新部隊隊員選抜試験
#日記:地球歴 残存記録 第193日
#場所:南部方面軍本部 貴族居住区画 イルメシアス男爵家
俺は、ザビーダ大尉とルーク最上級曹長と応募総数の確認をしていた。今回俺が2階級特進したことによって御二人も2階級上がったらしい。ザビーダ大尉は今年で25らしいけどこの年齢でここまで来るのは帝国でも異例らしい。
ルーク最上級曹長は、貴族だけど貴族院に進学せずに叩き上げでここまで来た。今は20歳。彼に至っては、史上初。俺の上官に慣れてラッキーだったと喜んでいた。
「空軍部隊応募者数…10万!?」
「多くなるとは予想はしていたが…とんでもないこととなったな。」
「予定合格者って何人でしたっけ?」
「パイロットは、一個分隊10人として一個小隊が3個分隊30名。そして一個中隊が4個小隊で120人かな。ただこれはあくまでも通常だが。今回はその倍の240人くらいになるかな。まぁ…そこにちょっと足されて結局300名くらいになるんじゃないか?」
ルーク先任曹長に続けてザビーダ少尉が続ける。
「今のがまず陸軍。ここには航空軍が入る。っていっても、うちには分隊なんてないから、一個小隊4人。一個中隊が4個小隊で16人ってとこか。そこに整備員やら陸軍の戦闘ヘリ、輸送ヘリ、輸送機のパイロット等諸々の数も加わってきたら500人近くには行くはずだ。」
つまり、陸軍と合わせて800名。…無理無理無理。
「そ…そんな部隊の司令官なんてできませんよ?」
「そこは心配するな。それぞれ空軍も陸軍も司令官は別に用意する予定だ。少佐か中佐か、適当な人物を選抜する予定だ。誰しもこれどけの部隊の司令官ができるとなれば、諸手を上げる奴らがウチには多いからな。」
「わ…わたしは?」
「君は空軍における特記戦力だ」
「特記戦力?」
「各部隊における特に実力がある者たちがそう呼ばれる。空軍ではよくエースパイロットとか、ネームドとも呼ばれるがな。」
「他にもいるんですか?」
「この部隊にいないもので言うなら、うちの父上だよ。前も言ったけど、撃墜王として帝国軍内で知れ渡っているからね。それを言うなら、その父上をシュミレーションとはいえ、打ち破った君のことも水面下だけど知られ始めているよ。」
「陸軍にもいるんですか?」
「陸軍では、絶対必中のスナイパーとか、無敗将軍と謳われる指揮官とかかな。陸軍のほうがそう呼ばれる人が多いんだよ。まぁ、そもそも南部方面軍が陸軍メインだし。総司令閣下が陸軍出身だからね。」
「そ…そうですか。そういえば、試験ってどんな感じのことをやるんですか?」
「まぁまずは、学力。といっても、戦略や過去の戦闘記録から自らの戦闘方針を示すって感じの問題が多い。次に格闘、射撃訓練。こちらは、陸軍メインだけど。空軍も規定以下は落とすことになってる。」
「それだけですか?」
「何か追加したいことでもあるのかい?」
「空軍限定でいいので、シュミレーション試験も加えてください。各自の実力を見てみたいです。各試験の優秀者だけでもいいので。」
「…君の希望だ。勿論、取り入れるとしよう。」




