新部隊隊員選抜試験
「空軍部隊応募者数…10万!?」
「多くなるとは予想していたが…とんでもないこととなったな。」
「予定合格者って何人でしたっけ?」
「パイロットは、一個小隊4人として一個中隊が16人想定では80人かな。多くてもその倍の160人くらいが限界かな。ここには整備員やその他の数は含まれていないからそれも加わってきたら1000人近くには行くはずだ。」
「そ…そんな部隊の司令官なんてできませんよ?」
「そこは心配するな。それぞれ空軍も陸軍も司令官は別に用意する予定だ。少佐か中佐か、適当な人物を選抜する予定だ。誰しもこれどけの部隊の司令官ができるとなれば、諸手を上げる奴らがウチには多いからな。」
「わ…わたしは?」
「君は空軍における特記戦力だ」
「特記戦力?」
「各部隊における特に実力がある者たちがそう呼ばれる。空軍ではよくエースパイロットとか、ネームドとも呼ばれるがな。」
「他にもいるんですか?この部隊にいないもので言うなら、うちの父上だよ。あの人は撃墜王として帝国軍内で知れ渡っているからね。それを言うなら、その父上をシュミレーションとはいえ、打ち破った君のことも水面下だけど知られ始めているよ。」
「陸軍にもいるんですか?」
「陸軍では、絶対必中のスナイパーとか、無敗将軍と謳われる指揮官とかかな。陸軍のほうがそう呼ばれる人が多いんだよ。まぁ、そもそも南部方面軍が陸軍メインだし。総司令閣下が陸軍出身だからね。」
「そ…そうですか。そういえば、試験ってどんな感じのことをやるんですか?」
「まぁまずは、学力。といっても、戦略や過去の戦闘記録から自らの戦闘方針を示すって感じの問題が多い。次に格闘、射撃訓練。こちらは、陸軍メインだけど。空軍も規定以下は落とすことになってる。」
「それだけですか?」
「何か追加したいことでもあるのかい?」
「空軍限定でいいので、シュミレーション試験も加えてください。各自の実力を見てみたいです。各試験の優秀者だけでもいいので。」
「…君の希望だ。勿論、取り入れるとしよう。」




