半年前…
なんか…ふと、書いてみようと思いました。
日付:地球歴 残存記録 第180日
場所:アルカディア帝国 前線基地「セクター7」
「ああ…はぁ…はぁ…俺はここまでなのか。」
息が荒い。肋骨の左側がひどく痛む。昨日の戦闘で受けた傷だ。帝国の医療は奴隷には施されない。自分で包帯を巻き、残った鎮痛剤を飲んだだけだ。
半年前の記憶が、今でも鮮明に焼き付いている。巨大な影が都市の上空に現れた日。アルカディア帝国の船は、黒い太陽のように空を覆った。核ミサイルが発射され、迎撃システムが全力で反応したが…すべて無意味だった。彼らのシールドは光を飲み込み、爆発を消し去った。数日後、地球は「属領」となった。
俺は元々、ただの学生だった。大学キャンパスで講義を受け、週末は友人とサバゲーを楽しみ、自宅でFPSゲームに没頭する、普通の男だった。それが…当時の「戦争ヲタク」の知識が、ここで役に立ったとは。武器の扱い、地形の利用、基本的な戦術…ゲームで学んだことが、現実の戦場で俺を半年生き延びさせた。
でも、それはただの感想だ。真実は、ただ運が良かっただけだ。
一緒に輸送船でここに来た奴隷たち…鈴木、マルコス、あの若い学生…彼らは皆、気づいたら死んでいた。最初の月で半数が倒れ、三ヶ月後には俺の知る顔はほとんど消えた。昨日、俺たちを指揮していた帝国軍人、その冷徹な男も、敵の砲撃で命を落とした。彼の死に、哀悼の感情は湧かない。ただ…彼が持っていた軍所有の自動小銃と、基地に残された最後の携帯食料と水が、俺に渡った。
今、俺はそれを飲みながら、このコンクリートの壁に倚りかかっている。死にたくない。この強い思いは、骨の奥から湧き上がる。でも、どう足掻いても、次の戦闘で間違いなく死ぬ。武器は一つ、弾薬は残り少ない。傷は深い。
何か…何か突破口がなければ。
俺は重い足を引きずり、基地内を歩き回った。廃墟のような通路。破損した通信機。血の跡が乾き、黒くなった床。
そして…ふと目が留まった。
**航空部隊倉庫**。
ここに来た直後、俺たちの「所属」航空部隊(奴隷パイロットで構成された、名ばかりの部隊)が、敵のエースパイロットに次々と撃墜された。その後、この倉庫は固く閉ざされ、忘れさられた場所となった。
鍵は…あの死んだ帝国軍人のポケットから取った万能キーが、まだ俺の手にある。
もしかしたら…
希望は微かな火花だ。でも、火花だけでも掴む。
俺はキーを差し込み、重い金属の扉を押した。抵抗する音、そして…**ガラン**。
扉が開いた。
少し加筆修整を加えていきます。




