44・地下トンネルは掘らないけど、大脱走!
連続四日目の投稿や! 出来ればSEVEN DAYSは行きたい!
「!」
牢屋の中に居た太一が、角から覗いている零華の存在に気付いた。
「零…」
思わず零華の名前を言いそうになったが、零華は口元に指を当てて、それを制止した。そして兵士の方を指差した。
「んっ? 何だ?」
太一が妙な反応を示したので、兵士が問いかける。
「あ、いえ…何でも…」
誤魔化しながら零華の方を見る。すると零華がゆっくりとした足取りで、兵士に近づいていく。他のクラスメート達も零華に気付き、兵士に気付かれない様に見守る。
「そういえばお前ら、もう一人逃げているな」
兵士が牢屋の中を見ながら呟く。零華が更に近づく。
「何でも、右目に布を巻いたかなりの美少女らしいが…」
更に一歩近づく零華。その手には先程兵士から奪った剣が握られていた。
「何だったら俺のモノにしても良い…」
ガンッ!!!
鈍い音が牢屋内に響いたかと思うと、兵士は前のめりに倒れた。
零華は鞘に入れたままの剣を握って、気絶した兵士を見下ろした。
「僕は男だ!」
何時もの様に決め文句を告げる零華。尤も気絶している為、聞いてはいないが…。
「零華!」
牢屋内から歓声が上がった。
「皆、無事だった!?」
零華は牢屋の中を見て尋ねる。理奈が前の方に出てくる。
「うん! ありがとう零華! 助けに来てくれて!」
理奈が感謝の言葉を述べた。
「理奈…良かった…」
零華は安堵の表情を浮かべる。
「零華、その兵士牢屋の鍵は持ってないか!?」
来季が気絶した兵士を示しながら尋ねる。零華は兵士の体を調べると、幾つかの鍵が付いた鍵束を見つけた。
「此れだね」
零華は一つずつ鍵を差し込んで、合うのを探していると、その内の一つが合った。
ガチャ! キィイ…
金属音を立てて牢屋の扉が開いて、クラスメート達は皆解放された。
「長居は無用だ! 早く脱出しようぜ!」
修兵が言うと皆同意し、全員で零華が来た方へと走り出した。
階段の所まで来て、上に上がろうとすると、見張りの交代の為か別の兵士が降りてきた。
「なっ!? お前ら!?」
「退け退け退けぇぇぇ!!! 桜花学園2‐A組御一行様のお通りだぁ!!!」
驚愕する兵士に対して、修兵が大声を上げる。
三十名の子供達の集団に、兵士が戸惑ってしまい、その場から逃げ出してしまった。
「よっしゃぁ! このまま脱出するぞ!」
「「「おおぉーー!!!」」」
2‐A組の生徒達は歓声を上げながら、出口を目指して走っていった。
尚牢屋の近くには、スマホ以外のクラスメートから没収した荷物が有り、それらも全て回収した。
三十名の学生の集団突撃は、幾ら訓練を重ねた兵士でも恐怖やろな…(苦笑)。
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