035_五人(一章完)
ゴルドの若返りは女神ケミスマリアージによって行われたということになった。
これくらいは許してくれるだろうと、ラックとゴルドは思っているが、シャナクは天罰があるのではと戦々恐々としている。
ラックとゴルドにしてみれば、あんな二人を勇者と聖騎士にした神々の責任もあるのだから、これくらいは大目に見てもいいはずだと言って、シャナクが「そんな恐れ多いことを」と涙目になりながら訴える一幕もあった。
何はともあれラックは帝国に戻ることは拒否し、勇者パーティーの支援は行うと聖女カトリナ・ジスカールと賢者ローザ・マルケイに返答した。
そもそも魔王が進軍を始めたとして、帝国に現れるとは限らない。
だから帝国で待機する必要性を感じないというのが、ラックの主張である。
「た、たしかにその通りです……」
二人はラックの主張を了承するしかない。
今現在、ラックの主張を覆す要素は見当たらないのだから。
「そ、それでは、私たちもラックさんに同行させてください」
「同行する」
ラックはかなり嫌な顔をした。
別に二人が嫌いとかではなく、ただ単に帝国の紐付きの二人と行動を共にするのが嫌なのだ。
ラックのガチャの景品は、それこそ一国を揺るがすようなものも出る。
それを帝国とさらにはサダラム教の息がかかった二人に見られたり聞かれるのが嫌なのだ。
「そ、そんなに嫌そうな顔をしなくても……」
聖女カトリナ・ジスカールがラックの表情を見て、かなり凹む。
「勇者と聖騎士。育てなければならない。ついていく」
珍しく賢者ローザ・マルケイが喋ったが、考えたら二人はシャナクが勇者でゴルドが聖騎士だということを知らないのだった。
目の前にすでに勇者と聖騎士がいるのにと、ラックは吹き出しそうになった。
「たしか、賢者のスキルに、看破というものがありましたよね?」
「ある。天職とスキルが見える」
「それを使って僕たちを見てください」
「……分かった」
ラックが喋りかけているためか、賢者ローザ・マルケイにしては珍しくよく喋る。
そして、数秒ののち。
「えっ!?」
賢者ローザ・マルケイが目を剥いて驚く。
「ローザ、どうかしましたか?」
聖女カトリナ・ジスカールが賢者ローザ・マルケイの驚きを見て訝しむ。
「勇者シャナク・ルタシッダー。聖騎士ゴルド・シバーズ……」
「へ?」
聖女カトリナ・ジスカールが間抜けな顔をする。美人が台無しである。
「勇者と聖騎士はすでに揃っています。ですから、その点については安心してください」
ラックの言葉を受けて、二人は苦笑いをするしかなかった。
「僕たちはこの後港へいって、船でボドル王国へ向かいます。お二人は帝都に帰られてはいかがですか」
ラックは問いかけているが、二人に帝都に帰るように促しているのだ。
「帝都には書状を送りますので、私たちはラックさんについていきたいと思います」
「そうですか……」
残念ながらラックの思いは二人には届かなかった。
ただ、魔王と戦うことになっても今の二人ではまったく使い物にはならないと、真贋の目で二人を見たラックは思っていた。
だから二人の能力を上げるのに天使の実を食べさせるか、見極める時間ができたと思えばいいかと考えた。
「それから、私のことは聖女様ではなくカトリナとお呼びください」
カトリナは聖女と言われるのはあまり好きではないらしい。
ただし、このカトリナの祖父は現教皇であり、サダラム教のトップだ。呼び捨てなどできるわけがない。
あの勇者と聖騎士を増長させた帝国とサダラム教を簡単に信じるようなことはしない。
「分かりました、カトリナ様」
「様もいりませんので、呼び捨てにしてください」
「呼び捨てはさすがに無理ですから、カトリナさんということで」
「分かりました、ラックさん」
カトリナと話がついたところで、ラックの服の裾を誰かが引っ張るので振り向く。
「ローザ」
「……ローザさん」
ローザがこくりと頷く。
このローザも上級貴族であるマルケイ伯爵の長女である。呼び捨てはできない。
ダジムに世話になったと挨拶してラックは駅馬車に乗って港町へ向かう。
その際、カトリナとローザを護衛してきた騎士が二十人くらいいたのだが、その騎士たちには帰ってもらった。
騎士たちは護衛対象を放って帰れないと言っていたが、連れて歩くわけにもいかないのでカトリナとローザが責任をもって説得するということになった。
騎士としても簡単に引き下がるわけにはいかず説得は難航したが、その間ラックたちは町で休暇を謳歌していた。
駅馬車に乗り込むと、途端にやることがなくなる。
ラックは内緒でガチャをしようと、カトリナとローザの視界からわざと外れる。
ラッキーが出てきて有り余るガチャポイントを使ってレジェンドレアの十一連ガチャを回した。
九十万を超えるガチャポイントがあるので、レジェンドレアの十一連ガチャを四回も回せる。
いったいどんな景品が出てくるのか、ワクワクする。
一回目のレジェンドレアの十一連ガチャによって十一個の紫色のカプセルが落ちてきた。
ちらりとカトリナとローザを見るが、ラックが何かをしていることに気づいていない。
【氏名】 ラック・ドライゼン 【種族】 人族 【性別】 男
【天職】 ガチャマン 【レベル】 29(249475/290000)
【HP】 301549/300049+500+1000 【MP】 301549/300049+500+1000
【腕力】 155021+300 【体力】 155031+300+500 【魔力】 155010+300+500 【俊敏】 155022+300 【器用】 155020+300
【称号】 モンスターデスメイト 【加護】 精霊王エフェナイスの祝福
【レジェンドスキル】 箱庭 召喚術
【固有スキル】 ガチャ ガチャ変換 剣聖9(3500/9000) 支援8(2500/8000) ガチャポイントアップ 【ガチャポイント】 786700
【スキル】 物理攻撃耐性1(1/100) 真贋の目10(7000/10000) 異空間庫 結界魔法8(3300/8000) 超越強化8(3100/8000) 氷魔法8(2700/8000) 状態異常無効 パーフェクトフェイク 神速8(3200/8000) パーティー共有 神聖魔法5 鍛冶5
【契約】 精霊王エフェナイス
装備品: 聖鎧ヴァルギニア 聖剣ソラスティーバ 勇者の指輪 聖騎士の指輪 賢者の指輪 聖者の指輪 名工の指輪 生命の指輪 サラウンディングマップ
【氏名】 ゴルド・シバーズ 【種族】 イヌ獣人 【性別】 男
【天職】 守護の聖騎士 【レベル】 39(166788/390000)
【HP】 257000/257000 【MP】 255000/255000
【腕力】 129030 【体力】 129530+100 【魔力】 129510 【俊敏】 129020 【器用】 128920
【称号】 ラックの騎士 ドラゴンスレイヤー 守護の聖騎士
【レジェンドスキル】 パーフェクトシールド
【固有スキル】 守護者 聖剣盾6(1200/6000) 聖剣盾技6(800/6000)
【スキル】 気配感知5(MAX) 直感5(MAX) HP回復増5(MAX) 熱耐性5(MAX)
装備品:守護者の鎧 守護者の盾 聖剣アスカロン 持久の腕輪
【氏名】 シャナク・ルタシッダー 【種族】 ハーフ(エルフ族・人族) 【性別】 女
【天職】 勇敢なる勇者 【レベル】 27(79788/270000)
【HP】 256150/256150 【MP】 256150/256150
【腕力】 129072+30 【体力】 128572 【魔力】 128572 【俊敏】 128572 【器用】 128572
【称号】 ラックの弟子 ドラゴンスレイヤー 勇敢なる勇者
【固有スキル】 不退転 勇者の武5(110/5000)
【スキル】 光魔法6 (2000/6000) 気合8(3200/8000)
装備品:不退転の剣 耐熱の鎧 耐熱の盾 腕力の指輪 アイテムボックス
【氏名】 カトリナ・ジスカール 【種族】 人族 【性別】 女
【天職】 聖女 【レベル】 20(1000/200000)
【HP】 4000/4000 【MP】 4000/4000
【腕力】 500 【体力】 500 【魔力】 1000 【俊敏】 500 【器用】 500
【固有スキル】 博愛
【スキル】 神聖魔法5 (100/5000) 支援魔法5(200/5000) 格闘1(20/100) 棍棒2(30/200)
装備品:治癒の杖 破魔のローブ 祈りのロザリオ
【氏名】 ローザ・マルケイ 【種族】 ハーフ(人族・魔人族) 【性別】 女
【天職】 賢者 【レベル】 20(1000/200000)
【HP】 2500/2500 【MP】 7000/7000
【腕力】 300 【体力】 300 【魔力】 1500 【俊敏】 300 【器用】 600
【固有スキル】 魔導
【スキル】 暗黒魔法5 (100/5000) 爆破魔法5(200/5000) 雷魔法5(200/5000) 弱体魔法5(200/5000)
装備品:魔導士の杖 魔導士のローブ 魔導士の帽子
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一章が完結しました。ここでしばらくお休みをいただきます。




