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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第2章・異世界召喚編
45/133

44・地下トンネルは掘らないけど、大脱走!

 連続四日目の投稿や! 出来ればSEVEN DAYSは行きたい!

「!」

 牢屋の中に居た太一が、角から覗いている零華の存在に気付いた。

「零…」

 思わず零華の名前を言いそうになったが、零華は口元に指を当てて、それを制止した。そして兵士の方を指差した。

「んっ? 何だ?」

 太一が妙な反応を示したので、兵士が問いかける。

「あ、いえ…何でも…」

 誤魔化しながら零華の方を見る。すると零華がゆっくりとした足取りで、兵士に近づいていく。他のクラスメート達も零華に気付き、兵士に気付かれない様に見守る。

「そういえばお前ら、もう一人逃げているな」

 兵士が牢屋の中を見ながら呟く。零華が更に近づく。

「何でも、右目に布を巻いたかなりの美少女らしいが…」

 更に一歩近づく零華。その手には先程兵士から奪った剣が握られていた。

「何だったら俺のモノにしても良い…」


 ガンッ!!!


 鈍い音が牢屋内に響いたかと思うと、兵士は前のめりに倒れた。

 零華は鞘に入れたままの剣を握って、気絶した兵士を見下ろした。

「僕は男だ!」

 何時もの様に決め文句を告げる零華。尤も気絶している為、聞いてはいないが…。

「零華!」

 牢屋内から歓声が上がった。

「皆、無事だった!?」

 零華は牢屋の中を見て尋ねる。理奈が前の方に出てくる。

「うん! ありがとう零華! 助けに来てくれて!」

 理奈が感謝の言葉を述べた。

「理奈…良かった…」

 零華は安堵の表情を浮かべる。

「零華、その兵士牢屋の鍵は持ってないか!?」

 来季が気絶した兵士を示しながら尋ねる。零華は兵士の体を調べると、幾つかの鍵が付いた鍵束を見つけた。

「此れだね」

 零華は一つずつ鍵を差し込んで、合うのを探していると、その内の一つが合った。


 ガチャ! キィイ…


 金属音を立てて牢屋の扉が開いて、クラスメート達は皆解放された。

「長居は無用だ! 早く脱出しようぜ!」

 修兵が言うと皆同意し、全員で零華が来た方へと走り出した。

 階段の所まで来て、上に上がろうとすると、見張りの交代の為か別の兵士が降りてきた。

「なっ!? お前ら!?」

「退け退け退けぇぇぇ!!! 桜花学園2‐A組御一行様のお通りだぁ!!!」

 驚愕する兵士に対して、修兵が大声を上げる。

 三十名の子供達の集団に、兵士が戸惑ってしまい、その場から逃げ出してしまった。

「よっしゃぁ! このまま脱出するぞ!」

「「「おおぉーー!!!」」」

 2‐A組の生徒達は歓声を上げながら、出口を目指して走っていった。

尚牢屋の近くには、スマホ以外のクラスメートから没収した荷物が有り、それらも全て回収した。


 三十名の学生の集団突撃は、幾ら訓練を重ねた兵士でも恐怖やろな…(苦笑)。

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