Episode18 これまでを振り替える ~始まり~
僕は再び覚ます。しかし、いつもと違ってまだ空が暗い。僕は、横の物入れの上にあるスマートフォンを取りだし時間を見てみる。そして、現れたのは『9月1日 5:15』の文字。
実をいうと、テロ事件は9月1日に起こった。だから、これは問題ない。しかし、今が5:15というのは問題だ。スカイポールに入れるのは6時からだ。なので、それまで何も出来ない。そのうえ、妹は寝ているだろう。彼女が居なければ効率が下がるが、たたき起こすのはどうかと思う。だから、結局、6時または、妹が寝ている間を何も出来ないのだ。
そのため、僕はすごく暇な時間を過ごしていた。それを終わらせるため、僕は今一度、これまでを思い出すことにした。死んだお爺ちゃんが「正しい過去の捉え方は未来を切り開く鍵となる。誤った過去の捉え方は未来を遠ざける害となる。」と教えてくれた。僕はその格言に従ってこれまでを正しく振り替える。
全ての始まりは、あの日、スカイポールで爆弾のことを知ったことだった。あのとき、僕はたくさんの爆発音を聞き、次の瞬間には、近くが爆発、僕はその衝撃で死んだ。
しかし、リバイブ・アゲインというオカルト的な現象によって僕は再び生き返った。そして、あの爆発を恐れて会社に言ったのだった。だか、結局、行くことになった。
そして、スカイポール1階トイレにて爆弾を見つけ、警察に電話し、ビルからはすぐ避難。そのおかげで、テロは逃れたが、まだ恐ろしいことを逃れたわけではなかった。それは、デモだ。初めはごく少数だった。しかし、やがて日本史上例に見ない大規模なデモ隊となった。それには、僕も参加した。
さらに、恐ろしいことに政府と国民の武力戦が始まった。そのとき、憲法は改正。政府の守護が目的ならば武力を持っていいようになり僕たち国民は負けた。それで、僕は改心し、とある国民軍団を止めようとしたのだが、そのことで僕はまた死んだ。
そして、再び目が覚めたとき、爆弾探しを決意する。