表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帝国新英雄物語  作者: 黒騎士
第一章 門出
24/51

厳罰

「つまり、ゲイル伍長は儂から直接降格されたにも関わらず、すぐに同様の行動をしたと?それも他の上官達に無礼をしたうえで?」


「左様でございます。閣下。」


「そして?このバカ共もそれに同調したと?」


「左様で。」


「…とのことだが、君は彼らを一体どのように教育しているのだ?アーゼル先任曹長。」


「…私の不徳の致すところかと。」


「そういう答えを聞きたいのではない。どのように?」


「…」


「まさかとは思うが…他の下士官たちに丸投げしてるわけではあるまいな?」


「…」


「なんと…貴様には帝国陸軍としてのプライドはないのか!!」


「…」


「ないようですね。」


「仕方ない…。此奴も優秀な兵士ではあったが大隊の指揮官には向かなかったということか。」


「どうされるのですか?」


「まず、ゲイル伍長含め3名は厳罰とする。二等兵からとする。訓練自体は完了してるから、本部に戻り次第、所属を決めるとしよう。アーゼルについては、一等軍曹まで二階級降格とする。一個小隊の隊長として、再度やり直せ。こやつらよりも優秀でお前の指示をしかと聞く下級軍曹達をつけてやる。それでしっかりと励むのだ。」


「畏まりました。励みます。」


「アーゼル…。1つ言っておく。儂はお前が南部方面軍に来たときから期待しておる。統率力も単独での戦闘技術も他からも傑出している。当時を思い出し、励むのだぞ?」


そう言って、総司令閣下は彼の方に手を置き、そういった。


アーゼル一等軍曹は肩を震わせて涙を流している。彼は軍人としては立派な者だ。これから努力すればきっとより高位の存在となるだろうな。


「何をしておる。たかだか、兵卒の分散でいつまでわしの前で立っているのだ。出ていけ!もし…再度、エドワードにちょっかいをかけたら今度はただではすまんぞ。本人にもお前たちからの脅迫、暴行などが行われた場合の殺害許可を出しておく。今後は、しかと反省して、一からやり直せ。」


「…はい。」


「声が小さい!!!」


「「「はいっ!!!」」」


「よし、出ていけ。、」


「失礼致します!!!」




今度、同じようなことがあったらその場で俺が殺してやる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ