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第60話 何でいる

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

さて、少し寝ようとしたらまた吐き気が来て横にある袋の中に前屈みになりながら吐いてた。


その時に背中を擦られて、誰かな~?さっきの可愛いナースさんかな~?とか思ってて


『ゲホっ!!...ハァ...ありが...お父さん!?』


「大丈夫か?まだ吐き気がするか?」


『は?え?どゆこと!?なにが!?えぇ...』


「薬のむか?」


『え?コレ幻覚?私って実はファザコン!?』


「水分を取るといい、嘔吐で大変なのは脱水症状なんだ」


『ヤバイ!!アレか?遂にお迎えがくる...』


全然話が通じない千秋と秋雅。秋雅は水分補給にとポカリを用意し始め、千秋は未だに混乱している。


もしくは混乱しているフリをして現実逃避しているだけかもしれないが、それにも終止符が打たれた。


「取り合えず落ち着け」


『あっはい。えーと...何でいんの?』


とにかく一番気になる所を聞いた。


「伊集院さんから聞いたんだ」


『... ... ... いや、意味分かんない』


秋雅の言葉を聞き、更に意味不明になり今度は本当に混乱に陥った千秋は頭を抱えた。


『(は?意味不明、嫌々何で伊集院さん?どゆこと?)』


伊集院財閥とは仕事の関係上秋雅の勤めている会社にも関わりがある。しかし問題はそこではなく、何故伊集院の人がこの事知っているのだと疑問が残る。


しかし、それよりももっと気になるのは琴音のことがバレているかどうかなのだ。それを聞きたいのだが、もし藪蛇になってしまったら...


「琴音とは...やはり上手く行かないのか?」


『(うわー...コレどっちか分からない)』


答えずらい質問に、さりげなく琴音の有無には触れず、尚且つちょっと笑う事によって冗談めかしている。


この逃げ腰とも、上手い逃げかたの言葉といい、やはり千秋の父と言うのか分かる人間であった。


そんな答ずらい質問に対して千秋はこう言った。


『人間どんなに相性がよくても間が悪い時もあって、思春期はよくある反抗期や多感な時期と言うのもあるね』


琴音の事については一切触れず、喋ってる言葉の数が多い筈なのに具体的な事は一切触れてない。


コレは人間関係を円滑にするために逃げまくってたせいである。この親子はめっちゃ似ている。


「琴音のことをどう思っている?まぁ深い意味はないが...」


『好きな人には堪らない人間だと思う』


仕事で退k..進化した会話術を使いながらも若干隠しきれていない本音を言う秋雅。


自分の事は言わず、とにかく必死で当たり障りない言葉で逃げる千秋。


互いに逃げているんだからこんなの上手くいく筈ない関係である。こんなんだから破綻したんだ、と言うか気持ち悪いなこの親子。


「気持ち悪いなお前ら、まるで他人だぞ」


そんな親子関係を的確にいった声が聞こえた。


『...君は本当にデリカシーや遠慮という言葉を知らないのかね?』


千秋はそちらを見ながら殺気を飛ばしながらその男を睨み飛ばした


「敬語が取れてんぞ気味悪いヘラヘラ女」


『敬語というのは[敬]う[言語]で敬語と言うのだよ、デリカシーがなく、空気の読めない先輩にそんなのねーよボケ』


青筋をたてながらベットから体を起こし、天王寺に詰め寄る。天王寺はそんな千秋をニヤリと見たあと、後ろに視線を渡した。


そんな天王寺に?マークを出した千秋だったが、直ぐにその存在に気づき...


『こ、琴音さん?』


「...こんばんわ...」


目線を下にしながらおずおずと言うように現れた。その登場に本気で吐き気が出てしまったが、寸前で思い止まり、視線をまた琴音に向けた。


『(嫌々、もしかしたら見間違いかも!)......』


バタン


「千秋ちゃん!?」


「千秋!!」


思わず転げ落ちた千秋にそんな二人の声が聞こえた。


終わったイベントは、カオスなイベントとして、訳の分からない物になっていった。

この家族に必要だったのは、第3者かもね。若干カオスになってきました。

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