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帝国新英雄物語  作者: 黒騎士
第一章 門出
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ルーク先任曹長

「それじゃあ、そろそろ夕飯時だし、君の直属の上官になるケルベロス中隊の中隊長であるルーク先任曹長に挨拶に行こうか。」


「ぜ…是非!お願いします。」


「そんなにガチガチに固まらなくてもいいよ。私の弟だからね。」


「余計ですよ…」


「まぁ、いじられれたりすることはないから。優しい子だからね。」


ザビーダ少尉に従って艦内を進んでいくと、他の乗組員達と会う。少尉から今は敬礼を返さなくても良いと言われていることから、お辞儀をして通過する。


「ここだ。ルークの部屋は。因みにその隣が私の部屋になる。我々には別に執務室とかはないからね。ちょっとまってて。できれば、ルークの体面を保つためにも覗かないでくれるか?」


「畏まりました…?」


俺が疑問に思いながらそう答えると、彼は何も言わずにノックすることもなく、ルーク先任曹長のドアを蹴り破り中に入っていった。


「あ…兄貴!ノックぐらいしてよ!」


「お前…ここは軍隊の旗艦であることは知っているよな?」


「わ…わかってるよ!」


「ならば…そこの横の裸の女性は何だ?」


「彼女は僕の側近で…」


「側近?」


「いえ…婚約者で男爵令嬢のエリーダ二等軍曹だよ…です。」


「そうか…婚約者ができたことも知らなかったが。軍の旗艦でわざわざ体を重ねたと?」


「…申し訳ございません。」


「外にお前の部下となるストライダー小隊の小隊長を連れてきている。今直ぐ、シャワーを浴びろ。君もなるべく早く戻れ。私は彼とダイニングにいよう。」


そう言って、ザビーダ少尉は俺が待つ廊下に出てきた。


「悪いな。アホな弟で。」


「いえ…(笑)」  


「言ったろう?固まらなくていいと。優しい子だけど、アホな子でもあるんだ。でも、彼女のように本当に好かれるんだよ。」


「良い人であることはよく分かりました。」


「仕方ないから先に食事をとろうか。」

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