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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第1章・日本での日常編
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4・名は体を表す見た目と理奈との関係

 零華の名前の由来ですわ。因みに零華達が通っている『桜花学園中学校』の名前は、零華の名前の候補の一つが『桜』だった事から、転用しましたわ。

 昼休み、零華は他の生徒が居ないバルコニーの様な場所で、柵に寄り掛かりながら菓子パンを頬張っていた。大体のイメージ的には、中学では教室で昼食を取るのが普通だが、桜花学園では余程変な所でない限り、場所に限定はされていなかった。

「……」

 ペットボトルに入った飲料で、パンを飲み込みながら、先程修兵に女の子呼ばわりされた事を思い出していた。

 名は体を表すという言葉とおり、諄い様だが零華という女の子の名前の為か、零華の見た目は女の子の様であり、更には声変わりもまだなのか、女の子の様に声も高かった。

 そもそも零華という名前は、亡くなった父親が戦闘機の『零戦』が好きで、それから取って、『零(ぜろ)』という名前にしようとしたが、母親が更に『華』を付けた事により、『零華』という名前のなったのであった。

「不満は無いといえば、嘘になるけど…お父さんとお母さんが、僕に最初にくれた贈り物だからね…何かセンチメンタルな台詞だな…」

 空袋になったパンの包装紙を制服のポケットに入れる零華。

 両親の記憶がある歳に死別した為に、両親が自分に愛情を注いでいたというのは理解出来ていた。

「……」

 零華は無言で右目に巻かれた布を触る。両親の死と共に失った右目を…。

「零華!」

「! 理奈」

 其処に理奈がやってきた。

「麻美や千秋とお昼を食べてたんじゃないの?」

 零華が言った。理奈は橘 麻美、高村 千秋と仲が良かった。

「零華の事を気にしてたら、麻美達が零華の事を探してきて良いってさ」

「二人に悪い事をしたね…」

「まあそれは良いんだけど…」

 理奈は零華の隣に並んだ。

「さっき修兵との会話が聞こえたけど…」

「……」

「零華は私を幼馴染としてしか、見てないんだ?」

「…それは理奈も同じだろ?」

 少し気まずそうな表情で零華は言う。

「んっ? 違うけど?」

「えっ?」

 一瞬まさかと考えたが、次の瞬間には崩れ去った。

「妹として見ているかな?」

 ガクッとなる零華。

「僕は男だ! 何で妹なんだよ! そもそも同じ歳だろ?」

「いやさぁ…この前の休日に二人で出かけたじゃない? その時近所のオバサンが見てて、後日『まるで姉妹みたい』って言われたんだ」

「…其処は武士の情けで、姉弟みたいにしてほしい…」

 悲し気に呟く零華の頭を、理奈が優しく撫でる。

「ほらほら、泣かないで」

「泣いてないし! ってか僕の方が背が低いからって、子供扱いしないでよ!」

 手を振り払いながら零華が憤る。

 女の子みたいな名前+女の子っぽい+声が高いだけではなく、零華は2‐Aの男子生徒の中で、最も低身長でもあった。それだけはなく、理奈を含めた殆どの女子生徒よりも低くかった。

「この見た目の性で、正直異性としては、あんまりに人気が無いんだよ僕は…」

 不貞腐れた様に、バルコニーから見える風景を見る零華。

「…零華知らないんだ…」

 理奈は静かに呟いた。零華は知らなかった…零華はクラスの女子から、かなりの人気を誇っており、それ処か学校全体でもファンが存在する程である事を…。


 零華の身長は、146~148cmくらいをイメージしていますわ。中学2年の身長なら低い方だ思いますわ(個人的判断)。

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