54・零華達が寝泊まりする場所
ちょっと開いてもうたが、更新再開やで♪
尚今回自衛隊の事が出てきますが、僕がネットで調べた情報なので、違かった場合はフィクションという事で…(苦笑)。
ユリアンの部隊に所属を決めた零華達三十人は、ユリアンの部下の男性の兵士に連れられて、城から出て何処かへと向かっていた。
「僕達これから、何処へ向かうんですか?」
零華が案内している兵士に尋ねた。
「これから我々の部隊が寄宿している、宿舎へと向かう。君達は其処で寝泊まりしてもらう」
そう兵士が答えた。
「部隊が…って事は、各部隊にそれぞれ兵舎があって、全兵士がそれぞれの兵舎に?」
「主に王都に来た兵士だけだ。元々王都に住んでいる者や、自分の持ち家がある者は、其処から兵舎に来るんだ」
「…自衛隊と似た様な物か…」
兵士に説明に零華はそう呟いた。その言葉に修兵は気になったが、今はその宿舎に向かうのが先だった為、後回しにした。
やがて一つの大きな建物に辿り着いた。其処は零華達が通う桜花学園の校舎と、同じくらいの大きさの建物だった。
中に入ると、女性の兵士が数人待機していた。
「これから男女別々に部屋に案内する。こまかい部屋はまだ用意が出来ていない為、暫くは大部屋になるが」
此処まで連れて来た男性兵士がそう告げた。待機していた女性兵士はどうやら、女子生徒の案内役である様だ。
「何だよ、不純異性交遊対策か?」
「いや。普通に分かれるでしょ? 小学校の修学旅行もそうだったでしょ?」
不満そうに呟く修兵に、零華が当然の様に返した。
零華達は男女に分かれて、男子生徒は男性兵士に、女子生徒は女性兵士に連れられて、それぞれ行こうとしたが…。
「ちょっとそこの、右目に布を巻いた貴方!」
女性兵士の一人が、他の男子と共に行こうとした零華に話しかけた。
「何ですか?」
立ち止まり振り返って、女性兵士に尋ねる零華。
「貴方はこっちでしょ? そっちは男の子の方よ!」
「…僕は男の子ですよ」
「えっ…!?」
最早いちいち反応するのも面倒くさくなっている零華は、そのまま前を向いて歩こうとすると、修兵はニヤニヤしながら見ていた。
「何だよ?」
「いやいや…あのまま女子の方に行っても良かったんじゃないか? 兵士公認で女子部屋に行けたのに」
「何で行かなきゃいけないんだ。僕はこっちでしょ?」
「でもあの姉ちゃん、例によって零華を女の子扱いしてたぜ?」
「僕は男だ!」
何時の様に女の子扱いされる事怒る零華。そんな零華を見ながら、女性兵士達が話していた。
「嘘…あんな可愛くて男の子!?」
「この子達って、二十年前に現れた人達と同じ、異世界人よね?」
「異世界には、あんな美少女の様な男の子が居るの?」
「……」
女性兵士達の会話を聞きながら、零華は内心溜息を吐いた。
※ ※
零華達男子十五人が案内されたのは、先程集められた城内の部屋と同じくらいの広さの部屋であった。ベッドも十五人分用意されており、各ベッドの脇には小型の無いとテーブルが備え付けられていた。
兵士は零華達にベッドの場所は自分達で決める様に告げると、部屋を出て行った。
男子達は我先にと自分のベッドを決めていき、零華、修兵、太一、一、孝明の親友グループは一か所に集まる形でベッドの位置を決めた。
「…ふぅ」
ベッドに腰掛けて、横に自分のカバンを置いた零華は、一段落着いたように息を吐いて、ふと窓の外を見つめた。外は既に夜のとばりが下りかけており、灯りが見える運河の街並みが遠くに見えた。
『何か…色々と大変な一日だったなぁ…』
昨夜に変なメールが来て、翌日の放課後にそのメールに応じたら異世界に飛ばされて、この国の兵士の追われて、捕まった理奈達を助けて、隊長さんと一騎打ちして、王様に出会い、軍に入隊するという、一日に起きた事とすれば、あまりにも濃厚な一日であった。
ふと零華は右手を見てみる。其処には頑丈そうな腕時計があった。零華の父親の形見であり、零華はそれを小学生の頃から使っていた。時刻は六時過ぎを示していた。
『これ確か電波時計だよね…何で異世界が地球の電波をキャッチしているんだろう…』
そういえばスマホも使える事も謎であったが、零華にはそれは分からなかった。
「零華!」
すると修兵が話しかけてきた。
「どうしたの?」
「そういえばさっきお前、兵士達の待遇が自衛隊と同じって言ってたよな?」
「うん。そうだけど」
「どうして知っているんだそんな事?」
どうやらさっきの零華の言葉が、修兵は気になっていた様だ。太一、一、孝明も同じ様であり、聞き入っていた。
「あれか…父さんがそうだったからね」
「父さんって…お前の親父ってまさか…」
「陸上自衛隊の隊員だよ。この時計も父さんが隊で使っていたんだ」
零華は右手の時計を見せながら言った。尚、入学してすぐに修兵達に見せた際、『女の子には似合わない時計だな』と言われ、『僕は男だ!』とお約束した事を告げておく。
「えっ!? 零華のお父さん、自衛隊員だったの?」
太一が驚いた声を上げる。他の男子もその声に驚き、零華達の方を見た。
「そういえば、理奈以外には言ってなかったね」
別に話す様な内容ではなかった為、零華は修平達に言っていなかったのであった。幼馴染の理奈は父親であり、零華の父親・和樹の親友である政光から話を聞いていた為に知っていた。
零華の父親は東京都内の基地に所属している自衛隊員であったが、家庭持ちの為に自宅から基地へと出勤していた。その為零華は此処の兵士の待遇が、自衛隊と同じと思い口にしたのであった。
「だったらあの強さも、理解出来るな」
「別に僕が自衛隊員の息子だから、強いって訳ではないけど…」
孝明の言葉に、零華はそう返した。
零華の父親・和樹は自衛官やった! 最初は警察官だったんですが、色々と考えて自衛官に変更したんですわぁ。
ホンマはもう少し先まで行きたかったんやけど、これ以上やと今日も更新出来ない為、此処までにしたんですわぁ…。
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