなくて良かった…』

と、皆が喜んでいる事に、満足気な気持ちになった。


※         ※


 宿舎に戻ろうとした時、ユリアンが零華を呼び止めた。

「処でその兵士だが…『右目に布を巻いた子』に、蠱惑的な雰囲気で頼まれたと聞いたが…?」

「…何の事ですかねぇ?」

 微笑みながら首を傾げて否定する零華だった。


 零華・『ハニトラバレちゃった♪ テヘ♡』

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