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告知
「おい…なんか貼ってあるぞ?」
「ん?…新部隊選抜試験?」
「おい、これスゲェぞ!空軍と陸軍の共同部隊だってよ!」
「あぁ。それも南部方面軍における超精鋭部隊の創設ってことらしい…」
「おい…応募条件みてみろよ。上官に応募確認不要って書いてあるぞ!」
「つまり…平民出身でも、幹部候補軍学校を卒業してなくても応募可能ってことか…」
「あぁ。これなら俺達平民でも精鋭部隊に加入できるかもしれないぞ!?」
「…」
「おい!どこ行くんだよ。」
「応募書類提出して、試験勉強する。このチャンスを逃せるかよ。」
「待てって!俺も出すぜ。実力だけなら上官達なんて目じゃねぇんだからよ。」
新部隊…特殊作戦群の告知は瞬く間に南部方面軍全体に轟いた。
特に身分差別によって苦労していた平民や下級貴族出身の兵士達のやる気を燃え上がらせることとなる。




