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帝国新英雄物語  作者: 黒騎士
第一章 門出
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新たなる火種

「それは、真なのですか?」


「ええ…叔父上。誠です。つい昨日のことです。」


「護衛には精鋭部隊が複数ついていたのでは?」


「それすらも破る実力者が相手方にいたのだ。」


「敵は判明にしているのですか?犯人は分かっておらんが、やつの背後にいる存在は判明している。」


「それは?」


「独立星系連合…つまり、反帝国をかかげている自由貿易機構に加盟している国々だ。」


「確かに彼らは帝国を敵視しておりますが、戦争に踏み切るほど愚かではないはず。そもそも、彼らには戦争できるほどの軍隊がないはずでは?」


「そう思っていたのだが…。これを見てくれ。」


「これは…」


「大規模なバトルドロイド製造ラインだ。かの国々の至るところに見つかっている。いつ勃発しても可笑しくない。」


「それでは総力戦となりますな。」


「うん。だけど…できれば短期集中で終わらせたい。だから、叔父上に最初に報告してるんだ。」


「何をしてほしいのだ?」


「他の3つの方面軍による大規模攻勢をかける。そうすれば敵の主力はこちらに向くだろう?その間に敵本拠を急襲してほしい。その上で娘を救い出してくれ。」


「それは…」


「これは帝国の存亡と威厳を掛けた闘いだ。頼むよ。」


「ササッと片付けて見せましょう。ただし、この大戦終了後には、部下たちにも最高の褒美を期待しております。」


「うん。もちろんだよ。」


バタンっ…


「へ…陛下!一大事です。自由貿易機構が我々帝国に宣戦布告を告げてきました。」


「始まったか…」


「わかった!全方面軍総司令を呼び出せ!各官僚たちもブリーフィングルームに集めろ!行けっ!」


「承知致しました!」


「叔父上もご準備を。」


「あぁ…。少し着替えてくるとしよう。」


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