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幼馴染を寝取られたけど、そんなもので俺のあいつへの愛が冷めるわけねえ!!  作者: 雨夜 フレ


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彼女の心に俺がいたから

「くそ、くそ、くそ!!」


海斗は焦っていた。

彼の目的は失敗した。

彼は親のコネを使って噂広め、彼女をつぶす作戦だった。

だが、彼女は自力で這い上がってきた。

それが彼には気に入らなかった。


「俺はまだ甘かったようだ」


彼は変わった。

昔のように彼は純粋ではなかった。

親の圧倒的な地位。そして彼自身の能力それが彼を変えた。


噂が広がってしばらく。


「おはよう桃花」

「うん、おはよう」


俺たちはいつも通り登校していた。

彼女が吹っ切れてから周りの反応は薄くなった。

というのも本人が気にしていないのだ。

いじめをしていたやつらもその反応の薄さに飽きていじめは少なくなっていた。


「桃花、これ」

「うん」


桃花は俺の手からイチゴ飴をとる。


「これで一日また頑張れる」

「ああ、がんばれ」


俺は桃花の頭をなでる。


「ふふ」


満足そうに彼女は笑う。

二人の時間はとても居心地はよくて京子の存在を忘れる……

というか最近見てないな?


「うん?どうしたの?」

「いや、最近、京子を見てないなと思って」

「そうね。そういえば喜一君も牧田さんも見ていないわね?」


そういえばあれだけの騒ぎだったのに京子もチャラビーも牧田も何も言ってこなかった。

なぜだ?

まあ、学校に行けば会えるだろうしその時に……


「きゃ!?」


横で彼女の悲鳴が聞こえる。

見ると覆面の男が桃花を拘束していた。


「お前だれだ!?」

「俺は……カイだ」

「いや、その声……」


海斗だろ?

まあ、それはいい。

だけどなんでこいつがこんなことを。


「何が目的だ?」

「この女が痛い目にあいたくなきゃ俺と一緒に来い」

「……分かった」


桃花の安全が第一。

俺は海斗についていく。

連れてこられたのは、どこかの倉庫。


「何がしたいんだ?」

「いまから、お前の目の前でこいつに汚す」

「!?」


何を言ってるんだ!?


「気でも狂ったか?」

「ああ、狂ったね!」


海斗からは最初にあったころの彼の面影を感じなかった。

まさしく脳破壊をされたような状態に見えた。

もしかしたら、俺もああなっていたのかもと思うと背筋が凍った。


「それに何の意味がある?」

「お前だけずるい!」

「は?」

「俺はこんなに焼き付くように怒りが沸くのにお前だけまるで平気のような面で……その面が気にくわない!」


もはや、理屈などなかった。

ただ本能のままに。

まさにそういう感じだった。


「俺だって、辛かったさ」

「嘘だ!!」


だめだ。もはや話が通じない。

彼は完全に怒りがピークに達している。


「おとなしく見てろ」


そうして海斗は桃花にキスをしようと近づく。

俺はおとなしく見ているだけだ。

それは彼女もいっしょだった。

ただ、彼女の目は強い意志をもっていた。


「な、なんなんだ!その目は!?」


海斗は桃花から距離をとる。


「なんでだ!これから汚されるのに!」

「私は光が好き。今はそれがはっきりしてる。光も信じてくれている。なら何の問題もないよ」

「お前らおかしいぞ!?体が、好きな人が汚されるんだぞ!?」

「そうだな。だが、心までは変えられない。それを今回のことで知った」


俺は海斗に近づいていく。


「桃花は確かに俺を裏切ってチャラビーと付き合った。だけど、心にはいつも俺を残してくれていた」

「な、なにを……」

「だから、俺はあきらめなかった。彼女の心に俺がいるって確信していた!」


俺は大きく振りかぶって思いっきり海斗を殴る。

強いはずの彼は困惑していたからか見事にパンチが当たる。


「ぐは!?」


それでも彼は立っていた。


「まだ、だ」


彼はよろけながら桃花に近づく。

懐からはナイフが出てきた。


「海斗……お前……」


その必死な表情は哀れというほかなかった。


「動くな!動けば桃花を切る!」

「きゃ!」

「ちっ!?」


どうする。

このままだと海斗は桃花に何かしらの危害を加える。

俺はイチかバチか懐に飛び込む。


「やめろ!海斗!」

「うるさい!」


ナイフを振り続ける。

それをかわすので精一杯だ。

このままだと!


そうそ思っていた。

次の瞬間。


ドクン!


俺の腹にナイフが刺さる。


「う、う」

「ははは、俺に逆らうからこうなるんだよ!」


海斗は走ってその場を去る。

追いかけなくては。

だが、俺はあまりの痛さで目の前が暗くなる。


「光!光!やめて!死なないで!!」

「は、大丈夫だ。桃花と結婚するまでは死なない……」


やべー……壮大な死亡フラグだ。

最後にしょうもないことを考えながら死ぬなんて、リアルな死に方だな……

そこで俺の意識は途切れた。








読んでいただき、ありがとうございます。

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