射撃試験
「…陸軍は流石だけど、空軍ってこんなにひどいんですか?視力が極端に悪いわけではないんですよね?」
「帝国には君の言うサバゲー?のような模擬戦闘ができるようなものはない。それに銃の所有も基本的には認められていない。軍や高級官僚の護衛官が拳銃を所持しているぐらいだ。」
「もし…テロとかあったらどうするんですか?銀行強盗とか…」
「警察の特殊部隊は陸軍である程度の成績をあげたものが選出される。現役の警察官が選抜されるケースもあるが…稀だな。そもそも、帝国内には様々な部隊がある。皇宮の護衛を務める近衛騎士団。帝都を防衛する帝都防衛軍。帝都内の治安維持を務める衛兵隊…とかな。」
「…あの二人すごいですね?」
「ん?アレックスとミゲル一等兵だな。」
「二人とも新兵なんですか?」
「平民出身で平民の軍学校を同点でツートップで卒業した秀才だ。シュミレーションでも上官達を伸しまくった。」
「それで、所属部隊内で爪弾き者になったですか?」
「彼らが配属されて部隊が気の毒に貴族ばかりの部隊でな。見事に…」
「確か…筆記試験も優秀な成績だった筈です。一応記憶しておきます。」




