半年前…
なんか…ふと、書いてみようと思いました。
「はぁ…はぁ…はぁ…俺は此処までなのか…」
半年前、突如飛来した巨大な宇宙船が地球を襲った。その船はアルカディア帝国と称し、たった数日で地球を支配した。
どんな技術なのか…核も効果を示さず、大国も手も足も出ずに敗北した。
そして、皆奴隷となった。
男は身分、年齢を問わず奴隷軍人となった。ただ、元々軍人だったものは即座に処刑された。反乱分子となるのを恐れたのだろうか?
それから多くの輸送船が地球に降り立ち、俺達を各地に運んでいった。仕事場の同僚たちとも離れ離れとなり、俺は他の奴隷たちとともに戦場に送られた。
俺は重サバゲーだったことと、戦争ヲタク、FPSヲタクだったことが功を奏したのか、なんとか半年間行きてこれた。
…なんてのは俺の感想だ。結局はただ幸運だったってだけだ。
ただ、一緒に来た奴隷達は気づいたら皆死んでいた。俺達を連れてきた帝国軍人も昨日の戦闘で命を落とした。
今は、そいつが所持していた軍所有の銃と前線基地に残っていた携帯食料と水を飲みながら最期の時を過ごしている。
…死にたくねぇ。でも、どう足掻いてもこのままだと次の戦闘で間違いなく死ぬ。
俺はトボトボと基地を歩いて回った。
そんなとき、ふと…航空部隊の倉庫に目がとまった。ここにきて直ぐ、うちの航空部隊は敵方のエースパイロットに次々に撃墜された。
それからここは固く閉ざされたままだった。
もしかしたら…
そう思い、俺は倉庫の扉を開けた。