4/4
雲外蒼天
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
銀河の海を走るその汽車には
かつて誰かがそっと置いていった小さなランタンがあった
長い旅のあいだ誰にも気づかれず
その灯りは消えずに揺れていた
――霧が深くなる
世界の輪郭がすべて溶けてしまった白き闇
汽車は進むべき線路さえ見失いかける
そのときだった
霧の奥からまるで呼び返すように
ひとすじの光が汽車へ向かって伸びてきた
それは偶然ではない
汽車の中で揺れていた小さな灯りが霧の向こうの星々に届き
星たちが応えるように光を返したのだ
外の光は内側の灯りに気づいたからこそ生まれた
汽車はその光を受け取り
霧の中で初めて自分がまだ進めることを知る
そして汽車は星々が返してくれたその光に乗り換え
新しい道へと静かに走り出す
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
気にかけてくださり、本当にありがとうございます
こちらの詩は思い付きで書いておりますので、次の投稿は未定です
※挿絵は Gemini Nano Banana Pro による生成画像です※




